20180617

第 3 章 あいうえお順エラーメッセージ

【外部リンク】
https://docs.oracle.com/cd/E19455-01/806-2720/6jbtth01a/index.html
第 3 章 あいうえお順エラーメッセージ
第 3 章 あいうえお順エラーメッセージ
A
admintool: 通信サービスのエラー 4 を受け取りました。
原因
呼び出したリモートプロシージャがタイムアウトになり、AdminTool が表示メソッドを開始できませんでした。そのため、要求を送信できませんでした。このエラーは、admintool(1M) で NIS または NIS+ テーブルにアクセスしたときにネットワークが使用不可の場合に発生します。

対処方法
ifconfig -a を使用してシステムのネットワーク状態を調べ、システムがネットワークに接続された状態になっているか確認します。Ethernet ケーブルが接続されていること、NIS または NIS+ が実行できるようにシステムが構成されていることを確認します。

answerbook: XView エラー: NULL ポインタが xv_set に引き渡されました。
原因
AnswerBook ナビゲータウィンドウは表示されていますが、ドキュメントビューワウィンドウが表示されていません。このメッセージはコンソールに表示され、ナビゲータウィンドウには「Could not start new viewer」というメッセージが表示されます。この状況は、未知のクライアントがあるか、またはネットワークネームサービスに問題があることを示しています。

対処方法
ypmatch(1) コマンドまたは nismatch(1) コマンドを実行して、クライアントのホスト名がホストのマップに存在するかどうかを判断します。存在しない場合は、NIS マスタサーバー上の NIS ホストマップに追加します。次に、クライアント上の /etc/hosts ファイルにそのホスト名の IP アドレスとエントリがあり、後に loghost が続いていることを確認します

注 -
/etc/hosts ファイルを変更した場合は、リブートしてください。

ypmatch(1) または nismatch(1) のクライアントホストコマンドが、/etc/hosts ファイルにあるのと同じ IP ホストアドレスを返すかどうかを調べます。最後に、既存のすべての AnswerBook を終了し再起動します。

関連項目
NIS ホストマップの詳細については、『NIS+ と FNS の管理』のデフォルトの検索条件に関する節を参照してください。AnswerBook のオンラインマニュアルを使用している場合は、「NIS hosts map」と入力して検索文字列として使用します。

a.out ファイルの .lib 部分が壊れています。
原因
リンクする静的共用ライブラリを必要とする a.out(4) を exec(2) により実行しようとしてこのエラーが発生しました。また、a.out(4) の .lib セクションにエラーのあるデータがありました。exec(2) は、.lib セクションを見てどの静的共用ライブラリが必要かを判断します。この場合、a.out(4) が破壊されている可能性があります。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ELIBSCN、errno=85 です。

apdb: 資源が一時的に使用できません。
原因
このエラーは、apdb コマンドで AP データベースを追加や削除するときに発生します。

対処方法
apdb コマンド障害の原因は、次のように /var/adm/messages メッセージで知ることができます。


Jan 15 14:00:51 Starfire2 apd[683]: /etc/system: could not find:
* End AP database info (do not edit)
Jan 15 14:00:52 Starfire2 apd[683]: failed to patch the system file!
残念ながら、netcon セッションで発生したこのエラーでは、コンソールに echo が表示されないため、見落としがちです。修整するには、ap:apdb_dblist の設定前後に正しいコメントがくるように /etc/system ファイルを編集します。次に例を示します。

* Begin AP database info (do not edit)
set ap:apdb_dblist="sd:5 sd:8"
* End AP database info (do not edit)
assert に失敗しました: string, (name ファイルの int 行目)
原因
プログラムで、予期しない状態が発生しました。

対処方法
プログラムのベンダまたは作成者に失敗の理由を問い合わせます。プログラムのソースコードがある場合は、assert に失敗したファイルと行番号を調べることができます。これにより、プログラムの実行方法を変えるためのアイデアが浮かぶかもしれません。

テクニカルノート
このメッセージは、プログラマがソースファイルの指定行に挿入した assert(3C) という診断マクロから発生します。正しくない式は、ファイル名と行番号の前に記載されている string です。

automountd[int]: サーバから応答がありません: hostname
原因
このオートマウンタメッセージは、システムが、停止しているかまたは極端に応答が遅い NFS サーバーからファイルシステムをマウントしようとしたことを示します。また、このメッセージは、NFS サーバーへのネットワークリンクが壊れていることを示す場合もあります。ただし、その場合は別のエラーメッセージも表示されます。

対処方法
応答しない NFS サーバーのシステム管理者の場合は、そのマシンを調べて、修理またはリブートが必要かどうかを判断します。このような問題が発生したらすぐに一度だけ報告するように、ユーザーグループに依頼します。NFS サーバーが稼働状態に戻ったら、要求されたファイルシステムにオートマウンタがアクセスできるようになります。

関連項目
NFS の問題について詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』の問題の解決に関する節を参照してください。AnswerBook のオンラインマニュアルを使用している場合は、「NFS Service」と入力して検索文字列として使用します。

automount[int]: name: はディレクトリではありません。
原因
最初のコロンの後に指定されたファイルはディレクトリではないため、無効なマウントポイントです。

対処方法
マウントポイントがディレクトリであり、通常のファイルやシンボリックリンクではないことを確認します。

B
/bin/sh: file: メモリが足りません。
原因
この Bourne シェルメッセージは、「メモリーなし」エラーを示します。最初のコロンの後に指定されたプログラムの読み込み中に、システムが仮想記憶 (スワップ空間) を使い果たしたことをシェルが検出しました。

対処方法
システムを再構成してスワップ空間を追加する方法については、「Not enough space」を参照してください。

C
cd: 引数が多すぎます。
原因
C シェルの cd(1) コマンドは引数を 1 つしか取りません。複数のディレクトリが指定されているか、または空白を含むディレクトリ名が指定されています。ファイルマネージャを使用していると、空白を含むディレクトリ名を作成してしまうことがあります。

対処方法
ディレクトリ名を 1 つのみにします。名前に空白を含むディレクトリに変更するには、ディレクトリ名を二重引用符 (") または引用符 (`) で囲むか、あるいはファイルマネージャを使用します。

chmod: エラー: モードが正しくありません。
原因
このメッセージは chmod(1) コマンドから発生し、オプションではない最初の引数に問題があることを示します。

対処方法
数値ファイルモードを指定している場合は、任意のけた数を提供できますが (ただし、最後の 1〜4 けたのみ使用します)、すべてのけた数は 0〜7 でなければなりません。シンボリックファイルモードを指定している場合は、chmod(1) 使用法メッセージに表示された構文を使用すると次の「invalid mode」エラーメッセージを避けられます。


Usage: chmod [ugoa][+-=][rwxlstugo] file ...
なお、シンボリックキー文字の組み合わせによっては、エラーメッセージは表示されませんが効果はありません。最初のグループ [ugoa] は省略可能です。2 番目のグループ [+-=] は、chmod(1) が機能するためには必須です。3 番目のグループ [rwxlstugo] も必須であり、重複しない限り組み合わせて使用できます。
cpio: 入力を読み込めません: アーカイブの終端に達する前に EOF を検出しました。
原因
次のコマンドを使用して、bar コマンドによって保存されたマルチボリュームフロッピーを読み取ろうとすると、処理は失敗し、メッセージが表示されます。


  # cpio -id -H bar -I /dev/diskette0
対処方法
/etc/init.d/volmgt stop を実行して /usr/sbin/vold を終了 (kill) し、デバイス名 /dev/rfd0 を使用します。

cpio: マジックナンバーまたはヘッダが正しくありません。
原因
cpio(1) アーカイブが損傷したか、または互換性のないバージョンの cpio(1) によって書き出されました。

対処方法
cpio(1) に -k オプションを付けて、入出力エラーと損傷したファイルヘッダをスキップします。これにより、cpio(1) アーカイブから他のファイルを抽出できる場合があります。損傷したヘッダ付きのファイルを抽出するには、emacs(1) などのバイナリエディタでアーカイブを編集します。cpio(1) ファイルヘッダにはそれぞれ、ファイル名が文字列として含まれています。

関連項目
マジックナンバーの詳細については、magic(4) のマニュアルページを参照してください。

D
/dev/rdsk/variable には問題があります。手作業で fsck を実行してください。
原因
ブート時に /etc/rcS スクリプトは、fsck(1M) コマンドを実行して、/etc/vfstab で 「fsck」とマークされたファイルシステムの完全性をチェックします。ファイルシステムを自動的に修復できない場合、fsck(1M) はブート手順を中断して、このメッセージを表示します。この状態になった fsck(1M) は、ファイルを 1 つ以上失わずにファイルシステムを修復できないため、判断を管理者に任せます。データが損傷している恐れがあります。

対処方法
まず、ファイルシステムで fsck -n を実行し、存在する障害の数と種類を調べます。次に、fsck(1M) を再度実行してファイルシステムを修復します。ファイルシステムの最新のバックアップがある場合は、通常、fsck(1M) からのすべての質問に「y」と答えることができます。後で参照できるように、問題のあるファイルと i ノード番号をすべて記録として残しておくことを推奨します。ユーザーが自分で fsck(1M) を実行するには、ブートスクリプトが推奨するオプションを指定します。たとえば、次のようにします。


# fsck /dev/rdsk/c0t4d0s0
通常、fsck による修復中に失われるファイルは、クラッシュまたは電源障害の発生直前に作成されたもので、復元できません。重要なファイルを失った場合は、バックアップテープから復元できます。
バックアップがない場合は、fsck(1M) の実行を詳しい方に任せてください。

関連項目
ファイルチェックの詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの完全性チェックに関する節を参照してください。

dumptm: /dev/rmt/valiable をオープンできません。このデバイスは使用中です。
原因
他のプロセスがテープドライブを開いたままにしているため、ファイルシステムのバックアップ中に dump プログラムがテープドライブを開けません。

対処方法
テープドライブを開いているプロセスを探して kill(1) するか、または終了するまで待ちます。


# ps -ef | grep /dev/rmt
# kill -9 processID
E
exec フォーマットエラー
原因
SunOS 4.1 システム上でプログラムを実行する場合や、IA マシン上で SPARC 固有のプログラムを実行しようとした場合など、異なるシステムまたはアーキテクチャー用にコンパイルされたソフトウェアを実行しようとすると発生します。このエラーは、バイナリ互換パッケージがインストールされていない場合にも発生することがあります。

対処方法
ソフトウェアが、使用中のアーキテクチャーとシステムに適合しているかどうかを確認します。file(1) コマンドを使用すると、対象アーキテクチャーを判断できます。以降のリリースで SunOS 4.1 ソフトウェアを使用する場合は、バイナリ互換パッケージがインストールされていることを確認します。次のコマンドを使用すると確認できます。


$ pkginfo | grep SUNWbcp
テクニカルノート
適切な実行権がないのに、有効な形式で起動しないファイルの実行を要求しました。

このエラーの記号名は、ENOEXEC、errno=8 です。

関連項目
実行可能ファイルの説明については、a.out(4) のマニュアルページを参照してください。

F
Failed to Load Security Policy: 不正な引数
原因
GUI (またはコマンド行) からポリシーをインストールするとき、次のエラーメッセージが表示されます。


default.W: Security Policy Script generated into default.pf
default:
Compiled OK.

Installing Security Policy default on all.all@lab-netra
Failed to Load Security Policy: Invalid argument  <-------------- !!
Installing Security Policy on localhost(localhost) failed
ポリシーのロードを truss すると、次のメッセージが表示されます。


truss -o /tmp/truss -f -vall -rall -wall /etc/fw/bin/fw
                   /etc/fw/conf/default.W
次のコードは truss の最後近くの部分です。


1226:   open("/dev/fw0", O_RDWR|O_NONBLOCK)             = 7
1226:   ioctl(7, 0xC0C07A18, 0xEFFFBCA0)                Err#22 EINVAL
この問題は、FireWall-1 の起動後に新しい Ethernet インタフェースを誰かが「編集」または構成 (つまりシステムの起動後にマニュアルでインタフェースを編集) したことが原因です。

対処方法
このエラーを解消するには、起動時にインタフェースが自動的に構成されるよう構成し (/etc/hostname.qe0 ファイルを作成するなど)、システムを再起動します。

また次のような解決方法もあります。


/etc/fw/bin/fwstop                       # Stop firewall
modinfo | grep fw                        # Get kernel module ID

85 f5e19000  3cc0c  51   1  fw (fw) 

modunload -i 85                          # Unload kernel module

/etc/fw/bin/fwstart                      # Restart firewall
これでポリシーは正しくインストールされます。


# ./fw load ../conf/default.W
default.W: Security Policy Script generated into default.pf
default:
Compiled OK.
filemgr: mknod: アクセス権がありません。
原因
/tmp/.removable ディレクトリを他のユーザーが所有し、1777 モード以外になっていると、ファイルマネージャーはこのメッセージを発行し起動できません。たとえば、複数のユーザーが 1 台のワークステーションを共用している場合は、このようになることがあります。

対処方法
本来の所有者が chmod(1) によってこのファイルのモードをデフォルトの作成モードである 1777 に戻します。ワークステーションをリブートしても、この問題は解決します。

テクニカルノート
これは既知の問題であり、Solaris 2.4 リリースで修正されました。

H
/home/variable というファイルまたはディレクトリはありません。
原因
ユーザーのホームディレクトリを変更しようとしましたが、該当するユーザーが存在しないか、またはユーザーのファイルサーバーがそのファイルシステムを共用 (エクスポート) していません。

対処方法
特定のユーザーが存在しているか調べるには、ユーザー名と passwd マップを指定して、ypmatch(1) コマンドまたは nismatch(1) コマンドを実行します。

リモートファイルサーバーからファイルシステムをエクスポートするには、そのシステム上でスーパーユーザーになり、適切なオプションを付けて share(1M) コマンドを実行します。そのシステムが初めてファイルシステムを共用 (エクスポート) する場合は、/etc/init.d/nfs.server start も呼び出して NFS サービスを開始します。

関連項目
ファイルシステムの共用については、share_nfs(1M) のマニュアルページを参照してください。

I
inetd[number]: execv /usr/sbin/in.uucpd というファイルまたはディレクトリはありません。
原因
このメッセージは、Internet サービスデーモンである inetd(1M) が、システム上に UUCP デーモンがない状態で UUCP サービスを開始しようとしたことを示します。

対処方法
マシンで UUCP を実行する前に、SUNWbnuu パッケージをインストールしておかなければなりません。pkgadd(1M) を実行して、配布された CD-ROM またはネットワークからこのパッケージをインストールします。

inetd: オープンされたファイルが多すぎます。
原因
このメッセージは、誰かがシェルからコマンドを実行するか、または市販のアプリケーションを使用したときに表示されることがあります。sar(1M) コマンドは、システム全体でオープンできるファイル数の制限を超えたことは示しません。

シェルの制限を超えた可能性があります。デフォルトでは、オープンできるファイルは 64 ですが 256 に拡張できます。

対処方法
解決方法については、「Too many open files」を参照してください。

I/O エラー
原因
物理的な入出力エラーが発生しました。プロセスがファイルへの書き込み中だった場合は、データが損傷している恐れがあります。

対処方法
まず、入出力エラーが発生したデバイスを特定します。デバイスがテープドライブなら、テープがドライブに正しく挿入されていることを確認します。テープがドライブに装着された状態でこのエラーが発生した場合は、テープに修復できない不良スポットがある可能性があります。

デバイスがフロッピーディスクドライブの場合は、フロッピーディスクがフォーマットされていないか、または損傷している可能性があります。フロッピーディスクをフォーマットするか、または交換します。

デバイスがハードディスクドライブの場合は、fsck(1M) を実行し、ディスクを再フォーマットする必要がある場合があります。

テクニカルノート
このエラーは、実際に適用される呼び出しの後に別の呼び出しを行なった場合に発生する場合があります。

このエラーの記号名は、EIO、errno=5 です。

L
ld.so.1: string: fatal: 再配置エラー: string: string 参照されたシンボルが見つかりません。
原因
このメッセージは Solaris 2.5.1 より後のリリースで表示されます。Solaris 2.5.1 およびそれ以前のリリースでは生成されません。

実行時リンカー ld.so.1(1) からのこのメッセージは、最初のコロンの後に示されたアプリケーションの実行時に、再配置のために指定されたシンボルを発見できなかったことを示します。メッセージには、シンボルの参照先のファイルも表示されます。これは重大なエラーであるため、アプリケーションは終了します。

対処方法
該当するアプリケーションで ldd -d コマンドを実行し、共用オブジェクトの依存関係および発見できなかったシンボルを表示します。このシンボルが入っているはずのシステムの共用オブジェクトは、旧バージョンの可能性があります。ライブラリのベンダまたは作成者に更新してもらうよう要請してください。

テクニカルノート
このエラーは、アプリケーションを初めて起動したときに必ず発生するわけではありません。アプリケーションの通常の使用時に未定義のシンボルを参照することがほとんどなければ、発生するまでに数か月かかることもあります。

関連項目
リンカーの詳細については、『リンカーとライブラリ』を参照してください。

ld.so.1: string: fatal: 再配置エラー:シンボルが見つかりません。: string
原因
このメッセージは Solaris 2.5.1 およびそれ以前のリリースで表示されます。Solaris 2.5.1 より後のリリースでは生成されません。

「ld.so.1: string: fatal: relocation error: string: string: referenced symbol not found」を参照してください。原因は同じです。

対処方法
解決方法については、「ld.so.1: string: fatal: relocation error: string: string: referenced symbol not found」を参照してください。解決方法は同じです。

テクニカルノート
このエラーは、最初にアプリケーションをアクティブにするときに必ず発生するとは限りません。アプリケーションを通常の方法で使用している間に未定義シンボルを参照することがほとんどなければ、何か月もこのエラーが発生しないこともあります。

関連項目
リンカーの詳細については、『リンカーとライブラリ』を参照してください。

ln: /dev/fb を作成できません: 読み出し専用のファイルシステムです。
原因
/dev が読み取り専用のファイルシステム上にあるため、ブート時のデバイス再構成の間に、システムがフレームバッファーにリンクできません。

対処方法
/dev/fb が、cgsix(7D) または tcx(7D) などのハードウェアフレームバッファーへのシンボリックリンクであることを確認します。また、/dev を含むファイルシステムが読み取り/書き込み用にマウントされていることを確認します。

"logout" を使用してログアウトしてください。
原因
Control-D を使用してログアウトする習慣がついている Bourne シェルまたは Korn シェルのユーザーは、この C シェルメッセージに驚くかもしれません。

対処方法
ignoreeof が設定されている場合、C シェルでは、logout(1) または exit(1) と入力してログアウトしなければなりません。修正したファイルがある場合は、終了する前にディスクに書き込んでください。

N
/net/variable というファイルまたはディレクトリはありません。
原因
ユーザーが、/net/ の後に指定されているシステム上のネットワークパーティションに (たとえば cd(1) などを使用して) ディレクトリを変更しようとしましたが、このホストが存在しないか、または共用 (エクスポート) されたファイルシステムがありません。

対処方法
このシステム上のファイルにアクセスするには、rlogin(1) を実行します。

リモートシステムからファイルシステムをエクスポートするには、そのシステムでスーパーユーザーになり、適切なオプションを付けて share(1M) コマンドを実行します。そのシステムが初めてファイルシステムを共用する場合は、/etc/init.d/nfs.server start も実行して NFS サービスを開始します。

NFS mount: /variable マウントされました。
原因
ブート中に、システムが、最初のコロンの後に指定されたディレクトリのマウントに失敗しました。対象となる NFS サーバーが停止しているかまたは応答が遅い可能性があります。マウントはバックグラウンドで実行され、NFS サーバーへの接続に成功しました。

対処方法
これは、マウント処理が完了したことのみを知らせる情報メッセージです。

nfs mount: 指定ポートに結合できませんでした。
原因
このメッセージは、同じ物理サブネット上に構成された複数の Ethernet インタフェースを持つサーバーから、クライアントが NFS を使用してファイルシステムをマウントしようとすると表示されます。

対処方法
1 つのルータシステム上に複数の Ethernet インタフェースがある場合は、常に、それぞれを異なる物理サブネットワークに接続してください。

nfs mount: マウント: variable: このデバイスは使用中です。
原因
このメッセージは、スーパーユーザーがアクティブディレクトリの最上位で NFS マウントしようとすると表示されます。ビジーデバイスは、実際にはプロセスの作業用ディレクトリです。

対処方法
現在、ワークステーション上のどのシェルがマウントポイントの下にあるかを特定し、そのディレクトリを変更します。親がそのマウントポイントの下に残っているのに、(su(1) シェルなどの) サブシェルが別の作業用ディレクトリにある場合があるので注意してください。

nfs umount: variable: は使用中です。
原因
このメッセージは、スーパーユーザーがアクティブな NFS ファイルシステムのマウントを解除しようとすると表示されます。ビジーポイントは、プロセスの作業用ディレクトリです。

対処方法
現在、ワークステーション上のどのシェル (またはプロセス) がリモートマウントされたファイルシステムにあるかを判断し、(cd(1) によって) そのディレクトリ以外に移動します。親シェルがその NFS ファイルシステムに残っているのに、(su(1M) シェルなどの) サブシェルが別の作業用ディレクトリにある場合があるので注意してください。

NFS のファイルハンドルが無効です。
原因
NFS クライアントが開いたファイルまたはディレクトリが、サーバー上で削除されたかまたは置き換えられました。

対処方法
このファイルを編集していた場合は、代わりに、ローカルファイルシステムに書き込みます。ファイルシステムをマウントし直すか、または古いファイルハンドルを参照するクライアントプロセスをシャットダウンします。このいずれでも解決しない場合は、システムをリブートします。

テクニカルノート
元の v ノードは無効になりました。このエラーを解決する唯一の方法は、NFS サーバーとクライアントにファイルハンドルをもう一度ネゴシエーションさせることです。

このエラーの記号名は、ESTALE、errno=151 です。

P
passwd (SYSTEM): システムエラー: レポジトリが範囲を超えています。
原因
Solaris 2.6 リリースで、ユーザーアカウントをロックし、nispasswd に -l オプションを指定して実行すると、「passwd (SYSTEM): System error: repository out of range」のエラーになります。

対処方法
代わりに passwd -r nisplus -l username を使用してください。

R
Read error from network: 接続が相手側によってリセットされました。
原因
このメッセージは、ユーザーがリモートログインしたマシンが、rlogin(1) または rsh(1) のセッション中にクラッシュまたはリブートした場合に表示されます。保存していなかったデータの変更内容は、失われる恐れがあります。なお、システムが停止したのが数時間前であっても、ユーザーが何らかのデータを入力した時点で初めてこのメッセージが表示される場合があります。

対処方法
システムがリブートするまで数分間待ってから、再度 rlogin(1) を実行してください。

rmdir: variable: ディレクトリが空ではありません。
原因
rmdir(1) コマンドで削除できるのは空のディレクトリのみです。メッセージの最初のコロンの後に示された名前を持つディレクトリには、ファイルまたはディレクトリが残っています。

対処方法
rmdir(1) の代わりに rm(1) を使用します。このディレクトリとその下位のすべてを削除するには、ディレクトリ内を再帰的に降り、各要素の削除要求に応えるよう、rm -ir コマンドを使用します。確認を求めるプロンプトなしにディレクトリとその内容をすべて削除するには、rm -r コマンドを使用します。

RPC: プログラムが登録されていません。
原因
NIS マップの rpc.bynumber を確認します。

S
setmnt: /etc/mnttab を書き込みモードでオープンできません。
原因
システムに、/etc/mnttab への書き込みに関する障害があります。/etc を含むファイルシステムが読み取り専用にマウントされているか、またはマウントされていない可能性があります。

対処方法
このファイルが存在するかどうか、およびルートによる書き込みが可能かどうかを確認します。いずれも正しいなら、/etc ファイルシステムがマウントされていること、および読み取り専用ではなく、読み取り/書き込みモードでマウントされていることを確認します。

share_nfs: /home: 動作を適用できません。
原因
通常、このメッセージは、システムに、/home にマウントされたローカルファイルシステムがあることを示します。通常、/home は、オートマウンタがユーザーのホームディレクトリをマウントする場所です。

対処方法
システムがオートマウンタを実行しているときは、ローカルファイルシステムを /home ディレクトリにマウントしないでください。/disk2 など、別のディレクトリにマウントします。ほとんどのシステムでは、新規のディレクトリを作成することになります。オートマウンタの auto_home エントリを変更することもできますが、前者の解決方法の方がより簡単です。

Srmount エラーです。
原因
RFS に特有のエラーです。このエラーは、リソースがまだリモートマシンによってマウントされているうちに RFS を停止しようとした場合、あるいは現在リソースをマウントしているリモートマシンを除外したクライアントリストで、リソースを再公開しようとした場合に発生します。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ESRMNT、errno=69 です。

su: シェルがありません。
原因
このメッセージは、誰かが、ルート用のデフォルトのログインシェルを、システムに存在しないプログラムに変更したことを示します。たとえば、/etc/passwd 内の最後のコロンで区切られたフィールドが /sbin/sh から存在しない /usr/bin/bash に変更された可能性があります。または、行末に余分な空白が付けられている可能性があります。結果的に、root としてログインしたり、ユーザーを root に切り替えたりすることができなくなるため、この問題を直接解決できません。

対処方法
唯一の解決方法は、別の媒体からシステムをリブートして、パスワードファイルを編集し、この問題を解消することです。sync(1M) を何度か呼び出してから、Stop-A と入力するかまたはリセットボタンを押してマシンを停止します。プロンプトで boot cdrom -s と入力して、CD-ROM、ネットワーク、またはフロッピーディスクからシングルユーザーとしてリブートします。

システムが立ち上がって # プロンプトが表示されたら、下記に示すような mount(1M) コマンドを使用して、オリジナルの root パーティションに対応するデバイスをマウントします。次に、新たにマウントしたシステムのパスワードファイルでエディタを実行します (端末のサポートがない場合は ed(1) を使用します)。


# mount /dev/dsk/c0t3d0s0 /mnt
# ed /mnt/etc/passwd
エディタを使用してパスワードファイルの root エントリを変更し、/usr/bin/csh または /usr/bin/ksh などの存在するシェルを呼び出します。
テクニカルノート
「No shell」の障害が発生しないようにするには、パスワードファイルを編集する際には admintool または /usr/ucb/vipw を使用するように習慣付けます。これらのツールを使用すると、システムが使用不能になるようなパスワードエントリに変更することが難しくなります。

T
tar: /dev/rmt/0: ファイルもディレクトリもありません。
原因
デフォルトのテープデバイス /dev/rmt/0、または TAPE 環境変数で指定されているデバイスが、現在、システムに接続されていないか、設定されていないか、またはそのハードウェアのシンボリックリンクが壊れています。

対処方法
/dev/rmt ディレクトリ内のファイルを一覧表示して、現在設定されているテープデバイスを調べます。設定されているデバイスがない場合は、テープデバイスがシステムに正しく装着されていることを確認してから、-r オプションを付けてリブートし、デバイスを設定し直します。

/dev/rmt/0 以外のテープデバイスが設定されている場合は、tar(1) の -f オプションの後に指定できます。

tar: ディレクトリのチェックサムエラーです。
原因
tar(1) からのこのエラーメッセージは、テープから読み込んだディレクトリとファイルのチェックサムが、ヘッダブロックに宣言されているチェックサムと一致しないことを示します。通常、このメッセージは、ブロック化因数が間違っていることを示します。ただし、テープ上のデータが損傷していることを示す場合もあります。

対処方法
この問題を解決するには、コマンド行で (-b の後に) 指定したブロック化因数が、初めに指定したブロック化因数と一致することを確認します。疑わしい場合は、ブロックサイズを省略して、tar(1) に自動的に決めさせます。これでも解決しない場合は、テープのデータが損傷している可能性があります。

tar: テープ書き込みエラーです。
原因
tar(1) の出力ファイルで物理的な書き込みエラーが発生しました。出力ファイルは、通常はテープですが、フロッピーディスクまたはディスクファイルの場合もあります。システムコンソールで、デバイスドライバが実際のエラー状態を表示しているか見てください。テープが書き込み禁止になっているか、物理的な入出力エラーが発生したか、テープの終わりに達したか、またはファイルの大きさ制限を超えたかのいずれかが原因の可能性があります。

対処方法
テープが書き込み禁止になっている場合は、書き込みスイッチを有効にします。物理的な入出力エラーの場合は、新しいテープに交換します。テープの終わりに達した場合は、そのデバイスがサポートしている場合は高密度テープを使用するか、マルチボリュームをサポートしている cpio(1) または pax(1) を使用します。ファイルの大きさ制限を超えた場合は、親シェルの limit(1) または ulimit(1) 機能を使用して、ファイルの最大サイズを大きくします。

関連項目
tar テープの詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』の UFS ファイルのコピーに関する節を参照してください。

ToolTalk を初期化できません (tt_open): TT_ERR_NOMP
原因
ttsession(1) プロセスが使用できない場合、さまざまなデスクトップツールでこのメッセージが表示または出力されます。通常、ToolTalk サービスは、ttsession(1) が実行されていないと再起動しようとします。したがって、このエラーは、ToolTalk サービスがインストールされていないか、または正しくインストールされていないことを示します。

対処方法
ttsession(1) コマンドが /usr/openwin/bin または /usr/dt/bin に存在することを確認します。このコマンドが存在しない場合は、ToolTalk が正しくインストールされていません。ToolTalk を構成するパッケージは、実行時の SUNWtltk、開発者支援の SUNWtltkd、およびマニュアルページの SUNWtltkm です。

テクニカルノート
完全な TT_ERR_NOMP メッセージ文字列は次のような意味になります。「ttsession(1) が実行されていません。tt_open(3) がまだ呼び出されていない可能性があります。このメッセージ文字列が tt_open(3) から返された場合は、ttsession(1) を開始できなかったことを示します。これは、通常、ToolTalk がシステムにインストールされていないことを意味します。」

tty プロセスグループを int から int にリセットします。
原因
ユーザーがウィンドウシステムを終了した後、C シェルがウィンドウプロセスグループを消去する際に、このメッセージが表示されることがあります。ウィンドウシステムが終了後消去されなかった場合は、この消去が起こる場合があります。

対処方法
作業を進めます。このメッセージは情報を表示しているだけです。

U
umount: 警告: /string は mnttab にありません。
原因
このメッセージは、スーパーユーザーが、マウントされていないファイルシステムのマウントを解除しようとした場合に表示されます。なお、/var などの、ファイルシステムのサブディレクトリのマウントを解除することはできません。

対処方法
mount(1M) または df(1M) コマンドを実行して、マウントされているファイルシステムを判断します。それらのいずれかのマウントを解除したい場合は、存在するマウントポイントを指定します。

X
xinit: 見つかりません。
原因
OpenWindows 環境が正しくインストールされていないため、openwin(1) プログラムが、xinit(1) を見つけて X ウィンドウシステムを起動できません。ユーザーが MIT X11 などの別バージョンの X ウィンドウを実行している場合、startx プログラムは xinit(1) と同じ機能を持ちます。

対処方法
環境変数 PATH を調べて、X ウィンドウの正しいインストールディレクトリが指定されていることを確認します。次に、xinit(1) が実行可能プログラムとしてこのディレクトリに存在することを確認します。


相手を指定してください。
原因
このメッセージは、mailtool(1) の使用時に To: フィールドにアドレスを入力せずにメッセージを配信しようとすると、ダイアログボックスに表示されます。

対処方法
詳細は、「Recipient names must be specified」を参照してください。

アクセス権が与えられていません。
原因
保護システムによって禁止されている方法でファイルにアクセスしようとしました。

対処方法
(ls -l コマンドによって表示される長いリストを参照して) ファイルの所有権と保護モードを調べ、誰がファイルへのアクセスが許されているかを確認します。次に、必要に応じてファイルまたはディレクトリへのアクセス権を変更してください。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、EACCES、errno=13 です。

宛先のアドレスが必要です。
原因
トランスポート終端での操作に必要なアドレスが指定されていません。宛先アドレスが必要です。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、EDESTADDRREQ、errno=96 です。

アドレスが違います。
原因
システムが、プログラミング関数のパラメータへのアクセス時にハードウェア障害を検出しました。

対処方法
この不良アドレスが、誤ったデバイスまたはオプションをコマンドに提供した結果であるかどうかを調べます。それが原因でなかった場合は、プログラムのベンダまたは作成者に変更を依頼します。

テクニカルノート
このエラーは、ポインタ引数を取る関数に無効なアドレスを渡すと発生することがあります。不良アドレスの検出能力はプロセッサによって異なるため、アーキテクチャによっては、不良アドレスを渡すと未定義の動作が発生する場合があります。

このエラーの記号名は、EFAULT、errno=14 です。

あなたはどなたですか ?
原因
このメッセージを出力する可能性があるネットワークプログラムは、from(1B)、lpr(1B)、lprm(1B)、mailx(1)、rdist(1)、sendmail(1M)、 talk(1)、rsh(1) など、数多くあります。現在のユーザー用のパスワードファイルエントリを発見できなかった場合、コマンドはこのメッセージを出力します。ユーザーがログインした直後にスーパーユーザーがそのユーザーのパスワードエントリを削除した場合、またはローカルパスワードファイルにエントリのないユーザーに関してネットワークネームサービスが失敗した場合は、このようなエラーが発生する可能性があります。

対処方法
ユーザーのパスワードファイルエントリを誤って削除した場合は、バックアップまたは別のパスワードファイルから復元します。ユーザーのログイン名またはユーザー ID を変更した場合は、ログアウトしてからログインし直すようにそのユーザーに依頼します。ネットワークネームサービスが失敗した場合は、NIS サーバーを調べて、必要に応じて修理またはリブートします。

テクニカルノート
別件で、数百の rsh(1) プロセスを開始した場合に発生する既知の問題があります。このメッセージは、予約済みのポートへの接続中に rsh(1) がハングし、ネットワークネームサービスと対話する際の応答速度が遅くなったために表示されます。


以下のファイルシステムには問題があります:
原因
ブート時、/etc/rcS スクリプトは fsck(1M) コマンドを実行して、/etc/vfstab の fsck がマークされたファイルシステムの整合性をチェックします。fsck(1M) がファイルシステムを自動的に修復できなかった場合、ブート手続きは中断され、このメッセージを表示します。この状態では、fsck(1M) の修復作業はファイルの損失を伴うため、システム管理者に判断を仰ぎます。すでにデータが損傷している恐れがあります。

対処方法
まずファイルシステムで fsck -n を実行し、障害の数と種類を調べます。その後、再度 fsck(1M) を実行してファイルシステムを修復します。ファイルシステムのバックアップがある場合は、通常、fsck(1M) からの質問にすべて「y」と答えても問題はありません。後で参照できるように、問題のあるファイルと i ノード番号をすべて記録しておくことを推奨します。fsck(1M) を自分で実行する場合は、ブートスクリプトが推奨するオプションを指定します。たとえば、次のように入力します。


# fsck /dev/rdsk/c0t4d0s0
通常、fsck(1M) による修復中に失われるファイルは、クラッシュまたは停電の直前に作成されたもので復元できません。重要なファイルが失われた場合は、バックアップテープから復元できます。
バックアップがない場合は、fsck(1M) の実行を詳しい方に依頼してください。

関連項目
詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの整合性チェックに関する節を参照してください。

イメージツール: XIL ライブラリがオープンできません。
原因
このメッセージは、複数行の「XilDefaultErrorFunc」エラーの後に続きます。このメッセージは、ImageTool が X 画像ライブラリ (XIL) を見つけられなかったことを示します。OpenWindows と CDE デスクセットの多くのプログラムは XIL が必要です。

対処方法
pkginfo(1) を実行して、システムにインストールされているパッケージを判断します。次に示すパッケージが存在しない場合は、CD-ROM またはネットワークからインストールしてください: SUNWxildg、SUNWxiler、SUNWxilow、および SUNWxilrtv。


受取人が指定されていません。
原因
このメッセージは、ユーザーが To: フィールドにアドレスを入力しなかった場合に、mailx(1) コマンドによって表示されます。

対処方法
詳細は、「Recipient names must be specified」を参照してください。


エラー 76
原因
これは RFS に特有のエラーです。プロセスがマウントポイントから戻ったことが、サーバーからクライアントに通知されます。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、EDOTDOT、errno=76 です。


オープンされたファイルが多すぎます。
原因
プロセスが多くのファイルを一度に開きすぎました。システムは、ファイルをオープンできる制限値としてプロセスごとのソフト制限値である OPEN_MAX (通常は 64 ですが、増やすことができます) と、プロセスごとのハード制限値 (通常は 1024 で、これ以上増やすことはできません) を適用します。

対処方法
ソフト制限値はシェルから変更できます。C シェルの場合は、limit(1) コマンドを使用して記述子の数を増やします。Bourne シェルまたは Korn シェルの場合は、-n オプションを付けた ulimit コマンドを使用して、ファイル記述子の数を増やします。

このエラーのために、ウィンドウシステムが新たなアプリケーションの起動を拒否する場合は、ウィンドウシステムを起動する前に、ログインシェルのファイルをオープンできる制限値を大きくします。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、EMFILE、errno=24 です。

同じ名前がネットワーク上に存在します。
原因
指定されたログ名が一意ではありません。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOTUNIQ、errno=80 です。

オブジェクトがリモート側にあります。
原因
このエラーは、ローカルマシン上にないリソースをユーザーが共用しようとする場合、あるいはリモートマシン上にあるデバイスまたはパスの名前をマウントまたはマウント解除しようとする場合に発生します。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、EREMOTE、errno=66 です。


強制終了
原因
このメッセージは情報を表示しているだけです。強制終了されたプロセスがファイルへの書き込み中だった場合は、データの一部が失われている恐れがあります。

対処方法
作業を続行します。

テクニカルノート
シグナルハンドラまたは各種シェルからのこのメッセージは、プロセスが SIGKILL によって終了されたことを示します。ただし、このメッセージが表示されず、SIGKILL でプロセスを終了できない場合は、マシンをリブートしてそのプロセスを削除してください。


警告: / ファイルシステムを修復できません。fsck を実行してください。
原因
このメッセージは、ブート時に、ファイルシステムのチェック後に fsck(1) から不正なリターンコードを受け取った /etc/rcS スクリプトによって表示されます。このメッセージは、fsck(1) コマンド行を推奨した上で、それが終了したらシェルを終了してブートを続行するように指示しています。このメッセージの表示後、スクリプトは、fsck(1) を効率よく実行できるようにシステムをシングルユーザーモードに切り替えます。

対処方法
UFS ファイルシステムの修復方法については、「/dev/rdsk/string: UNEXPECTED INCONSISTENCY; RUN fsck MANUALLY.」を参照してください。

UFS 以外のファイルシステムの修復については、「THE FOLLOWING FILE SYSTEM(S) HAD AN UNEXPECTED INCONSISTENCY:」を参照してください。

警告: フォントセット`string'をロードできません。
原因
XView ライブラリからのこのメッセージは、要求されたフォントが X サーバーにインストールされていないことを警告しています。多くの場合は、同一フォントに対して複数の警告が表示されます。使用可能なフォントは、リリースごとに異なります。

対処方法
xlsfonts(1) プログラムを実行して、X サーバーで使用可能なフォントを確認します。次に、xlsfonts(1) の出力に表示された別のフォント名を指定します。Sun 社製以外の類似フォントを使用できる場合もあります。

テクニカルノート
X ウィンドウのフォントには次の 2 種類のパッケージがあります。1 つは必須フォントではないが一般的なフォント (SUNWxwcft) で、もう 1 つはオプションフォント (SUNWxwoft) です。pkginfo(1) を実行して、これらのパッケージが両方ともインストールされているかどうかを確認し、必要に応じて追加してください。

結果が大きすぎます。
原因
これは、プログラミングエラーまたはデータ入力エラーです。

対処方法
この状態を解決するようにプログラムの作成者に依頼します。

テクニカルノート
このエラーは、値がオーバーフローまたはアンダーフローする位置で数学プログラミング関数を評価しようとしたことを示します。数学パッケージ (3M) のプログラミング関数の値は、マシンの精度内では表現できません。浮動小数点のオーバーフローまたはアンダーフロー(単精度と倍精度のいずれか) が発生した場合、またはベッセル関数で有効数値桁数の合計が失われた場合に、このエラーが発生することがあります。

なお、浮動小数点のアンダーフローの場合、このメッセージは、「Result too small」を示していることがあります。

プログラムの演算エラーを特定するには、matherr(3M) 機能を使用します。

このエラーの記号名は、ERANGE、errno=34 です。


コアダンプしました。
原因
core(4) ファイルには、ソフトウェア障害の発生時点でのメモリーのイメージが収められており、障害の原因を調べる際にプログラマが使用します。

対処方法
core(4) ファイルを生成したプログラムを特定するには、file(1) コマンドまたは adb(1) コマンドを実行します。dtmail からのコアファイルに対して file と adb の各コマンドを実行した場合の出力内容を、次の例に示します。


$ file core
core: ELF 32-bit MSB core file SPARC Version 1, from `dtmail'

$ adb core
core file = core -- program `dtmail'
SIGSEGV  11: segmentation violation
^D      (use Control-d to quit the program)
プログラムのベンダまたは作成者に、デバッグ済みのバージョンを要求してください。
テクニカルノート
SIGQUIT、SIGBUS、SIGSEGV など、一部のシグナルはコアファイルを生成します。該当するシグナルの完全なリストについては、signal(5) のマニュアルページを参照してください。

プログラムのソースコードがある場合は、cc -g によってコンパイルし、dbx または同様のデバッガを使用して自分でデバッグできます。dbx の where 命令を実行するとスタックトレースが得られます。

混在ネットワークでは、あるタイプのシステムで adb(1) を実行しても、別のタイプのシステムで生成されたコアダンプを読み取ることは通常できないため、特定の core(4) ファイルを生成したマシンアーキテクチャーを特定するのは困難です。このため、unrecognized file メッセージが作成されます。正しいアーキテクチャが判明するまで、各種のマシンアーキテクチャで adb(1) を実行してください。

「コア」という用語は古くからあります。放射線に対する抵抗力のため、宇宙船では現在もコアメモリーを使用していますが、フェライトコアメモリーがシリコン RAM にその座を譲ったのは 1970 年代です。

関連項目
クラッシュ情報の保存と表示については、『Solaris のシステム管理 (第 2 巻)』を参照してください。AnswerBook のオンラインマニュアルを使用している場合は、「system crash」と入力して検索文字列として使用します。

子プロセスがありません。
原因
このメッセージは、アプリケーションが、存在しない連携プロセスと通信しようとした場合に表示されることがあります。

対処方法
親プロセスを再起動して、子プロセスをもう一度作成できるようにします。これで効果がない場合は、このエラーはプログラミングエラーが原因である可能性があります。プログラムのベンダまたは作成者に更新してもらうよう要請してください。

テクニカルノート
子プロセスが存在しない、または子プロセスを待機していないプロセスによって、wait(2) システムコールが実行されました。子プロセスが事前に終了されていたか、または作成されていません。

このエラーの記号名は、ECHILD、errno=10 です。

コマンドウィンドウは、子ウィンドウが終了したので、終了しました。
原因
cmdtool(1) または shelltool(1) ウィンドウの引数は、コマンドを対象としたもののはずですが、システムは該当するコマンドを発見できません。

対処方法
このコマンドを cmdtool(1) または shelltool(1) の内部で実行するには、コマンドのスペルが正しいこと、およびコマンドが検索パス内にあることを確認します。必要に応じてフルパス名を使用してください。この引数をオプション設定として使用する場合は、オプションの先頭にマイナス記号 (-) を付けます。

テクニカルノート
cmdtool(1) と shelltool(1) はいずれも OpenWindows 端末エミュレータです。

コマンドが見つかりません。
原因
C シェルが、コマンドとして与えられたプログラムを見つけられません。

対処方法
コマンド行の書式とスペルを調べます。正しければ、echo $path を実行して、ユーザーの検索パスが正しいかどうかを確認します。通信が不正確な場合は、組み込みシェルコマンドだけが使用可能になるように検索パスの設定を解除できます。基本的な検索パスを再設定するコマンドを次に示します。


 % set path = (/usr/bin /usr/ccs/bin /usr/openwin/bin .)
検索パスが正しければ、検索パスに沿ってディレクトリの内容を調べ、プログラムが失われていないか、またはディレクトリのマウントが解除されていないかどうかを確認します。
関連項目
C シェルの詳細については、csh(1) のマニュアルページを参照してください。


サポートされていません。
原因
このバージョンのシステムは、要求された機能をサポートしていません。ただし、今後のバージョンではサポートする可能性があります。

対処方法
通常、これはカーネルからのシステムメッセージではなく、アプリケーションが返したエラーです。アプリケーションのベンダまたは作成者に更新を要請してください。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOTSUP、errno=48 です。

サポートしていないソケットの型です。
原因
ソケットタイプのサポートがシステムに設定も実装もされていません。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ESOCKTNOSUPPORT、errno=121 です。

サポートしていないプロトコルです。
原因
要求されたネットワークプロトコルがシステム内に構成されていないか、またはこのプロトコルの実装が存在しません (プロトコルとは、交換されるメッセージと、システムが情報を交換する際に従うべきルールの形式を記述したものです)。

対処方法
プロトコルが /etc/inet/protocols ファイルと (使用している場合は) NIS プロトコルマップに存在することを確認します。プロトコルが存在しないが使用できるようにしたい場合は、記述に従ってまたは必要に応じてプロトコルを構成します。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、EPROTONOSUPPORT、errno=120 です。

サポートしていないプロトコルファミリです。
原因
インターネットプロトコル群として使用するプロトコルファミリがシステムに設定も実装もされていません。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、EPFNOSUPPORT、errno=123 です。


シークが正しくありません。
原因
この場合、コマンド行で使用しているパイプ (|) が動作しません。

対処方法
コマンド行でパイプを使用する代わりに、最初のプログラムの出力先をファイルに変更し、そのファイルに対して 2 番目のプログラムを実行します。

テクニカルノート
lseek(2) への呼び出しがパイプに対して発行されました。このエラー状態は、lseek(2) を使用しないようにプログラムを変更することによっても解消できます。

このエラーの記号名は、ESPIPE、errno=29 です。

シェルがありません。接続を切断しました。
原因
ユーザーがシステムにリモートログインしようとしました。このユーザーは有効なアカウント名とパスワードを持っていますが、このアカウント用に指定されたシェルはこのシステム上で使用できません。

対処方法
要求したシェルのコピーがある場合は、スーパーユーザーになり、システム上にないシェルをインストールします。コピーがない場合は、ユーザーのパスワードファイルのエントリ (NIS+ または NIS の passwd(4) マップ内にのみある場合が多い) を変更し、/bin/csh または /bin/ksh などの使用可能なシェルを指定します。

識別子が取り去られています。
原因
このメッセージは、System V IPC 機能のエラーを示します。メッセージ、セマフォ、または共用メモリーに対応するファイルが、そのファイルが作成されたファイルシステムから削除された可能性があります。

テクニカルノート
このエラーは、ファイルシステムの名前空間から識別子が削除されたあとに実行を再開したプロセスに返されます。詳細は、msgctl(2)、semctl(2)、および shmctl(2) を参照してください。

このエラーの記号名は、EIDRM、errno=36 です。

資源が一時的にいっぱいです。
原因
このエラーは、システムのプロセステーブルがいっぱいになっているために fork(2) システムコールが失敗した、あるいはメモリーまたはスワップ空間が足りないためにシステムコールが失敗したことを示します。また、ユーザーがそれ以上プロセスの作成を許されていない可能性もあります。

対処方法
システムがリソースを解放するまで待ちます。ただし、このメッセージがシステムに頻繁に表示される場合は、カーネルを再構成して、使用可能なプロセスを増やします。プロセステーブルのサイズを大きくするには、/etc/system ファイルにある MAXUSERS の値を増やします。MAXUSERS のデフォルト値は、M バイト単位のメインメモリーの総量から 2 を引いた値です。

特定のユーザーがそれ以上プロセスを作成できない場合は、memorysize の制限を超えている可能性があります。詳細は、limit(1) のマニュアルページを参照してください。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、EAGAIN、errno=11 です。

システム限界数以上の共用ライブラリをリンクしようとしています。
原因
システムが exec(2) により実行しようとした a.out に必要な静的共用ライブラリの数が、現在のシステム構成での制限を越えています。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ELIBMAX、errno=86 です。

システムコールに割り込みがかかりました。
原因
システムがシステムコールを実行している最中にユーザーが割り込み信号 (通常は Control-C) を発行しました。ネットワークサービスが遅い場合に、リモートマウントされたディレクトリに cd(1) で割り込むと、このメッセージが表示されることがあります。

対処方法
作業を続けてください。このメッセージは情報を表示しているだけです。

テクニカルノート
内部システムコール中に (割り込みや終了といった) 非同期信号が発生し、これを検出するようにプログラムが設定されていました。信号の処理後に実行が再開されると、割り込まれたプログラミング関数がこのエラー状態を返したかのように見えるため、不正確なエラーメッセージを表示してプログラムが終了する場合があります。

このエラーの記号名は、EINTR、errno=4 です。

所有者ではありません。
原因
スーパーユーザー用に予約された操作を一般ユーザーが行おうとしたか、またはファイルの所有者またはスーパーユーザーのみに制限された方法でユーザーがファイルを修正しようとしました。

対処方法
ルートになって、もう一度実行してください。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、EPERM、errno=1 です。


すでに動作中です。
原因
すでに進行中の操作がある非ブロックオブジェクト上で操作を試みました。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、EALREADY、errno=149 です。

ストリーム資源が使い尽くされました。
原因
STREAMS のオープン中に、STREAMS の待ち行列も SATREAMS のヘッドデータ構造も使用できませんでした。これは一時的な状態であり、他のプロセスがリソースを解放すれば回復できます。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOSR、errno=63 です。

ストリームデバイスではありません。
原因
putmsg(2) または getmsg(2) のシステムコールが STREAMS デバイス以外のファイル記述子で行われました。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOSTR、errno=60 です。

スペースが足りません。
原因
このメッセージは、システム内で多数の大きなアプリケーションが同時に実行されているため、スワップ空間 (仮想メモリー) を使い果たしたことを示します。また、スワップ領域からページを解放しないままアプリケーションが失敗したことを示している場合もあります。スワップ空間とは、アプリケーションとデータのうち、メモリー内ですぐに必要にはならない部分を格納するために、ディスクに確保された領域のことです。この状態のときに書き込まれたデータは、失われる恐れがあります。

対処方法
システムを再インストールまたは再構成して、スワップ空間を増やします。通常、スワップ空間は物理メモリーの 2 倍から 3 倍の大きさにしてください。また、mkfile(1M) と swap(1M) を使用してスワップ領域を増やすこともできます。次の例に、/usr/swap ファイルに 16 M バイトの仮想メモリーを追加する方法を示します (空き領域が十分なら、どのようなファイルシステムでも機能します)。


# mkfile 16m /usr/swap
# swap -a /usr/swap
ブート時にこの作業を自動的に行うには、/etc/vfstab ファイルに次の行を追加します。

/usr/swap   -   -   swap   -   no   -
テクニカルノート
fork(2)、exec(2)、sbrk(2)、または malloc(3C) ルーチンの呼び出しで、システムが提供可能な量を超えるメモリーをプログラムが要求しました。これは一時的な状態ではありません。スワップ空間はシステムパラメータです。

このエラーの記号名は、ENOMEM、errno=12 です。


セグメント例外
原因
セグメント例外は、通常、プログラミングエラーによって発生します。読み取り専用ファイルシステムを除き、通常、このメッセージはコアダンプを伴います。

対処方法
core(4) ファイルを作成したプログラムを特定するには、file(1) コマンドまたは adb(1) コマンドを実行します。dtmail プログラムによって作成された core ファイルに対して file と adb の各コマンドを実行した場合の出力例を次に示します。


$ file core
core: ELF 32-bit MSB core file SPARC Version 1, from `dtmail'

$ adb core
core file = core -- program `dtmail'
SIGSEGV  11: segmentation violation
^D      (adb プログラムを終了するには Control-d と入力します。)
このプログラムのベンダまたは作成者にデバッグ済みのバージョンを問い合わせてください。
テクニカルノート
プロセスが、保護されているかまたは存在しないメモリー領域へアクセスしようとしたことを示すシグナルを受信しました。セグメント例外の最も一般的な 2 つの原因は、ヌルポインタを用いて関接参照をしようとした、または境界を越える添字で配列を参照したことです。

接続が相手側によってリセットされました。
原因
ピアにより接続が強制的にクローズされました。通常は、タイムアウトや再起動によるリモートホスト接続の切断が原因です。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ECONNRESET、errno=131 です。

接続が拒否されました。
原因
対象のマシンが拒否したため、接続できません。アクティブでないサービスに接続しようとした場合、または要求したアドレスにサービスプロセスが存在しなかった場合に起こります。

対処方法
対象のマシン上のサービスをアクティブにするか、またはサービスがなくなっていた場合は再度起動します。セキュリティ上の理由からこのサービスを提供したくない場合は、ユーザーグループにそのことを伝え、できれば代替サービスを提供します。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ECONNREFUSED、errno=146 です。

接続がタイムアウトしました。
原因
このエラーは宛先ホストがダウンしている場合、またはネットワーク上の障害のために伝送に失敗した場合に起こります。

対処方法
次の操作を行います。

たとえば ping(1M) や ftp(1) などを使用して、まずホストシステムの動作を調べます。

必要があれば修理または再起動を行います。

これで解決できない場合は、ネットワークのケーブルと接続を調べます。

テクニカルノート
指定された時間内に接続が確立されませんでした。適切な時間内に宛先ホストが正しく応答しなかったため、接続要求または送信要求は失敗しました (タイムアウトの時間は通信プロトコルによって異なります)。

このエラーの記号名は、ETIMEDOUT、errno=145 です。

接続を切断しました。
原因
rlogin(1) を使用するとき、次の場合にこのメッセージが表示されます。

リモートホストでこのユーザーのプロセスを作成できない場合

ユーザーの正しいパスワードの入力に時間がかかりすぎた場合

ネットワーク接続にユーザーが割り込んだ場合

リモートホストがダウンした場合

ファイルを修正して、接続を切断する前に保存しなかった場合は、データが失われる恐れがあります。
対処方法
もう一度実行します。相手のシステムが停止している場合は、リブートされるまで待ちます。

接続を切断しました。終了します。
原因
talk(1) コマンドを使用して別のユーザーと交信した後、そのユーザーが割り込み (通常は Control-C) を入力すると、こちらのユーザーの画面にこのメッセージが表示されます。

対処方法
割り込みを送信するのは、talk(1) プログラムを終了する際の通常の方法です。talk(1) セッションが終了すると、作業に戻ることができます。

専用のカラーマップエントリを割り当てられません。
原因
このメッセージは libXt (X イントリンシクスライブラリ) から発生していて、引用符によって指定されたカラー名が要求される前に、システムのカラーマップがいっぱいになったことを示します。アプリケーションによっては、このメッセージが表示されても続行できます。ワークスペースプロパティカラーなど、その他のアプリケーションは、カラーマップがいっぱいになると表示できません。

対処方法
カラーマップの使用率が高いプログラムを終了してから、失敗したアプリケーションを再起動してもう一度行なってください。


操作は取り消されました。
原因
関連する非同期操作が完了前にキャンセルされました。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ECANCELED、errno=47 です。

送信時に通信エラーが発生しました。
原因
このエラーは、現在のプロセスがリモートマシンからのメッセージを待っているとき、そのマシンに接続するリンクが破壊されている場合に発生します。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ECOMM、errno=70 です。

そのようなデバイスはありません。
原因
存在しないデバイスへの書き込みなど、デバイスに対して不適切な操作を実行しようとしました。

対処方法
/devices ディレクトリを調べて、このデバイスが存在しない理由、またはプログラムがそのデバイスを存在しているとした理由を判断します。このメッセージに似た「No such device or address」メッセージは、既存のデバイスに対する入出力エラーを表している場合が多いのですが、このメッセージは、多くの場合、デバイスがまったく存在しないことを示します。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENODEV、errno=19 です。

そのようなデバイスもアドレスもありません。
原因
テープドライブがオフラインになっている、あるいはデバイスの電源が切られているかまたはシステムから除去されている場合は、このメッセージが表示されることがあります。

対処方法
テープドライブの場合は、デバイスが接続されていること、電源が入っていること、および (当てはまる場合は) オンライン状態に切り替わっていることを確認します。ディスクドライブと CD-ROM ドライブの場合は、デバイスが接続され、電源が入っていることを確認します。

SCSI デバイスの場合は、ターゲットスイッチまたはダイアルが、システムがマウントされた元の番号に設定されていることを確認します。ターゲットデバイス番号が変更されていることをシステムに通知するには、-r (再構成) オプションを使用してリブートします。

テクニカルノート
このメッセージは、存在しないか、またはデバイスの制限を超えて存在する特殊ファイルのサブデバイスに入出力を行うと表示されます。

このエラーの記号名は、ENXIO、errno=6 です。

ソフトウェアが原因で接続が中断されました。
原因
ホストマシン内の原因で、接続のアボートが発生しました。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ECONNABORTED、errno=130 です。


タイマーが期限切れです。
原因
STREAMS ioctl コールに設定されたタイマーがタイムアウトしました。このエラーの原因はデバイスによって異なり、ハードウェアまたはソフトウェアの障害、あるいは特定の操作に対してタイムアウト値が短すぎるということを示しています。ioctl(2) 操作のステータスは不定です。このエラーは、_lwp_cond_timedwait(2) や cond_timedwait(3THR) によるタイムアウトの場合にも返されます。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ETIME、errno=62 です。


チャネル番号が範囲外です。
原因
システムがストリームデバイスを使い果たしました。このエラーは、存在しないかまたは現在使用中のマイナーデバイスをストリームヘッドが開こうとすると発生します。

対処方法
該当するストリームデバイスが存在し、適切な番号のマイナーデバイスによって作成されていることを確認します。また、ハードウェアがこの構成に一致しているかどうかも調べます。ストリームデバイスの構成が正しい場合は、より多くのシステムリソースを使用できるときに再度実行してください。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ECHRNG、errno=37 です。


データメッセージではありません。
原因
STREAMS デバイスに対する read(2)、getmsg(2)、または ioctl(2) I_RECVFD コールで、データの一部が処理できないキューの先頭に移動します。この場合のデータはコールによって異なります。

read(2) - 情報を制御するか、ファイル記述子を渡します。

getmsg(2) - ファイル記述子を渡します。

ioctl(2) - データ情報を制御します。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、EBADMSG、errno=77 です。

定義されたデータ型に対して値が大きすぎます。
原因
IPC オブジェクトまたはファイルシステムオブジェクトのユーザー ID またはグループ ID が大きすぎて、呼び出し側が提供した構造体の適切なメンバーに格納できません。

対処方法
より新しいシステムでアプリケーションを実行するか、またはプログラムの作成者に解決を依頼してください。

テクニカルノート
このエラーは、宣言されたメンバー構造体のサポート範囲よりも大きな範囲のユーザー ID 値またはグループ ID 値をサポートしているシステムでのみ表示されます。通常、この状態は、IPC またはファイルシステムオブジェクトが、ローカルシステムのものよりも大きな uid_t 型、off_t 型、または gid_t 型の値を持つリモートマシン上にあるため発生します。

このエラーの記号名は、EOVERFLOW、errno=79 です。

ディスクの割当てを超えています。
原因
ユーザーファイルシステムでユーザーのディスク制限を超過しました。通常、制限を超えてファイルが作成されたか、またはファイルが制限よりも大きくなったことが原因です。これは、磁気ディスクで発生することがほとんどで、光ディスクでは発生しません。この状態の発生後に作成されたデータは失われることがあります。

対処方法
ユーザーがファイルを削除して、ディスクの使用度を制限以下にするか、またはサーバー管理者が edquota(1M) コマンドを使用して、ユーザーのディスク制限を緩和します。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、EDQUOT、errno=49 です。

ディレクトリが空ではありません。
原因
rmdir(1) によるディレクトリ削除などのディレクトリ操作は、空ディレクトリに対してのみ実行できます。

対処方法
ディレクトリを削除するには、まず、このディレクトリに含まれているファイルをすべて削除します。空でないディレクトリ階層を削除する簡単な方法は、rm -r コマンドを使用することです。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOTEMPTY、errno=93 です。

ディレクトリです。
原因
ディレクトリに対して、ファイルであるかのように読み取りまたは書き込みを行おうとしました。

対処方法
カレントディレクトリ内の全ファイルのリストを調べて、ディレクトリではなく、ファイルを指定しもう一度実行します。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、EISDIR、errno=21 です。

ディレクトリではありません。
原因
パスの接頭辞や chdir(2) システムコールの引数など、ディレクトリが必要な部分でディレクトリ以外を指定しました。

対処方法
カレントディレクトリ内の全ファイルのリストを参照してから、ファイルの代わりにディレクトリを指定して、もう一度実行してください。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOTDIR、errno=20 です。

テキストファイルは使用中です。
原因
このエラーは、書き込みのために現在開いている手続きのみの (共用テキスト) ファイルを実行しようとした場合や、実行中の手続きのみのファイルを書き込みのために開こうとしたり、削除しようとしたりする場合に発生します。このメッセージは現在は使用されていません。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ETXTBSY、errno=26 です。

デッドロック状態が検出され回避されました。
原因
プログラミングのデッドロック状態が検出され、回避されました。

対処方法
システムがデッドロックを検出し回避しなかった場合は、ソフトウェアの一部がハングします。そのプログラムを再度実行してください。デッドロックが再び起こることはないかもしれません。

テクニカルノート
このエラーは、通常、ファイルとレコードのロックに関連しています。ただし、mutex、セマフォ、条件変数、読み取り/書き込みロックが対象になる場合もあります。

このエラーの記号名は、EDEADLK、errno=45 です。

関連項目
『システムインタフェース』のデッドロック処理に関する節を参照してください。また、『マルチスレッドのプログラミング』のデッドロック回避に関する節も参照してください。

デバイス上の空き領域が足りません。
原因
通常ファイルの書き込み時またはディレクトリエントリの作成時に、デバイスに空き領域が残っていません。ディスク、テープ、またはフロッピーディスクがデータでいっぱいです。この状態のときに書き込まれたすべてのデータが失われる可能性があります。

対処方法
書き込みたいデータをすべて収めるのに必要な領域が空くまで、ハードディスクまたはフロッピーディスクから不要なファイルを削除します。一部のディレクトリを別のファイルシステムに移動して、それに応じたシンボリックリンクを作成することを推奨します。テープがいっぱいの場合は、残りを別のテープに収めるか、高密度設定を使用するか、または大容量のテープを使用します。

マルチボリュームのテープまたはフロッピーディスクを作成するには、pax(1) または cpio(1) コマンドを使用します。現時点では、tar(1) はシングルボリュームに制限されています。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOSPC、errno=28 です。

デバイスにまたがるリンクになります。
原因
別のファイルシステムなど、別のデバイス上のファイルに対してハードリンクしようとしました。

対処方法
ln -s を使用してシンボリックリンクを確立します。シンボリックリンクは、ファイルシステムの境界を越えることができます。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、EXDEV、errno=18 です。

デバイスは使用中です。
原因
マウント済みのデバイスにマウントしようとしたか、またはアクティブなファイル (オープンファイル、カレントディレクトリ、マウントポイント、実行中のプログラムなど) が入っているデバイスへのマウントを解除しようとしました。また、このメッセージは、すでに使用可能状態になっているアカウンティングを使用可能にしようとした場合にも表示されます。

対処方法
アクティブプロセスを含むデバイスのマウントを解除するには、そのマウントポイントの下にあるすべてのファイルを閉じ、そこから開始しているプログラムがあれば終了し、ディレクトリをその階層から変更します。次に、もう一度マウントを解除します。

テクニカルノート
mutex、セマフォ、条件変数、読み取り/書き込みロックは、このエラー状態を設定することによって、ロックが保持されていることを示します。

このエラーの記号名は、EBUSY、errno=16 です。

デバイスは使用中です。
原因
eject cdrom を実行して上記のメッセージが表示される場合、原因はさまざまです。チェックすべき内容と、デバイスから CD を取り出す方法を次に示します。

対処方法
ステップ A: カレントディレクトリが CD の中ではないことを確認します。


 % cd
 % eject cdrom
ステップ B: root として次のコマンドを実行します。


# cd /etc/init.d
# ./volmgt stop
# eject cdrom
これが機能した場合は、次のコマンドを実行してみます。

# ./volmgt start
これが機能しない場合は、ステップ C に進みます。
ステップ C: root として次のコマンドを実行します。


# fuser /cdrom 
終了したと考えられるプロセスに対して kill を実行します。これが NFS マウントの CD-ROM で、このドライブにアクセスする他のユーザーがいる場合は、終了するプロセスが何かをその理由とともに知っておく必要があります。

# ./volmgt stop
#  ps -ef | grep vold
vold がまだ存在する場合は、そのプロセスを終了します。

# eject cdrom
これが有効でない場合は、次のコマンドを実行します。

# cd /vol
dev、dsk、rdsk、rmt がディレクトリにあることを確認します。これらがディレクトリにない場合は、/vol ディレクトリが破壊されている可能性が高く、再起動して適切に再構築する必要があります。
ステップ D: 最後に 3 つの方法があります。

再起動します。

CD ドライブが外付けの場合は、ドライブの電源を入れて、取り出しボタンを押します。

CD-ROM が外付けで、前述の 2 つの方法が失敗した場合は、取り出しボタンの右側の小さな穴に、細いまっすぐな棒状のものを挿入して、手動で CD-ROM を取り出します。

デバイスへの ioctl が正しくありません。
原因
これはプログラミングエラーです。

対処方法
プログラムの作成者に、この状態を解消するように依頼します。特殊な文字型デバイスの制御を受け入れられるように、プログラムを修正する必要があります。

テクニカルノート
ioctl(2) システムコールが、特殊な文字型デバイスではないファイルの引数として与えられました。このメッセージは、分かりにくかった従来の「Not a typewriter」メッセージに代わるものです。

このエラーの記号名は、ENOTTY、errno=25 です。


動作続行中です。
原因
完了までに長時間を要する操作 (connect など) を、非ブロックオブジェクト上で試みました。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、EINPROGRESS、errno=150 です。

動作を適用できません。
原因
このエラーは、アプリケーションが要求した機能をシステムがサポートしていないことを示します。

対処方法
システムのベンダにアップグレードを依頼するか、またはアプリケーションのベンダまたは作成者にアップデートについて問い合わせてください。

テクニカルノート
このメッセージは、システムがその操作をサポートしていないことを示します。プログラミング関数が実装されていない場合、多くのモジュールでこのエラーが発生します。システムライブラリの呼び出し中に、このメッセージを表示するようなプログラムを作成している場合は、代替ライブラリ機能を探して使用してください。システムの今後のバージョンでは、この操作をサポートする可能性があります。詳細については、システムの『ご使用にあたって』を参照してください。

このエラーの記号名は、ENOSYS、errno=89 です。

トラップのシグナル番号が間違っています。
原因
不良トラップは、ハードウェアの障害、またはハードウェアと構成情報間の不一致を示している可能性があります。ブート時以外にこの障害が発生すると、データが失われる恐れがあります。

対処方法
最近、新しいハードウェアをインストールした場合は、ソフトウェアの設定が正しいかどうかを確認します。コンソールに表示されるカーネルのトレースバックを調べて、トラップを生成したデバイスを特定します。構成ファイルが正しい場合は、デバイスを交換する必要がある場合があります。

不良トラップメッセージは、rev CPU の不良または停止を示している場合もあります。

テクニカルノート
ハードウェアプロセッサトラップが発生し、カーネルのトラップハンドラがシステムの状態を回復できません。このメッセージは、通常、パニックの前に出る重大なエラーです。システムは同期、ダンプ、リブートを実行します。不良トラップの原因になりうる状態は次のとおりです。システムテキストまたはデータのアクセス障害、システムデータ整合エラー、またはある種のユーザーソフトウェアトラップ。

トランスポートの終端が接続されていません。
原因
トランスポート終端が接続されていないか、データグラムの送信時にアドレスの指定がなかったため、データ送受信の要求が拒否されました。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOTCONN、errno=134 です。

トランスポートの終端でサポートしていない操作です。
原因
たとえば、データグラムトランスポートのエンドポイントの接続で接続を受け付けようとするとこのエラーになります。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、EOPNOTSUPP、errno=122 です。

トランスポートの終端はすでに接続されています。
原因
すでに接続されているトランスポート終端に対して接続要求が行われたか、あるいはすでに接続されているにもかかわらず sendto(3XNET) または sendmsg(3XNET) のトランスポート終端に、接続先が指定されました。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、EISCONN、errno=133 です。


ヌルコマンドが正しくありません。
原因
この C シェルメッセージは、コマンド行の 1 行に 2 つのパイプ (|) があるか、またはパイプの後にコマンドがないことが原因です。

対処方法
各パイプの後にコマンドが続くように、コマンド行を修正します。


ネットワークがダウンしています。
原因
停止ネットワークを検出したため、トランスポート接続が失敗しました。

対処方法
ネットワークのシステム管理者にこのエラーを報告してください。ユーザー自身がこのネットワークの管理責任者である場合は、ネットワークが停止した原因と必要な修復について調べてください。

テクニカルノート
このエラーは、基本の通信インタフェースから通知された状態情報に基づいています。

このエラーの記号名は、ENETDOWN、errno=127 です。

ネットワークに到達できません。
原因
ネットワークへの送信経路が存在しないか、あるいは中間ゲートウェイまたは交換ノードからネガティブな状態情報が返されたため、動作エラーが発生しました。

返された状態は、ネットワークの停止とホストの停止を見分けるのに十分とは限りません (「No route to host」を参照してください)。

対処方法
ネットワークのルータとスイッチを調べて、これらのパケット転送を許可していないかどうかを確認します。すべてのパケット転送を許可している場合は、ネットワークの配線と接続を確認します。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENETUNREACH、errno=128 です。


パイプが切断されました。
原因
多くの場合、(head(1) プログラムに多数の行をパイプした場合などのように) この状態は正常であり、メッセージは単に情報を表示しているだけです。パイプ上の書き込みが読み取りプロセスを発見できない場合は、この状態が発生します。その場合は、通常、実行中のプログラムに対する信号が生成されますが、プログラムが信号を無視すると、このメッセージが表示されます。

対処方法
パイプの最後でプロセスを調べ、終了した理由を判断します。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、EPIPE、errno=32 です。

バスエラー
原因
制限されているかまたは存在しないデバイスに入出力しようとしたことを示す信号をプロセスが受け取りました。読み取り専用ファイルシステムを除き、通常、このメッセージはコアダンプを伴います。

対処方法
デバッガを使用してコアファイルを調べ、バスエラーを引き起こしたプログラム障害またはシステム障害を判断します。できれば、バスエラーの前にデータ損傷が発生していないかどうか、プログラムの出力ファイルを調べてください。

テクニカルノート
バスエラーは、プログラミングエラー、またはシステム上のデバイス損傷によって発生することがあります。バスエラーの原因として多いのは、ファイル記述子が無効、入出力要求が不当、メモリー割り当てが不良、データ構造が不整合、コンパイラにバグがある、ブートブロックが損傷しているなどです。

パスワードは unix.uid@string の秘密鍵の暗号を解除しません。
原因
このメッセージは、ログイン時に、ユーザーのパスワードがそのユーザーの keylogin(1) ネットワークパスワードと一致しなかった場合に表示されます。システムで NIS+ が実行されている場合、ログインプログラムは、secure RPC 認証のために、まず UNIX 認証を行なってから keylogin(1) を実行しようとします。

対処方法
secure RPC の資格を得るには、ユーザーは (ログイン後に) keylogin(1) を実行し、自分の秘密鍵を入力します。ログイン時にこのメッセージを表示しないようにするには、chkey -p コマンドを実行して、NIS+ パスワードと同じになるようにネットワークパスワードを設定します。ユーザーがネットワークパスワードを忘れた場合、システム管理者は、ユーザーの資格テーブルのエントリを削除して作り直し、ユーザーが chkey(1) を使用して新しいネットワークパスワードを設定できるようにしてください。

パッケージがインストールされていません。
原因
このエラーは、ユーザーがインストールされていないパッケージからシステムコールを使用しようとすると発生します。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOPKG、errno=65 です。

バッファー領域がありません。
原因
システムのバッファー空間が不足しているか、または待ち行列がいっぱいになっているため、トランスポートエンドポイントまたはパイプでの操作が実行されません。ターゲットシステムがメモリーまたはスワップ空間を使い果たしている可能性があります。この状態のときに書き込まれたデータは、失われる恐れがあります。

対処方法
スワップ空間を増やすには、ターゲットシステムに対して swap -a コマンドを使用します。または、スワップ空間が増えるようにターゲットシステムを再構成します。通常、スワップ空間は物理メモリーの 2 倍から 3 倍の大きさにしてください。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOBUFS、errno=132 です。

パニック
原因
プログラムがでオペレーティングシステムのバグを引き起こすと、システムはパニックになりクラッシュします。クラッシュはユーザーには不親切であるように感じられるかもしれませんが、突然の停止は実際には、システムとそのデータがそれ以上損傷するのを防止します。

オペレーティングシステムが停止するだけでなく、パニックルーチンでは使用中のメモリの内容がダンプデバイスにコピーされ、パニックルーチンの呼び出し元の CPU の現在の状態に関する重要情報が記録されます。

通常は一次スワップデバイスがデフォルトのダンプデバイスであるため、一次スワップデバイスは、メモリー全体のイメージを収容できるだけの大きさがなければなりません。メモリーイメージが保存されると、システムはリブートしようとします。

システムが正常にリブートしない場合は、次の可能性を検討してください。

メモリー障害やディスククラッシュなどの、致命的なハードウェア障害

不安定なデバイスドライバなどの、カーネル構成の重大障害

MAXUSERS の値が大きすぎるなどの、カーネルチューニングの重大エラー

オペレーティングシステムファイルの損傷を含む、データ損傷

fsck(1M) が照会に対する回答を求めている場合など、手動での作業が必要な場合

対処方法
システムクラッシュが発生した理由を特定するために、/var/adm/message* ログファイルを調べます。

savecore(1M) プログラムを使用します。上記の方法の中では、savecore(1M) プログラムを使用すると最も多くの情報を得られます。savecore(1M) コマンドは、パニックルーチンによって生成されたシステムクラッシュのダンプイメージを、ダンプデバイスからファイルシステムに転送します。このイメージを adb(1) などのデバッガを使用して分析できます。

関連項目
savecore(1M) を正しく設定し結果を解釈するのは、場合によっては難しい作業です。システムパニックのデバッグについて詳細は、Chris Drake、Kimberley Brown 共著『Panic! UNIX Sytem Crash Dump Analysis』(ISBN: 0-13-149386-8) を参照してください。

パブリックメッセージデバイスを作成できません。
原因
このメッセージは lp(1) 印刷スケジューラに起因するものであり、極度のビジー状態かまたはハング状態にあることを示します。

対処方法
印刷ジョブが該当するプリンタからのものである場合は、現在の印刷が終了するまで待ち、それからこの印刷ジョブを再度提出します。このメッセージが再び表示された場合は、lp(1) システムがハングしている可能性が高いです。

待ち行列をクリアする手順については、「lp hang」を参照してください。

テクニカルノート
プリンタメッセージ用のデバイスの作成に lp(1) を使用できない場合は、メッセージ FIFO がすでに使用中か、または別の印刷ジョブによってロックされています。

関連項目
印刷スケジューラの詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 2 巻)』のプリンタの管理に関する節を参照してください。


引数が正しくありません。
原因
システムが解釈できない不正なパラメータが指定されました。たとえば、作成されていないファイルシステムをマウントしようとしたり、システムによる十分なサポートなしに印刷しようとしたり、未定義の信号を signal(3C) ライブラリ関数に提供したりすると、このメッセージが表示されることがあります。

対処方法
ファイルシステムのマウント時にこのメッセージが表示された場合は、newfs(1M) を実行してファイルシステムを作成したことを確認します。

フロッピーディスクの読み取り時に表示された場合は、fdformat(1) によって、フロッピーディスクが DOS 形式 (pcfs(7FS)) または UFS ファイルシステムに正しくフォーマットされていることを確認します。

印刷時に表示された場合は、印刷サービスが正しく設定されていることを確認します。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、EINVAL、errno=22 です。

引数が長すぎます。
原因
この C シェルのエラーメッセージは、コマンドに続く引数が長すぎることを示します。たとえば、巨大なディレクトリで rm * を行うと、このようになる場合があります。C シェルでは 1706 個を超える引数は処理できません。

対処方法
一時的に sh(1) によって Bourne シェルを起動し、コマンドを再度実行します。Bourne シェルによってコマンド行引数が動的に割り当てられます。次に、exit と入力して元のシェルに戻ります。

引数が領域外です。
原因
このメッセージは、プログラミングエラーまたはデータ入力エラーです。

対処方法
プログラムの作成者に解決方法を問い合わせるか、または別の形式でデータを提供してもらうよう要請します。

テクニカルノート
これは、値が定義されていない場所で数学プログラミング関数の評価をしようとしたことを示します。数学パッケージのプログラミング関数の引数が、関数の領域から外れています。これは、負の数の平方根、累乗、対数を計算した場合、整数以外の累乗を計算した場合、または範囲外の引数を双曲線プログラミング関数に渡した場合に発生することがあります。

プログラムの計算エラーを特定するには、matherr(3M) 機能を使用します。

このエラーの記号名は、EDOM、errno=33 です。

引数リストが長すぎます。
原因
環境のエクスポートされたシェル変数と引数を組み合わせる際、システムは、コマンドまたはプログラムに与えられた引数を処理できません。引数リストの制限は、引数リストのサイズと、環境のエクスポートされたシェル変数のサイズとを合計したものです。

対処方法
最も簡単な解決方法は、余分な環境変数の設定を解除して、親プロセス環境のサイズを減らすことです (環境変数の一覧表示方法と変更方法については、使用中のシェルのマニュアルページを参照してください)。次に、プログラムを再度実行します。

テクニカルノート
ARG_MAX のバイト数よりも長い引数リストが、システムコールの exec(2) ファミリのメンバーに与えられています。

このエラーの記号名は、E2BIG、errno=7 です。

必要な共用ライブラリが見つかりません。
原因
静的共用ライブラリを必要とする a.out を exec(2) により実行しようとしたときに、静的共用ライブラリが存在しないか、あるいはユーザーにそのライブラリへのアクセス権がありません。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ELIBACC、errno=83 です。

ビューワを新たに起動できません。
原因
このメッセージは AnswerBook ナビゲータウィンドウに表示され、コンソールには XView エラーメッセージが表示されます。

対処方法
詳細は、「answerbook: XView error: NULL pointer passed to xv_set」を参照してください。


ファイルが大きすぎます。
原因
ファイルのサイズが、ulimit(1) で指定された制限、またはファイルシステムがサポートしている上限を超えました。この状態のときに作成されたデータは失われる恐れがあります。

対処方法
C シェルの場合は、limit(1) コマンドを使用してデフォルトのファイルサイズを表示または設定します。Bourne シェルまたは Korn シェルの場合は ulimit -a コマンドを使用します。ファイルサイズが無制限であるとシェルが判断した場合でも、実際には FCHR_MAX (通常は 1 G バイト) がシステム上の制限です。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、EFBIG、errno=27 です。

ファイルが存在しています。
原因
既存ファイルの名前が、不適切なコンテキストで記述されています。たとえば、csh(1) noclobber オプションが設定されている場合、既存ファイルへのリンクの確立または上書きはできません。

対処方法
ディレクトリ内のファイル名を調べてから、別の名前でもう一度実行するか、あるいは既存ファイルの名前を変更または削除してから再度実行します。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、EEXIST、errno=17 です。

ファイル記述子が正しくありません。
原因
ファイル記述子が、開いていないファイルを参照しているか、あるいは書き込み専用に開かれているファイルに読み取り要求をしたかのどちらかです。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、EBADFD、errno=81 です。

ファイルテーブルがオーバフローしました。
原因
システム上で開いているファイルが多すぎるため、カーネルのファイルテーブルがいっぱいになりました。一時的に、これ以上のファイルは開くことができません。この状態のときに作成されたデータは失われる恐れがあります。

対処方法
多くの場合は、待っているだけで、ファイルを閉じる時間をシステムに与えることになります。ただし、このメッセージが頻繁に表示される場合は、カーネルを再構成して、開くことができるファイルの数を増やしてください。ファイルテーブルのサイズを大きくする場合は、/etc/system ファイルにある MAXUSERS の値を大きくします。デフォルトの MAXUSERS 値は、M バイト単位のメインメモリー量から 2 を引いたものです。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENFILE、errno=23 です。

ファイル番号が違います。
原因
一般的に、このメッセージはプログラミングエラーであり、使用方法のエラーではありません。

対処方法
プログラムのベンダまたは作成者に変更を依頼します。

テクニカルノート
ファイル記述子がオープンファイル以外を参照しているか、または書き込み (または読み取り) 専用に開かれたファイルに対して read(2) - または write(2) - 要求が実行されました。

このエラーの記号名は、EBADF、errno=9 です。

ファイル名が長すぎます。
原因
指定したファイル名の文字数が多すぎます。

対処方法
ファイル名またはパス名の構成要素が長すぎる場合は、短い名前を考えてください。パス名全体が PATH_MAX の文字数よりも長い場合は、中間ディレクトリに変更してから、短いパス名を指定します。短い名前を付けた別のファイルに書き込まない限り、新規に作成したデータは失われます。

テクニカルノート
UFS または NFS マウントの UFS ファイルシステムで、パス名の構成要素の長さが MAXNAMLEN の文字数 (255) を超えたか、またはパス名全体の長さが PATH_MAX の文字数 (1024) を超えました。あるいは、System V ファイルシステムで、非短縮 (no-truncation) モードが有効になっているにもかかわらず、パス名の構成要素の長さが NAME_MAX の文字数 (14) を超えました。これらの値は、/usr/include/limits.h ファイルに定義されています。

このエラーの記号名は、ENAMETOOLONG、errno=78 です。

ファイルもディレクトリもありません。
原因
指定したファイルまたはディレクトリが存在しません。ファイル名またはパス名が間違って入力されています。

対処方法
ファイル名とパス名が正しいことを確認してからもう一度実行します。指定したファイルまたはディレクトリがシンボリックリンクの場合は、存在しないファイルまたはディレクトリを指している可能性があります。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOENT、errno=2 です。

ファイルロックによるデッドロックエラーです。
原因
これはプログラミング上の問題であり、避けられない場合があります。

対処方法
ユーザーにできるのは、プログラムを再起動して、デッドロックが再現しないように期待することだけです。

テクニカルノート
ファイルロックサブシステムで、2 つのプロセスが 1 つのロックを同時に変更しようとしました。あるいは、マルチスレッドサブシステムで、2 つのスレッドがデッドロック状態になり、続行できませんでした。スレッドライブラリを使用するプログラムがこのエラーを検出した場合は、プログラムはデッドロックしたスレッドを再起動しなければなりません。

このエラーの記号名は、EDEADLOCK、errno=56 です。

不整合- `
原因
C シェルの csh(1) からのこのメッセージは、終わりの逆引用符を付けずに、初めの逆引用符 (`) のみを付けたコマンドをユーザーが入力したことを示します。引用符 (') や二重引用符 (") を片方しか付けなかった場合も、同様のメッセージが表示されます。他のシェルでは、通常、コマンド行で引用符が片方しかない場合は継続プロンプトが表示されます。

対処方法
コマンド行を訂正して、再度実行します。Cシェルで、改行して入力を続けるには、改行文字の直前にバックスラッシュを入力します。

不正命令の実行
原因
プロセスが、カーネルが許していない命令を実行しようとしたことを示す信号を受信しました。これは、通常少し異なるマシンアーキテクチャー用にコンパイルされたプログラムを実行すると発生します。読み専用ファイルシステムを除き、このメッセージは、通常、コアダンプを伴います。

対処方法
CD-ROM またはネットワークからブートする場合は、Readme ファイルを調べて、マシンアーキテクチャーに適したイメージを使用していることを確認します。また、df(1M) を実行して、システムに十分なスワップ空間があることも確認します。スワップ空間が少なすぎると、このエラーが発生することがあります。最近、CPU を新しいアーキテクチャーにアップグレードした場合は、その新しいアーキテクチャーに対応したオペレーティングシステムに変更します (オペレーティングシステムのアップグレードが必要になる場合があります)。

テクニカルノート
この状態は、プログラムがデータを命令として実行しようとした場合など、プログラミングエラーによって発生することがあります。また、この状態が、システム上のデバイスファイルが損傷していることを示す場合もあります。

不明なユーザーです。
原因
同じシステム上に存在するユーザーであるにもかかわらず、メールを送信しようとすると、エラー「Username... User unknown」が表示されます。

対処方法
電子メールアドレスを入力ミスしていないか確認してください。送り先のユーザーが、/etc/mail/aliases またはユーザーの .mailrc ファイルで、存在しない電子メールアドレスにエイリアス指定されている可能性もあります。

名前に大文字が入っているユーザーにはメールを送信できません。sendmail(1M) は、すべての大文字を小文字に変換してからユーザーを検索します。UNIX では大文字小文字を区別するため、このような大文字から小文字に変更されたユーザー名を検索することができません。そのため、「User unknown」のメッセージが表示されます。

回避策として、すべてのユーザー名が小文字だけで構成されていることを確認してください。

プロセスがありません。
原因
このプロセスを発見できません。このプロセスは、実行し終わり消去されたか、またはシステム内で別の数値 ID の制御下にある可能性があります。

対処方法
ps(1) コマンドを使用して、指定したプロセス ID が正しいことを確認します。

テクニカルノート
指定したプロセス ID (PID)、軽量プロセス ID、または thread_t に一致するプロセスがありません。

このエラーの記号名は、ESRCH、errno=3 です。

ブロック型デバイスを指定してください。
原因
mount(1M) コマンドの呼び出し時など、ブロック型デバイスが必要な場所で raw (文字型特殊) デバイスが指定されました。

対処方法
使用可能なブロック型デバイスを確認するには、ls -l を使用して /devices を調べます。次に、文字型デバイスの代わりにブロック型デバイスを指定します。ブロック型デバイスモードは b で始まり、raw 文字型デバイスモードは c で始まります。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOTBLK、errno=15 です。

プロトコルエラー
原因
プロトコルエラーが発生しました。このエラーはデバイス特有ですが、通常、ハードウェア障害には関係ありません。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、EPROTO、errno=71 です。

プロトコルエラー、string は接続を閉じました。
原因
SunOS システムをインストールしたマシンで rlogin(1) が失敗しました。

対処方法
接続を行うマシン上の in.rlogind のアクセス権を確認します。アクセス権は、次のようになっています。


-rwxr-xr-x  1 root     staff       16384 Jan 20  1994 /usr/sbin/in.rlogind
/etc/inetd.conf ファイルでログイン行を確認します。次のようになっています。


login stream tcp nowait root /usr/sbin/in.rlogind in.rlogind
/etc/passwd を調べて、ログイン ID のエントリに無効なログインシェルが設定されていないかを確認します。

プロトコルでサポートしていないオプションです。
原因
プロトコルに対してオプションを取得または設定する際に、不正なオプションまたはレベルが指定されました。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOPROTOOPT、errno=99 です。

プロトコルの型がソケット用ではありません。
原因
このメッセージは、アプリケーションのプログラミングエラーまたは不正に構成されているプロトコルを示します。

対処方法
/etc/protocols ファイルが NIS protocols(4) マップと数ごとに一致していることを確認します。両者が一致している場合は、アプリケーションのベンダまたは作成者に更新してもらうよう要請してください。

テクニカルノート
要求されたソケットタイプの意味論をサポートしていないプロトコルが指定されました。結果的に、プロトコルはサポートされていないソケットタイプを要求することになります。このソケットを要求したソースコードを調べて、要求しているタイプが /usr/include/sys/socket.h で指定されたタイプに含まれていることを確認します。

このエラーの記号名は、EPROTOTYPE、errno=98 です。


ホストがダウンしています。
原因
宛先ホストが停止していたため、トランスポート接続に失敗しました。たとえば、メールを複数日に渡って配信しようとしましたが、その間中、宛先のマシンが使用できませんでした。

対処方法
ホストのシステム管理者にこのエラーを報告してください。このシステムの管理者の場合は、マシンの修理またはリブートが必要かどうかを調べます。

テクニカルノート
このエラーは、下層の通信インタフェースから伝えられた状態情報の結果として発生します。ホストへの既知の接続がない場合は、通常、別のメッセージが表示されます。詳細は、「No route to host」を参照してください。

このエラーの記号名は、EHOSTDOWN、errno=147 です。

ホストへの経路がありません。
原因
宛先ホストへの送信経路が存在しない、あるいは中間ゲートウェイまたは切り換えノードから返された状態情報のために、動作エラーが発生しました。

返された状態は、ホストの停止とネットワークの停止を見分けるのに十分とは限りません (「Network is unreachable」を参照してください)。

対処方法
ネットワークのルータとスイッチが、これらのパケット転送を不可にしていないかを確認します。すべてのパケット転送が可能になっている場合は、ネットワークの配線と接続を確認します。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、EHOSTUNREACH、errno=148 です。


マウント: /dev/dsk/variable がすでにマウントされているか、/variable が使用中であるか、または...
原因
ファイルシステムをマウントしようとしているときに、mount(1M) コマンドが「Device busy」(EBUSY) エラーコードを受け取りました。これには次のような複数の原因が考えられます。この /dev/dsk ファイルシステムがすでに別のディレクトリにマウントされているか、ビジーと表示されたパス名がアクティブプロセスの作業用ディレクトリになっています。あるいは、システムがマウントポイントの上限数を超えています (ただし、この可能性はあまり高くありません)。

対処方法
/etc/mount を実行して、ファイルシステムがマウント済みかどうかを調べます。マウント済みでない場合は、ビジーディレクトリでシェルがアクティブかどうか (ユーザーが cd(1) を使用してそのディレクトリにスイッチしたかどうか)、または ps(1) リスト内のプロセスがそのディレクトリでアクティブでないかどうかを調べます。このエラーメッセージの原因がはっきりしない場合は、別のディレクトリをマウントポイントとして使用してみてください。

マウント: /dev/dsk/variable の状態が OK ではありません。
原因
ファイルシステムが損傷している可能性があることをスーパーブロックが示しているため、システムは指定したファイルシステムをマウントできません。これは、読み取り専用マウントの障害とはなりません。

対処方法
このファイルシステムに書き込む必要がない場合は、-o ro オプションを使用して mount(1M) を実行します。書き込む必要がある場合は、このメッセージに続く行のいずれかに示された指示に従った上で、fsck(1M) を実行し、ファイルシステムの状態を訂正して、スーパーブロックを更新します。

関連項目
fsck(1M) の使い方については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの完全性チェックに関する節を参照してください。

マウント: マウントポイント /variable が存在しません。
原因
指定されたディレクトリに他のユーザーがファイルシステムをマウントしようとしましたが、該当するディレクトリがありません。

対処方法
このディレクトリ名を使用したい場合は、mkdir(1) を実行してこのディレクトリをマウントポイントとして作成します。

マウント: マウントをあきらめます: /variable
原因
既存のサーバーが NFS マウント要求に応答しなかったため、何度も再試行を繰り返した後 (デフォルトでは 1000 回)、mount(1M) コマンドが中止されました。サーバーが存在しない場合とマウントポイントが不正な場合は、それぞれ異なるメッセージが表示されます。

対処方法
このメッセージの前に「RPC: Program not registered」メッセージが表示された場合は、要求されたマウントサーバーがファイルシステムを共用 (エクスポート) していないため、実行中の NFS デーモンはありません。マウントサーバー上のスーパーユーザーにファイルシステムで share(1M) コマンドで実行してもらってから、/etc/init.d/nfs.server start を実行して NFS サービスを開始します。

要求したマウントサーバーが停止しているかまたは応答が遅い場合は、マシンの修理またはリブートが必要かどうかを調べます。

マシンがネットワーク上にありません。
原因
リモートファイルシェアリング (RFS) 特有のエラーです。このエラーは、マシンがネットワーク接続を正しく開始しないうちに、ユーザーが遠隔資源の通知、通知解除、マウント、アンマウントなどを行おうとすると発生します。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENONET、errno=64 です。

マルチホップ (multihop) が試みられました。
原因
このエラーは、ユーザーが直接アクセスできないリモート資源にアクセスしようとした場合に発生します。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、EMULTIHOP、errno=74 です。


見つかりません
原因
このメッセージは、コマンドとして指定されたプログラム名を Bourne シェルが発見できなかったことを示します。

対処方法
コマンド行の書式とスペルを確認します。いずれのデータも正しい場合は、echo $PATH を実行して、ユーザーの検索パスが正しいかどうかを調べます。通信内容が正しく伝わらない場合は、組み込みシェルコマンドのみを使用できるように検索パスを設定解除できます。基本的な検索パスを再設定するコマンドを次に示します。


$ PATH=/usr/bin:/usr/ccs/bin:/usr/openwin/bin:.
検索パスが正しい場合は、検索パスに従ってディレクトリの内容を確認し、見つからないプログラムやマウントされていないディレクトリを探してください。

メール: メールファイルが壊れています。(Content-length が不整合)
原因
このメッセージは、mail(1) または mailx(1) が通知されたものとは異なる長さの内容を持つメッセージを検出した場合に出力します。どのメッセージが一部切り捨てられて短くなったか、またどのメッセージに別のメッセージが結合された可能性があるかについて、mail(1) プログラムから通知されます。

内容の長さの不一致が発生する大きな原因は 2 つあります。1 つは、mail(1) と mailtool(1) など異なるメールリーダーを同時に使用したこと、もう 1 つは、メッセージの変更後に「content-length」フィールドを更新しないメール読み取りプログラム (またはエディタ) を使用したことです。

対処方法
通常は、mailx(1) プログラムによって、このエラー状態を解消し、メールメッセージの境界を正しく区切り直すことができます。切り捨てられたり、別のメッセージと結合されたりした可能性のあるメッセージ、およびその後のすべてのメッセージを慎重に調べます。復旧の見込みがないほど破損しているメールファイルがある場合は、それをテキストエディタで開いて Content-Length 行をすべて削除し、空白行に続いて From (コロンなし) 行がメッセージごとに存在するようにします。

現在 mail(1) または mailx(1) を実行している場合は、メールファイルの破損を避けるために、変更を保存しないで mailtool(1) を終了します。

メールツール: Classing Engine を初期化できません。
原因
DISPLAY 環境変数をローカルマシンに設定し、リモートマシン上で mailtool(1) を実行すると、このメッセージがダイアログボックスウィンドウ内に表示される場合があります。このメッセージは、アタッチメントを使用するには分類機構がインストールされている必要があることも示しています。この問題は、rlogin(1) によるユーザー環境の伝達が失敗したために発生します。

対処方法
mailtool(1) を終了し、OPENWINHOME 環境変数を /usr/openwin に設定します。次に、mailtool(1) を再度実行します。エラーメッセージは表示されなくなり、アタッチメントが使用できるようになります。

テクニカルノート
分類機構は ToolTalk の新しい名前です。旧バージョンの mailtool(1) では、分類機構ではなく、「Tool Talk: TT_ERR_NOMP」と表示されていました。

メールファイルの状態が不正なため、メールツールが混乱しています。
原因
このメッセージは、別のメールリーダーが受信箱を修正したあとに mailtool(1) に対してメッセージにアクセスするように指示すると、ポップアップダイアログボックスに表示されます。このメッセージのあとに、「Please Quit this Mail Tool (メールツールを終了してください)」 というメッセージが表示されます。

対処方法
「継続」をクリックしてダイアログボックスを閉じてから、mailtool(1) を終了します。そのまま続けてメールを読もうとすると、別のメールリーダーによって削除されたメールは二度と表示されず、mailtool(1) は新規メッセージを表示できません。

メールファイルは外部から変更されています。
原因
このメッセージは、別のメールリーダが受信箱をロックしているときに mailtool(1) を起動すると、ポップアップダイアログボックスに表示されます。次に、「Do you wish to ask that mail reader to save the changes?」という質問が表示されます。この質問には、次の対処方法に示す 3 つの選択肢があります。

対処方法
「変更内容を保存 (Save Changes)」を選択すると、mailtool(1) はもう一方のメールリーダに、ロックを解除して受信箱に加えた変更内容を書き出すように要求します。「変更内容を廃棄 (Ignore)」を選択すると、mailtool(1) は受信箱をロックせずに読み取ります。「取り消し (Cancel)」を選択すると、mailtool(1) は終了します。

メッセージが長すぎます。
原因
トランスポートプロバイダ上で送信されたメッセージが、内部メッセージバッファまたはその他のネットワーク制限の容量を超えています。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、EMSGSIZE、errno=97 です。

メモリが足りません。
原因
システムで多数の大きなアプリケーションが実行されている場合、さまざまなプログラムでこのエラーが発生する可能性があります。通常、このメッセージは、システムがスワップ空間 (仮想メモリー) を使い果たしたことを示します。

対処方法
詳細は、「Not enough space」を参照してください。この状態のときに書き込まれたすべてのデータは、おそらく失われている可能性があります。


要求されたアドレスを割り当てられません。
原因
現在のマシンにないアドレスにトランスポートのエンドポイントを作成しようとしました。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、EADDRNOTAVAIL、errno=126 です。

要求されたタイプのメッセージがありません。
原因
指定されたメッセージ待ち行列に存在しないタイプのメッセージを受信しようとしました。詳細は、msgop(2) のマニュアルページを参照してください。

対処方法
このメッセージは、System V IPC メッセージ機能のエラーを示します。通常、IPC_NOWAIT が設定されているとき、メッセージ待ち行列は空か、または希望するメッセージタイプは入っていません。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOMSG、errno=35 です。

読み出し専用のファイルシステムです。
原因
読み取り専用としてマウントされたファイルシステム上のファイルとディレクトリは変更できません。

対処方法
これらのファイルとディレクトリをときどき変更するだけの場合は、rlogin(1) を実行して、マウントされたファイルシステムのサーバーにログインし、ファイルまたはディレクトリをそのサーバーから変更します。

これらのファイルとディレクトリを頻繁に変更する場合は、mount(1M) を使用してファイルシステムを確実に読み書き可能にします。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、EROFS、errno=30 です。


リセットによりネットワーク接続が中断しました。
原因
接続していたホストがクラッシュまたはリブートされました。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENETRESET、errno=129 です。

リンクが多すぎます。
原因
ファイルに対して、最大数 (LINK_MAX、デフォルトでは 32767) を超えるハードリンクを作成しようとしました。サブディレクトリのそれぞれが親ディレクトリへリンクされているため、多数のサブディレクトリを作成しようとすると同じエラーが発生します。

対処方法
同じファイルに対して多数のリンクが存在する理由を調べます。最大数を超えるハードリンクを得るには、シンボリックリンクを使用します。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、EMLINK、errno=31 です。

リンクが切断されています。
原因
このエラーは、リモートマシンへの接続が切断されたときに発生します。遠隔手続き呼び出しが中断されたときなどです。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOLINK、errno=67 です。


レコードロックを利用できません。
原因
レコードロックを使用できません。システムのロックテーブルがいっぱいです。

対処方法
使用可能なロックが増えるまで待ってから、もう一度実行してください。

テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOLCK、errno=46 です。

プロセスが F_SETLK または F_SETLKW オプションによって fcntl(2) を呼び出し、システムの上限を超えた可能性があります。システムには、fcntl(2)、NFS ロックデーモン、メールロッキングを含む複数の異なるロッキングサブシステムがあります。すべてのサブシステムでこのエラーが発生する可能性があります。


ログインシェルではありません。
原因
このメッセージは、ユーザーがログイン時に起動したもの以外のシェルから logout(1) コマンドを実行しようとした場合に表示されます。

対処方法
ログインシェル以外のシェルを終了するには、exit(1) コマンドを使用します。ログアウトできるまで続けてください。

関連項目
ログインシェルの詳細については、『Solaris ユーザーズガイド (上級編)』の作業環境のカスタマイズに関する節を参照してください。




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