【外部リンク】
https://docs.oracle.com/cd/E19455-01/806-2720/6jbtth00d/index.html
第 2 章 アルファベット順エラーメッセージ
第 2 章 アルファベット順エラーメッセージ
数字と記号
***** FILE SYSTEM WAS MODIFIED *****
原因
fsck(1M) コマンドでこのコメントが表示された場合は、このコマンドがチェック中にファイルシステムを変更したという意味です。
対処方法
fsck(1M) でルートファイルシステムをチェックしていた場合は、すぐにシステムをリブートして、/ パーティションが損傷しないようにしてください。fsck(1M) でマウントされたファイルシステムをチェックしていた場合は、ファイルシステムのマウントを解除して fsck(1M) を再度実行し、インメモリーファイルテーブルがディスクに書き出されるときに fsck(1M) の作業結果が取り消されないようにします。
** Phase 1- Check Blocks and Sizes
原因
fsck(1M) コマンドが、このメッセージの前に表示されているファイルシステムをチェックしています。フェーズ 1 では i ノードリストをチェックし、不良ブロックまたは重複ブロックを見つけて、i ノードのサイズと形式を確認します。
対処方法
この重要フェーズで 1 ダースを超えるエラーが発生した場合は、バックアップテープからファイルシステムを復元してください。エラーがそれ以下の場合は、fsck(1M) での作業を進めます。
関連項目
詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの完全性チェックに関する章を参照してください。
** Phase 1b- Rescan For More DUPS
原因
fsck(1M) コマンドが、ファイルシステムのチェック中に重複ブロックを検出しました。そのため、ファイルシステムを走査し直して、そのブロックを取り込んでいた元の i ノードを探しています。
対処方法
fsck(1M) がこのオプションフェーズを実行すると、フェーズ 2 とフェーズ 4 で追加の DUP/BAD メッセージが表示されます。
関連項目
詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの完全性チェックに関する章を参照してください。
** Phase 2- Check Pathnames
原因
fsck(1M) コマンドがファイルシステムをチェック中であり、現在、フェーズ 1 とフェーズ 1b で発見した不良 i ノードを指しているディレクトリエントリを削除しています。このフェーズでは、ファイルの削除、ディレクトリの保持、i ノードの修正、ブロックの再割り当てなどを行うように求められる場合があります。
対処方法
この重要フェーズで 1 ダースを超えるエラーが発生した場合は、バックアップテープからファイルシステムを復元してください。エラーがそれ以下の場合は、fsck での作業を進めます。
関連項目
詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの完全性チェックに関する章を参照してください。
** Phase 3- Check Connectivity
原因
fsck(1M) コマンドがファイルシステムをチェック中であり、現在、ディレクトリの完全性を確認しています。ディレクトリを調整、作成、拡張、再割り当て、または再接続するように求められる場合があります。
対処方法
通常、これらの質問にすべて「YES」と答えても、ファイルシステムに悪影響を与えることはありません。
関連項目
詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの完全性チェックに関する章を参照してください。
** Phase 4- Check Reference Counts
原因
fsck(1M) コマンドがファイルシステムをチェック中であり、現在、フェーズ 2 とフェーズ 3 で得たリンクカウント情報をチェックしています。リンクカウントをクリアまたは調整するように求められる場合があります。
対処方法
通常、これらの質問にすべて「YES」と答えても、ファイルシステムに悪影響を与えることはありません。
関連項目
詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの完全性チェックに関する章を参照してください。
** Phase 5- Check Cyl groups
原因
fsck(1M) コマンドがファイルシステムをチェック中であり、現在、空きブロックと使用済み i ノードのマップをチェックしています。空きブロックとサマリ情報を保持するように求められる場合があります。
対処方法
通常、これらの質問にすべて「YES」と答えても、ファイルシステムに悪影響を与えることはありません。
関連項目
詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの完全性チェックに関する章を参照してください。
@@
原因
このメッセージは、一般の @@token sendmail エラーの修復方法に関するものです。例として、@@token に E メールを送信する方法が不明であることを示す構文エラーのため、E メール返信メッセージを受け取った場合を示します。原因としては、あるサイトで NIS を実行していないためにこのエラーが生成されたか、エラーを生成中の別のサイトと通信してユーザーのサイトに E メールを送信した場合が考えられます。このエラーは、1 つのトークンが NULL ("") トークンに変更されるために発生します。その結果 ruleset 3 (S3) により、NULL トークンは @@token に変更されます。ここで重要なことは 2 つあります。1 つはこのようなエラーを発生するホストにならないこと、もう 1 つは、他のホストが生成したエラーを転送しないことです。
対処方法
この問題を修復するには、rule S3 と rule S22 を修整します (main.cf を使用している場合は S22 しかありません)。これらのエラーを発生させないために、まず S22 の invert aliases rule をコメントアウトします。
S22
R$*<@LOCAL>$* $:$1
#R$-<@$-> $:$>3${Z$1@$2$} invert aliases
R$*<@$+.$*>$* $@$1<@$2.$3>$4 already ok
R$+<@$+>$* $@$1<@$2.$m>$3 tack on our domain
R$+ $@$1<@$w.$m> tack on our full name
次に他のホストが生成したエラーを転送しないために、次の ruleset S3 を最初の例から次の例のように変更します。
S3
# handle "from:<>" special case
R$*<>$* $@@ turn into magic token
S3
# handle "from:<>" special case
R$*<>$* $@$n turn into magic token
29a00 illegal instruction
原因
ブートサーバーまたは JumpStart サーバーからクライアントを起動してワークステーションをインストールまたはアップグレードしようとすると、処理は失敗し、次のメッセージが表示されます。
boot net - install
Rebooting with command: net - install
Boot device: /iommu/sbus/ledma@f, 400010/le@f, 8c0000 File and args: -
install
29a00 Illegal Instruction
(0) ok
対処方法
エラーの原因はブートサーバーの /tftpboot ディレクトリにあります。HOSTID ファイルと HOSTID.ARCH ファイルが、使用中のアーキテクチャにとって適切な inetboot.* ファイルにリンクしていることを確認します。シンボリックリンクは次のようなものになります。
# cd /tftpboot
# ls -l 81971904*
81971904 -> inetboot.sun4m.Solaris_2.4
81971904.SUN4M -> inetboot.sun4m.Solaris_2.4
エントリが正しくない場合は、rm_install_client コマンドまたは rm_client コマンドを使用して、このディレクトリ内の特定のクライアントに関するエントリを削除します。次に add_install_client(1M) コマンドまたは add_client コマンド、あるいは正しいアーキテクチャを指定した Solstice AdminSuite を使用してクライアントを再び追加します。
451 timeout waiting for input during source
原因
SMTP 接続など、タイムアウトになる可能性があるものから読み取る場合、sendmail(1M) は、タイマーを r 処理オプションの値に設定してから読み取りを開始します。タイマーがタイムアウトになる前に読み取りが完了しなかった場合は、このメッセージが表示され、読み取りは停止します (通常は RCPT 時に発生します)。その場合は、後での配信に備えて、メールメッセージが待ち行列に入れられます。
対処方法
このメッセージが頻繁に表示される場合は、/etc/mail/sendmail.cf ファイルの r 処理オプションの値を増やします。タイマーがすでに大きな値に設定されている場合は、ネットワークの配線や接続など、ハードウェアに障害がないか調べます。
関連項目
タイマーの設定の詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』の sendmail(1M) 構成オプションに関する節を参照してください。AnswerBook のオンラインマニュアルを使用している場合は、「timeouts」と入力して検索文字列として使用します。
501 MAIL FROM: unrecognized address: @@hostname
原因
MS Mailexchanger または cc:Mail gateway の環境で、Sendmail 8.6 を実行している Sun のマシンをメールホストとしてインターネットにメールを送信しました。MS exchange/cc:Mail gateway からのインターネットへのメールは、実際にメールを配信するメールホストに転送されます。インターネットからのメールはメールホストが受信し、MS exchange/cc:mail gateway に転送されます。メールホストのポストマスタでは、次のようなエラーメッセージとともに返信メッセージが表示されます。
The original message was received at Thu, 29 May 1997 12:30:41 -0700
from artemis [206.189.46.3]
----- The following addresses had delivery problems -----
<Joe_Smith@cc.test.com> (unrecoverable error)
----- Transcript of session follows -----
... while talking to cc:
>>> MAIL From:<hermes>
>>> 501 MAIL FROM: unrecognized address: <hermes>
554 <Joe_Smith@cc.test.com> Remote protocol error
解析がすむと、このメールは (何らかの理由で) インターネットからの返信メールになり、メールホストによって MS Exchange/cc:Mail gateway に戻ります。MS Exchange/cc:Mail gateway ではこのメールを受信しません。"MAIL FROM:" アドレスが基準に合わないからです。@@hostname は不正な SMTP アドレスです。送信メールには送信者のアドレスに関する制約はありませんが、アドレスをネイティブアドレス形式に変換する必要のある他の SMTP ゲートウェイでは、SMTP アドレス形式という制約を持つ傾向があり、@@hostname 形式のアドレスを受信できません。
もう 1 つの状況として、cc:Mail を持つユーザーがインターネットにメールを送信し、各種エラーのうちのどれか (ユーザー不明、ホスト不明、その他) により、このメッセージが送信者に戻ったとします (返信)。メッセージが戻ると、受信者のアドレスは送信者のアドレスに置き換えられ、送信者のアドレスは消去されます (<> だけを含む)。返信された送信者のアドレスは ruleset 3、次にユーザーの mail gateway の 11 を経て (ローカルドメイン => mailer=ether にある cc:Mail gateway に戻す必要があるため)、@@mail-gateway-name に変換されます。
対処方法
S11 ruleset で、R$=D& で始まる行の後に次の行を挿入します。
R@ $@mailer_daemon<@$w> for @@hostname problem
挿入後の S11 を次に示します。
S11
R$*<@$+>$* $1<@$2>$3 already ok
R$=D $@$1<@$w> tack on my hostname
R@ $@mailer_daemon<@$w> for @@hostname problem
R$+ $@$1<@$m> tack on my mbox hostname
550 hostname... Host unknown
原因
この sendmail(1M) メッセージは、@ (アットマーク) の後のアドレス部分で指定された宛先ホストマシンをドメインネーミングシステム (DNS) 検索時に発見できなかったことを示します。
対処方法
nslookup(1M) コマンドを使用して、宛先ホストがそのドメインまたは他のドメインにあるかどうかを確認します。スペルが少し違っている可能性があります。それでも解決しない場合は、受信先に正しいアドレスを問い合わせてください。
このリターンメッセージは、宛先ホストが不明なのではなく、単に操作不能であることを示している場合があります。DNS レコードに未知の代替ホストが入っていて、一次ホストが操作不能であると、sendmail(1M) はその代替ホスト [これは、sendmail(1M) バージョン 8.6.7 の既知のバグです。] から「Host unknown」メッセージを返します。
uucp(1C) メールアドレスの場合、「Host unknown」メッセージは、通常、宛先ホスト名が /etc/uucp/Systems ファイルにないことを表しています。
関連項目
sendmail(1M) の動作の仕組みについては、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』を参照してください。
550 Security server failed to perform requested command
原因
3.x FW-1 FTP セキュリティサーバーの使用時に、FTP get コマンドまたは put コマンドを実行すると次のエラーメッセージが表示されます。
550 Security server failed to perform requested command
対処方法
FW-1 の FTP セキュリティサーバーは、データ接続コマンド (get、put、ls など) の前に pwd コマンドを送信します。これは、ロギング、ウィルス検出、リソースなどのために現在のディレクトリを知る必要があるからです。pwd コマンドがブロックされると、FW-1 はこれらのコマンドもブロックされたとみなします。したがって FTP サーバーでは pwd を使用不可にはしないでください。
550 username... User unknown
原因
この sendmail(1M) メッセージは、@ (アットマーク) の後のアドレス部分で指定された受信者を宛先ホストマシン上で発見できなかったことを示します。
対処方法
電子メールのアドレスを確認してから再度実行してください。スペルが少し違っている可能性があります。それでも解決しない場合は、受信先に正しいアドレスを問い合わせてください。
関連項目
sendmail(1M) の動作の仕組みについては、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』を参照してください。
554 hostname... Local configuration error
原因
この sendmail(1M) メッセージは、通常、ローカルホストが自分自身にメールを送信しようとしていることを示します。
対処方法
/etc/mail/sendmail.cf ファイルの $j マクロの値を調べて、この値が完全指定のドメイン名になるようにします。
テクニカルノート
送信側システムが受信側システムに (SMTP HELO コマンドによって) ホスト名を提供すると、受信側システムはその名前を送信者の名前と比較します。両者が同じ場合、受信側システムはこのエラーメッセージを発行して、接続を切断します。HELO コマンドによって提供される名前は $j マクロの値です。
関連項目
sendmail(1M) の動作の仕組みについては、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』を参照してください。
"A"
A command window has exited because its child exited.
原因
cmdtool(1) または shelltool(1) ウィンドウの引数は、コマンドを対象としたもののはずですが、システムは該当するコマンドを発見できません。
対処方法
このコマンドを cmdtool(1) または shelltool(1) の内部で実行するには、コマンドのスペルが正しいこと、およびコマンドが検索パス内にあることを確認します。必要に応じてフルパス名を使用してください。この引数をオプション設定として使用する場合は、オプションの先頭にマイナス記号 (-) を付けます。
テクニカルノート
cmdtool(1) と shelltool(1) はいずれも OpenWindowsTM 端末エミュレータです。
access violation unknown host IP address
原因
Solstice BackupTM ユーティリティで処理に失敗し、Networker 4.2.2 にエラー「access violation unknown host IP address」が表示されます。通常このエラーは、ホストの NIS マップまたは NIS テーブル (あるいは NIS+ マップまたは NIS+ テーブル) のホスト名が破壊されている場合に発生します。
対処方法
Networker クライアント構成に誤ったホスト名がないか調べます。どうしても処理が失敗する場合は、エントリを /etc/hosts に追加します。
Accessing a corrupted shared library
原因
このシステムはリンクされる静的共用ライブラリを必要とする a.out を exec(2) により実行しようとすると、静的共用ライブラリをロードできません。静的共用ライブラリは破壊されている可能性があります。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ELIBBAD、errno=84 です。
Address already in use
原因
すでに使用中のアドレスをユーザーが使用しようとすると、プロトコルから拒否されます。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EADDRINUSE、errno=125 です。
Address family not supported by protocol family
原因
要求されたプロトコルと矛盾するアドレスが使用されています。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EAFNOSUPPORT、errno=124 です。
admintool: Received communication service error 4
原因
呼び出したリモートプロシージャがタイムアウトになり、AdminTool が表示メソッドを開始できませんでした。そのため、要求を送信できませんでした。このエラーは、admintool(1M) で NIS または NIS+ テーブルにアクセスしたときにネットワークが使用不可の場合に発生します。
対処方法
ifconfig -a を使用してシステムのネットワーク状態を調べ、システムがネットワークに接続された状態になっているか確認します。Ethernet ケーブルが接続されていること、NIS または NIS+ が実行できるようにシステムが構成されていることを確認します。
Advertise error
原因
これは RFS に特有のエラーです。このエラーは、公開済みのリソースを公開しようとした場合、公開しているリソースを残したまま RFS を停止しようとした場合、あるいは公開中のリソースをマウント解除しようとした場合に発生します。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EADV、errno=68 です。
answerbook: XView error: NULL pointer passed to xv_set
原因
AnswerBook ナビゲータウィンドウは表示されていますが、ドキュメントビューワウィンドウが表示されていません。このメッセージはコンソールに表示され、ナビゲータウィンドウには「Could not start new viewer」というメッセージが表示されます。この状況は、未知のクライアントがあるか、またはネットワークネームサービスに問題があることを示しています。
対処方法
ypmatch(1) コマンドまたは nismatch(1) コマンドを実行して、クライアントのホスト名がホストのマップに存在するかどうかを判断します。存在しない場合は、NIS マスタサーバー上の NIS ホストマップに追加します。次に、クライアント上の /etc/hosts ファイルにそのホスト名の IP アドレスとエントリがあり、後に loghost が続いていることを確認します
注 -
/etc/hosts ファイルを変更した場合は、リブートしてください。
ypmatch(1) または nismatch(1) のクライアントホストコマンドが、/etc/hosts ファイルにあるのと同じ IP ホストアドレスを返すかどうかを調べます。最後に、既存のすべての AnswerBook を終了し再起動します。
関連項目
NIS ホストマップの詳細については、『NIS+ と FNS の管理』のデフォルトの検索条件に関する節を参照してください。AnswerBook のオンラインマニュアルを使用している場合は、「NIS hosts map」と入力して検索文字列として使用します。
apdb: Resource temporarily unavailable
原因
このエラーは、apdb コマンドで AP データベースを追加や削除するときに発生します。
対処方法
apdb コマンド障害の原因は、次のように /var/adm/messages メッセージで知ることができます。
Jan 15 14:00:51 Starfire2 apd[683]: /etc/system: could not find:
* End AP database info (do not edit)
Jan 15 14:00:52 Starfire2 apd[683]: failed to patch the system file!
残念ながら、netcon セッションで発生したこのエラーでは、コンソールに echo が表示されないため、見落としがちです。修整するには、ap:apdb_dblist の設定前後に正しいコメントがくるように /etc/system ファイルを編集します。次に例を示します。
* Begin AP database info (do not edit)
set ap:apdb_dblist="sd:5 sd:8"
* End AP database info (do not edit)
Arg list too long
原因
環境のエクスポートされたシェル変数と引数を組み合わせる際、システムは、コマンドまたはプログラムに与えられた引数を処理できません。引数リストの制限は、引数リストのサイズと、環境のエクスポートされたシェル変数のサイズとを合計したものです。
対処方法
最も簡単な解決方法は、余分な環境変数の設定を解除して、親プロセス環境のサイズを減らすことです (環境変数の一覧表示方法と変更方法については、使用中のシェルのマニュアルページを参照してください)。次に、プログラムを再度実行します。
テクニカルノート
ARG_MAX のバイト数よりも長い引数リストが、システムコールの exec(2) ファミリのメンバーに与えられています。
このエラーの記号名は、E2BIG、errno=7 です。
Argument out of domain
原因
このメッセージは、プログラミングエラーまたはデータ入力エラーです。
対処方法
プログラムの作成者に解決方法を問い合わせるか、または別の形式でデータを提供してもらうよう要請します。
テクニカルノート
これは、値が定義されていない場所で数学プログラミング関数の評価をしようとしたことを示します。数学パッケージのプログラミング関数の引数が、関数の領域から外れています。これは、負の数の平方根、累乗、対数を計算した場合、整数以外の累乗を計算した場合、または範囲外の引数を双曲線プログラミング関数に渡した場合に発生することがあります。
プログラムの計算エラーを特定するには、matherr(3M) 機能を使用します。
このエラーの記号名は、EDOM、errno=33 です。
Arguments too long
原因
この C シェルのエラーメッセージは、コマンドに続く引数が長すぎることを示します。たとえば、巨大なディレクトリで rm * を行うと、このようになる場合があります。C シェルでは 1706 個を超える引数は処理できません。
対処方法
一時的に sh(1) によって Bourne シェルを起動し、コマンドを再度実行します。Bourne シェルによってコマンド行引数が動的に割り当てられます。次に、exit と入力して元のシェルに戻ります。
assertion failed: string, file name, line int
原因
プログラムで、予期しない状態が発生しました。
対処方法
プログラムのベンダまたは作成者に失敗の理由を問い合わせます。プログラムのソースコードがある場合は、assert に失敗したファイルと行番号を調べることができます。これにより、プログラムの実行方法を変えるためのアイデアが浮かぶかもしれません。
テクニカルノート
このメッセージは、プログラマがソースファイルの指定行に挿入した assert(3C) という診断マクロから発生します。正しくない式は、ファイル名と行番号の前に記載されている string です。
Attempting to link in more shared libraries than system limit
原因
システムが exec(2) により実行しようとした a.out に必要な静的共用ライブラリの数が、現在のシステム構成での制限を越えています。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ELIBMAX、errno=86 です。
automount[int]: name: Not a directory
原因
最初のコロンの後に指定されたファイルはディレクトリではないため、無効なマウントポイントです。
対処方法
マウントポイントがディレクトリであり、通常のファイルやシンボリックリンクではないことを確認します。
automountd[int]: server hostname not responding
原因
このオートマウンタメッセージは、システムが、停止しているかまたは極端に応答が遅い NFSTM サーバーからファイルシステムをマウントしようとしたことを示します。また、このメッセージは、NFS サーバーへのネットワークリンクが壊れていることを示す場合もあります。ただし、その場合は別のエラーメッセージも表示されます。
対処方法
応答しない NFS サーバーのシステム管理者の場合は、そのマシンを調べて、修理またはリブートが必要かどうかを判断します。このような問題が発生したらすぐに一度だけ報告するように、ユーザーグループに依頼します。NFS サーバーが稼働状態に戻ったら、要求されたファイルシステムにオートマウンタがアクセスできるようになります。
関連項目
NFS の問題について詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』の問題の解決に関する節を参照してください。AnswerBook のオンラインマニュアルを使用している場合は、「NFS Service」と入力して検索文字列として使用します。
"B"
Bad address
原因
システムが、プログラミング関数のパラメータへのアクセス時にハードウェア障害を検出しました。
対処方法
この不良アドレスが、誤ったデバイスまたはオプションをコマンドに提供した結果であるかどうかを調べます。それが原因でなかった場合は、プログラムのベンダまたは作成者に変更を依頼します。
テクニカルノート
このエラーは、ポインタ引数を取る関数に無効なアドレスを渡すと発生することがあります。不良アドレスの検出能力はプロセッサによって異なるため、アーキテクチャによっては、不良アドレスを渡すと未定義の動作が発生する場合があります。
このエラーの記号名は、EFAULT、errno=14 です。
BAD/DUP FILE I=i OWNER=o MODE=m SIZE=s MTIME=t CLEAR?
原因
フェーズ 4 での i ノードリンクカウントのチェック中に、fsck(1M) が、存在しないかまたは別の場所に存在するファイル (またはディレクトリ) を発見しました。
対処方法
このファイルまたはディレクトリに対する i ノードの参照をクリアするために、「YES」と答えます。-p (preen) オプションを付けると、不良または重複したファイル参照を fsck(1M) が自動的にクリアするため、この質問に「YES」と答えても通常は問題ありません。
Bad file number
原因
一般的に、このメッセージはプログラミングエラーであり、使用方法のエラーではありません。
対処方法
プログラムのベンダまたは作成者に変更を依頼します。
テクニカルノート
ファイル記述子がオープンファイル以外を参照しているか、または書き込み (または読み取り) 専用に開かれたファイルに対して read(2) - または write(2) - 要求が実行されました。
このエラーの記号名は、EBADF、errno=9 です。
block no. BAD I=inode no.
原因
範囲外のブロックを検出すると、fsck(1M) は、不良ブロック番号とそれに含まれる i ノード (I= の後) を表示します。
対処方法
fsck のフェーズ 2 とフェーズ 4 で、これらの不良ブロックをクリアするかどうかを判断します。fsck(1M) による修復を確定する前に、次のように ncheck(1M) コマンドに i ノード番号を渡すと、この i ノードが含まれるファイルを特定できます。
# ncheck -i inum filesystem
関連項目
詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの整合性チェックに関する章を参照してください。
BAD_MESSAGE (error code 100) from X.400
原因
この場合、X.400 ソフトウェアは問題なく動作していました。メッセージによる通信が ma_start_delivery() で、突然エラーになりました。
900 バイトを超えるファイルを交換しようとすると、ma_start_delivery() コールは失敗します。
対処方法
X.400 は誤った umask の指定で再起動しています。umask を 0022 に設定してソフトウェアを再起動すると、問題は解決します。
bad module/chip at: position
原因
メモリー管理システムからのこのメッセージは、パリティエラー時に表示されることが多く、表示された位置のメモリーモジュールまたはチップに不良があることを示します。ブート時以外にこの障害が発生すると、データが失われる恐れがあります。
対処方法
表示された位置のメモリーモジュールまたはチップを交換します。この位置の判断については、ハードウェアのマニュアルを参照してください。
Bad request descriptor
原因
このメッセージは NIS+ でだけ表示され、テーブルが破壊されているか、または欠落していることを示します。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EBADR、errno=51 です。
BAD SUPER BLOCK: string
原因
fsck(1M) からのこのメッセージは、ファイルシステムのスーパーブロックが修復不可能なほど損傷しており、交換しなければならないことを示します。(-p オプションによる) ブート時、このメッセージはファイルシステムのデバイス名の前に表示されます。このメッセージが表示された場合、実際の損傷が認識されています (下記の対処方法を参照してください)。fsck(1M) は損傷したスーパーブロックの番号は表示しません。
対処方法
このエラーの原因として最も多いのは、ディスクパーティションのオーバーラップです。エラーメッセージの後に表示された行の通りにすぐに fsck(1M) を再実行しないでください。まず、ファイルシステムの最新のバックアップがあることを確認します。バックアップがない場合は、ufsdump(1M) を使用してすぐにファイルシステムのバックアップを取ります。次に、format(1M) コマンドを実行し、該当するディスクを選択してパーティション情報を出力します。
# format
: N
> partition
> print
ファイルシステムの先頭または末尾のどちらでオーバーラップが発生しているかを判断します。次に、-N オプションを付けて newfs(1M) を実行して、バックアップスーパーブロックの場所を含むファイルシステムパラメータを出力します。
# newfs -N /dev/dsk/device
オーバーラップしていないディスク領域からスーパーブロックを選択します。ただし、通常、適切な置換スーパーブロックを選択する機会は一度しかありません。このスーパーブロックは fsck(1M) によってすぐにすべてのシリンダに伝達されます。不適切な置換スーパーブロックを選択するとデータが損傷する可能性が高く、その場合はバックアップテープから復元しなければなりません。新しいスーパーブロックを選択したら、その新しいマスタスーパーブロック番号を fsck(1M) に与えます。
# fsck -o b=NNNN /dev/dsk/device
テクニカルノート
スーパーブロックの損傷原因には、次のものがあります。マジックナンバーが間違っている、シリンダグループの数 (NCG) またはグループあたりのシリンダ数 (CPG) が範囲外である、シリンダ数が間違っている、スーパーブロックのサイズが大きすぎる、スーパーブロック内の値が消されているなどです。通常、損傷したスーパーブロックは極度に破壊されているため、これらの原因が判明しても役に立つ可能性は低いです。
関連項目
不良スーパーブロックの詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』の不良スーパーブロックの復元に関する節を参照してください。AnswerBook のオンラインマニュアルを使用している場合は、superblock と入力して検索文字列として使用します。
BAD TRAP
原因
不良トラップは、ハードウェアの障害、またはハードウェアと構成情報間の不一致を示している可能性があります。ブート時以外にこの障害が発生すると、データが失われる恐れがあります。
対処方法
最近、新しいハードウェアをインストールした場合は、ソフトウェアの設定が正しいかどうかを確認します。コンソールに表示されるカーネルのトレースバックを調べて、トラップを生成したデバイスを特定します。構成ファイルが正しい場合は、デバイスを交換する必要がある場合があります。
不良トラップメッセージは、rev CPU の不良または停止を示している場合もあります。
テクニカルノート
ハードウェアプロセッサトラップが発生し、カーネルのトラップハンドラがシステムの状態を回復できません。このメッセージは、通常、パニックの前に出る重大なエラーです。システムは同期、ダンプ、リブートを実行します。不良トラップの原因になりうる状態は次のとおりです。システムテキストまたはデータのアクセス障害、システムデータ整合エラー、またはある種のユーザーソフトウェアトラップ。
/bin/sh: file: too big
原因
この Bourne シェルメッセージは、「メモリーなし」エラーを示します。最初のコロンの後に指定されたプログラムの読み込み中に、システムが仮想記憶 (スワップ空間) を使い果たしたことをシェルが検出しました。
対処方法
システムを再構成してスワップ空間を追加する方法については、「Not enough space」を参照してください。
Block device required
原因
mount(1M) コマンドの呼び出し時など、ブロック型デバイスが必要な場所で raw (文字型特殊) デバイスが指定されました。
対処方法
使用可能なブロック型デバイスを確認するには、ls -l を使用して /devices を調べます。次に、文字型デバイスの代わりにブロック型デバイスを指定します。ブロック型デバイスモードは b で始まり、raw 文字型デバイスモードは c で始まります。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOTBLK、errno=15 です。
Boot device: /iommu/sbus/directory/directory/sd@3,0
原因
このメッセージは、常にリブートの初めに表示されます。障害があると、システムはハングし、他のメッセージは表示されません。このような状態になるのは、ブートデバイス用の SCSI ターゲットが重複しているためであり、ほぼ常にターゲット 3 です。
対処方法
ブートデバイスは、通常、マシンの内部ディスクドライブであるターゲット 3 です。外部および二次ディスクドライブがターゲット 1、2、または 0 になっており、相互に重複していないことを確認します。また、テープドライブがターゲット 4 または 5、CD ドライブが 6 になっており、相互にまたはディスクドライブと重複していないことも確認します。デバイスのターゲット番号は、SCSI ケーブルの近くにある背面の押しボタンスイッチまたはダイアルを使用して設定できます。内部ディスクドライブのターゲットを調べたい場合は、マシンの電源を切り、すべての外部デバイスを外してから電源を入れ、PROM モニタから probe-scsi-all または probe-scsi コマンドを実行します。
Broadcast Message from root (pts/int) on server [date]
原因
wall(1M) コマンドからのこのメッセージは、システムにログインしたすべてのユーザーに対して送信されます。このメッセージは、rlogin(1) または telnet(1) セッション中、またはタイムシェアリングシステムに接続された端末上で表示されます。
対処方法
このブロードキャストメッセージを注意して読んでください。後にシャットダウンの警告が続いている場合があります。
システムのシャットダウンの詳細は、「The system will be shut down in int minutes」を参照してください。
関連項目
システムの停止については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のシステムの停止に関する節を参照してください。AnswerBook のオンラインマニュアルを使用している場合は、「halting the system」と入力して検索文字列として使用します。
Broken pipe
原因
多くの場合、(head(1) プログラムに多数の行をパイプした場合などのように) この状態は正常であり、メッセージは単に情報を表示しているだけです。パイプ上の書き込みが読み取りプロセスを発見できない場合は、この状態が発生します。その場合は、通常、実行中のプログラムに対する信号が生成されますが、プログラムが信号を無視すると、このメッセージが表示されます。
対処方法
パイプの最後でプロセスを調べ、終了した理由を判断します。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EPIPE、errno=32 です。
Bus Error
原因
制限されているかまたは存在しないデバイスに入出力しようとしたことを示す信号をプロセスが受け取りました。読み取り専用ファイルシステムを除き、通常、このメッセージはコアダンプを伴います。
対処方法
デバッガを使用してコアファイルを調べ、バスエラーを引き起こしたプログラム障害またはシステム障害を判断します。できれば、バスエラーの前にデータ損傷が発生していないかどうか、プログラムの出力ファイルを調べてください。
テクニカルノート
バスエラーは、プログラミングエラー、またはシステム上のデバイス損傷によって発生することがあります。バスエラーの原因として多いのは、ファイル記述子が無効、入出力要求が不当、メモリー割り当てが不良、データ構造が不整合、コンパイラにバグがある、ブートブロックが損傷しているなどです。
"C"
Cannot access a needed shared library
原因
静的共用ライブラリを必要とする a.out を exec(2) により実行しようとしたときに、静的共用ライブラリが存在しないか、あるいはユーザーにそのライブラリへのアクセス権がありません。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ELIBACC、errno=83 です。
Cannot allocate colormap entry for "string"
原因
このメッセージは libXt (X イントリンシクスライブラリ) から発生していて、引用符によって指定されたカラー名が要求される前に、システムのカラーマップがいっぱいになったことを示します。アプリケーションによっては、このメッセージが表示されても続行できます。ワークスペースプロパティカラーなど、その他のアプリケーションは、カラーマップがいっぱいになると表示できません。
対処方法
カラーマップの使用率が高いプログラムを終了してから、失敗したアプリケーションを再起動してもう一度行なってください。
Cannot assign requested address
原因
現在のマシンにないアドレスにトランスポートのエンドポイントを作成しようとしました。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EADDRNOTAVAIL、errno=126 です。
Cannot bind to domain domainname: can't communicate with ypbind
原因
NIS マスターサーバーのセットアップ用の ypinit -m スクリプトを実行中に、このエラーメッセージが表示されます。
対処方法
/etc/nsswitch.conf 用の nsswitch テンプレートが正しくない可能性があります。セットアップでは、/etc/nsswitch.files を名前サービススイッチテンプレートとして使用する必要があります。セットアップが終了すれば、/etc/nsswitch.nis を使用できます。nsswitch.files が使用されているか、次のように確認してください。
# head /etc/nsswitch.conf
# -->
# /etc/nsswitch.files:
/etc/nsswitch.files を使用していない場合、次のようにコピーしてください。
# cp /etc/nsswitch.files /etc/nsswitch.conf
ypinit -m スクリプトを再度実行します。
Cannot boot after install, error that points to an .rc file
原因
Solaris 2.6 IA ソフトウェアのインストールを終了し、再起動時に、.rc ファイル (例、11045.rc) を参照するエラーが表示されます。このファイルはおそらく削除済みか、別のディレクトリにあるものと思われます。起動シーケンスで Solaris ソフトウェアがこのファイルを探して見つからないと起動プロセスが完了しないので、システムがハングします。
対処方法
インストールプロセスでは、構成アシスタント選択結果をファイルに保存するオプションがあります。このエラーは、その保存した構成ファイルを指しています。ユーザーには、これらの選択結果をファイルに保存するオプションを持つことは意識されません。ユーザーが選択を行った後、セットアップが終了します。ファイルに保存された選択結果を削除または移動すると、起動プロセスでシステムがハングします。これを解決するには、シングルユーザーモードで起動します。# プロンプトから次のように操作します。
cd /platform/i86pc/boot/solaris/machines
このディレクトリのすべてのファイルを削除します。
システムを再起動します。
これで問題が修復され、Solaris ソフトウェアのロードができるようになります。
cannot change passwd, not correct passwd
原因
yppasswd(1) を実行中にユーザーのパスワードを変更しようとすると、システムは「cannot change passwd, not correct passwd」というメッセージを表示します。
また、サーバーコンソールで「yppasswd user string does not exist」が表示されましたが ypcat passwd | grep user を実行するとユーザー名が返されました。これにより yppasswdd(1M) が実行中であることがわかりました。
対処方法
pwck(1M) で passwd(4) ファイルをチェックし、yppasswdd(1M) が正しいサーバーで実行されていることを確認します。次に、passwd(4) ファイルの場所を確認し、変更されている場合は、yppasswdd(1M) がその場所を指定して起動されていることを確認します。/etc/yp にあるパスワードは、/usr/lib/yp/rpc.yppasswdd -D /etc/yp になっているはずです。-D オプションを passwd ファイルのディレクトリ位置とともに指定すると、パスワードの変更および変更の検証を行う場所が yppasswdd(1M) に通知されます。
cannot establish nfs service over /dev/tcp: transport setup problem
原因
SunOS 2.5.2 システムの起動ストラップで、nfsd(1M) によって次のように表示されます。
netdir_getbyname (transport tcp, host/serv ¥
1/nfs), No such file or directory
Cannot establish NFS service over /dev/tcp: transport setup problem.
問題: 古いシステムから NIS マップが生成され、サービスマップの nfs/tcp エントリが見つかりません (この例では NIS+ を実行中ですが、この問題は NIS でも発生します)。
対処方法
/etc/nsswitch.conf ファイルの services 行の nis か nisplus の前に files エントリを置きます。できれば、サービスファイルに対する変更結果をサービスマップにマージしてください。
新しい OS をインストールするときは、/etc/services、/etc/inet/protocols、/etc/rpc に対する新しいエントリで、それぞれのマップにマージするとよいでしょう。
Cannot exec a shared library directly
原因
システムが共用ライブラリを直接 exec(2) により実行しようとしています。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ELIBEXEC、errno=87 です。
Cannot find SERVER hostname in network database
原因
異なるサブネットにいるユーザーが、ライセンスサーバーにアクセスしています。
ultra1(50)% cc -o hello hello.c
License Error : Cannot find the license server (fry)
in the network database for product(Sun WorkShop Compiler C)
Cannot find SERVER hostname in network database (-14,7)
cc: acomp failed for hello.c
ultra1(51)%
対処方法
次の内容を確認してください。
サーバーが起動していて実行中になっていますか。
サーバーがクライアントシステムの /etc/hosts ファイルにあるか、ping servername と入力して確認してください。
サーバー上のライセンスデーモンが実行中になっていますか。
クライアントの基本ライセンスファイルがありますか。
cd /etc/opt/licenses
more sunpro.loc
sunpro,loc ディレクトリにあるのは sunpro.lic.1 などのように、テキストライセンスファイルだけになっていますか。
クライアントについては、次のように確認してください。
% cd /etc
% more nsswitch.conf | grep hosts
hosts: nis [NOTFOUND=return] files
これは、NIS サーバーを使用して IP アドレスを検索していることを示します。最初に NIS 用に設定されており、/etc/hosts ファイルに名前を登録されたサーバーがある場合は、次のように行を変更します。
hosts: files nis
次に、検索できるかどうかを調べます。検索できない場合は、原因を調べるために、 truss と snoop を実行します。
cannot install bootblock
原因
この例では、Solaris IA ソフトウェアが Intel プラットフォームにインストールされており、インストールに問題はないように思えます。インストール後にシステムを再起動すると、起動時に上記のエラーメッセージが表示されます。この時点ではシステムにアクセスできません。
対処方法
このエラーは、Solaris オペレーティング環境で fdisk ユーティリティを使用し、newfs を実行し、次に restore を実行して、起動ブロックに対するインストールを実行し忘れると発生します。newfs、restore と実行したら、OS のインストール前に installboot を実行する必要があります。これを忘れると上記のエラーになります。CD-ROM からシングルユーザーモードで起動した後で、installboot プロシージャが正しく実行されるかどうかの保証はありません。
UFS 起動ブロックをインストールし、コマンドが実行されるプラットフォームのコントローラ 1 のターゲット 0 のスライス 2 にブートプログラムを区分化するには、次のように操作します。
# installboot /usr/platform/uname -i/lib/fs/ufs/pboot ¥
/usr/platform/uname -i/lib/fs/ufs/bootblk /dev/rdsk/c1t0d0s2
Cannot open FCC file
原因
このメッセージは、NetscapeTM を使用したメールの送信で表示されます。このエラーは、発信メッセージの保存用にユーザーが指定したファイルが存在しない場合に発生します。
対処方法
この問題を解決するには、「設定」を選択し、次に「Composer」 を選択します。テンプレートが表示されます。このテンプレートには、発信メールとニュースファイルを保存する場所を指定するセクションがあります。これらのファイルが存在することを確認してください。Netscape が送信したメッセージのログを保存しない場合は、これらのファイルをテンプレートから削除します。
Cannot send after transport endpoint shutdown
原因
トランスポートのエンドポイントがすでに停止されているため、データ送信要求が拒否されました。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ESHUTDOWN、errno=143 です。
can't communicate with ypbind
原因
ypcat passwd からこのエラーメッセージが戻りましたが、ypbind は実行中です。
ls -l /var/yp/binding/ypbind.pid
-r-------- 1 root root 3 Dec 1 07:40 ypbind.pid
ルートの umask は 077 に設定されています。
対処方法
ルートの umask を 022 に戻します。/var/yp/binding/ypbind.pid は、すべてのグループから読み取り可能である必要があります。
次の例を参照してください。
ls -l /var/yp/binding/ypbind.pid
-r--r--r-- 1 root root 3 Dec 1 07:40 ypbind.pid
Can't create public message device (Device busy)
原因
このメッセージは lp(1) 印刷スケジューラに起因するものであり、極度のビジー状態かまたはハング状態にあることを示します。
対処方法
印刷ジョブが該当するプリンタからのものである場合は、現在の印刷が終了するまで待ち、それからこの印刷ジョブを再度提出します。このメッセージが再び表示された場合は、lp(1) システムがハングしている可能性が高いです。
待ち行列をクリアする手順については、「lp hang」を参照してください。
テクニカルノート
プリンタメッセージ用のデバイスの作成に lp(1) を使用できない場合は、メッセージ FIFO がすでに使用中か、または別の印刷ジョブによってロックされています。
関連項目
印刷スケジューラの詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 2 巻)』のプリンタの管理に関する節を参照してください。
Can't invoke /etc/init, error int
原因
このメッセージはシステムのブート中に表示され、init(1M) プログラムが失われているかまたは損傷していることを示します。なお、/etc/init は /sbin/init へのシンボリックリンクです。
対処方法
次の操作を行います。
ミニルートを起動して、init(1M) を置き換えられるようにします。
Stop-A と入力するか、またはリセットボタンを押して、マシンを停止します。
CD-ROM、ネット、またはフロッピーディスクからシングルユーザーとしてリブートします。たとえば CD-ROM からブートする場合は、ok プロンプトで boot cdrom -s と入力します。
システムが起動して # プロンプトが表示されたら、元の root (/) パーティションの場所に応じて下記のように mount(1M) コマンドを使用し、デバイスをマウントします。
# mount /dev/dsk/c0t3d0s0 /mnt
# cp /sbin/init /mnt/sbin/init
# reboot
次に、ミニルートから元の root (/) パーティションに init(1M) プログラムをコピーします。
システムをリブートします。
これでうまくいかない場合は、他のファイルが損傷している可能性があります。その場合は、システム全体をインストールし直さなければなりません。
テクニカルノート
/sbin/init がない場合のエラー番号は 2 であり、/sbin/init に不正な実行可能形式がある場合は 8 です。通常はこのメッセージの後に panic: icode メッセージが続きます。システムは自分自身をリブートしようとしますが、init(1M) なしではリブートできないため、ループに入ります。
関連項目
システムのブートについて詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のシステムの停止とブートに関する節を参照してください。
can't open /dev/rdsk/string: (null): UNEXPECTED INCONSISTENCY
原因
SunOSTM 4.1.x リリースで、このメッセージは /dev ファイルシステムが組み込まれたデバイスが切断されていることを示していました。
Solaris オペレーティング環境の特定の応答が未定義でした。
can't synchronize with hayes
原因
システムが「Hayes」タイプと見なしたモデムを使用していると、このメッセージが表示されることがあります。現在製造されているモデムの大部分は「Hayes」タイプです。スイッチの設定が正しくない、ケーブル接続が悪い、またはモデムの電源が入っていない場合は、このメッセージが表示される可能性があります。
対処方法
モデムの電源が入っていて、モデムとシステム間のケーブルが確実に接続されていることを確認します。次に、内部と外部のモデムスイッチの設定を調べます。必要に応じて、モデムの電源を切ってから入れ直します。
cd: Too many arguments
原因
C シェルの cd(1) コマンドは引数を 1 つしか取りません。複数のディレクトリが指定されているか、または空白を含むディレクトリ名が指定されています。ファイルマネージャを使用していると、空白を含むディレクトリ名を作成してしまうことがあります。
対処方法
ディレクトリ名を 1 つのみにします。名前に空白を含むディレクトリに変更するには、ディレクトリ名を二重引用符 (") または引用符 (`) で囲むか、あるいはファイルマネージャを使用します。
Channel number out of range
原因
システムがストリームデバイスを使い果たしました。このエラーは、存在しないかまたは現在使用中のマイナーデバイスをストリームヘッドが開こうとすると発生します。
対処方法
該当するストリームデバイスが存在し、適切な番号のマイナーデバイスによって作成されていることを確認します。また、ハードウェアがこの構成に一致しているかどうかも調べます。ストリームデバイスの構成が正しい場合は、より多くのシステムリソースを使用できるときに再度実行してください。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ECHRNG、errno=37 です。
chmod: ERROR: invalid mode
原因
このメッセージは chmod(1) コマンドから発生し、オプションではない最初の引数に問題があることを示します。
対処方法
数値ファイルモードを指定している場合は、任意のけた数を提供できますが (ただし、最後の 1〜4 けたのみ使用します)、すべてのけた数は 0〜7 でなければなりません。シンボリックファイルモードを指定している場合は、chmod(1) 使用法メッセージに表示された構文を使用すると次の「invalid mode」エラーメッセージを避けられます。
Usage: chmod [ugoa][+-=][rwxlstugo] file ...
なお、シンボリックキー文字の組み合わせによっては、エラーメッセージは表示されませんが効果はありません。最初のグループ [ugoa] は省略可能です。2 番目のグループ [+-=] は、chmod(1) が機能するためには必須です。3 番目のグループ [rwxlstugo] も必須であり、重複しない限り組み合わせて使用できます。
Command not found
原因
C シェルが、コマンドとして与えられたプログラムを見つけられません。
対処方法
コマンド行の書式とスペルを調べます。正しければ、echo $path を実行して、ユーザーの検索パスが正しいかどうかを確認します。通信が不正確な場合は、組み込みシェルコマンドだけが使用可能になるように検索パスの設定を解除できます。基本的な検索パスを再設定するコマンドを次に示します。
% set path = (/usr/bin /usr/ccs/bin /usr/openwin/bin .)
検索パスが正しければ、検索パスに沿ってディレクトリの内容を調べ、プログラムが失われていないか、またはディレクトリのマウントが解除されていないかどうかを確認します。
関連項目
C シェルの詳細については、csh(1) のマニュアルページを参照してください。
Communication error on send
原因
このエラーは、現在のプロセスがリモートマシンからのメッセージを待っているとき、そのマシンに接続するリンクが破壊されている場合に発生します。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ECOMM、errno=70 です。
config error: mail loops back to myself.
原因
メールを送信すると次のメッセージが表示されます。
# dle@g3... Connecting to g3.xyz.edu. (ether)...
220 xyz.edu Sendmail SMI-8.6/SMI-SVR4 ready at Wed, 7 Jan 1998 14:28:20 -0600
>>> HELO xyz.edu
250 xyz.edu Hello g1.xyz.edu [129.106.16.1], pleased to meet you
xyz.edu config error: mail loops back to myself
>>> QUIT
221 g1.xyz.edu closing connection
dle@g3... Local configuration error
Saving message in /dead.letter
/dead.letter... Sent
送信システム (220 行目) と受信システム (HELO 行) のいずれもが "xyz.edu" に指定されています。
対処方法
sendmail.cf ファイルを次のように編集します。
正式なホスト名を入力します。
ドメインの場合、ゲートウェイマシンに自身をドメインとして認識させたい場合は Dj$m を使用します。ゲートウェイマシンをドメイン内部のマシンにする場合は Dj$m.$m を使用します。sendmail.mx を使用している場合 (または完全指定のホスト名がある場合)、Dj$w を使用します。
Dj$w.$m のコメント行の設定を解除し、Dj$m をコメント行にします。これでシステムごとに一意の名前が割り当てられます。$w はシステムホスト名になり、$m はドメインになります。
connect from hostIP to callit(ypserv): request from non-local host
「connect from hostIP to callit(ypserv): request from unauthorized host」を参照してください。
connect from hostIP to callit(ypserv): request from unauthorized host
原因
SunOS からのメッセージ例を示します。
Jan 5 14:45:37 host1 portmap[86]: connect from 158.175.36.135 to
callit(ypserv): request from unauthorized host
エラーメッセージの末尾の部分には、この他、次のようなものがあります。
request from unprivileged port
request from non-local host
request not forwarded
Solaris オペレーティング環境では、次のようなエラーメッセージになります。
Jan 5 14:45:37 host1 rpcbind[86]: refused connect from 158.175.36.135
to callit(ypserv)
いずれの場合も、メッセージの ypserv 部分は、mount、nfs または status などの RPC サービスです。
対処方法
ユーザーは代替の portmap または rpcbind を使用しています。バージョンの拡張によりアクセス制御が追加され、このエラーメッセージはアクセス侵害を告げています。代替の portmap または rpcbind は Sun 社製以外のものであり、Sun ではサポートしていません。アクセス制御構成ファイルにアクセスし、必要なアクセス制御に変更する必要があります。
connect from hostIP to callit(ypserv): request from unprivileged port
「connect from hostIP to callit(ypserv): request from unauthorized host」を参照してください。
connect from hostIP to callit(ypserv): request not forwarded
「connect from hostIP to callit(ypserv): request from unauthorized host」を参照してください。
Connection closed.
原因
rlogin(1) を使用するとき、次の場合にこのメッセージが表示されます。
リモートホストでこのユーザーのプロセスを作成できない場合
ユーザーの正しいパスワードの入力に時間がかかりすぎた場合
ネットワーク接続にユーザーが割り込んだ場合
リモートホストがダウンした場合
ファイルを修正して、接続を切断する前に保存しなかった場合は、データが失われる恐れがあります。
対処方法
もう一度実行します。相手のシステムが停止している場合は、リブートされるまで待ちます。
Connection closed by foreign host.
原因
telnet(1) を別のシステムに適用すると、次の場合にこのメッセージが表示されます。
ユーザーが正しいパスワードを入力するまでの時間が長すぎた場合
リモートホストがこのユーザー用のログインを作成できなかった場合
リモートホストがダウンしているかまたは接続を終了した場合
ファイルを修正して、接続を切断する前に保存しなかった場合は、データが失われる恐れがあります。
対処方法
もう一度実行します。相手のシステムが停止している場合は、リブートされるまで待ちます。
[Connection closed. Exiting]
原因
talk(1) コマンドを使用して別のユーザーと交信した後、そのユーザーが割り込み (通常は Control-C) を入力すると、こちらのユーザーの画面にこのメッセージが表示されます。
対処方法
割り込みを送信するのは、talk(1) プログラムを終了する際の通常の方法です。talk(1) セッションが終了すると、作業に戻ることができます。
Connection refused
原因
対象のマシンが拒否したため、接続できません。アクティブでないサービスに接続しようとした場合、または要求したアドレスにサービスプロセスが存在しなかった場合に起こります。
対処方法
対象のマシン上のサービスをアクティブにするか、またはサービスがなくなっていた場合は再度起動します。セキュリティ上の理由からこのサービスを提供したくない場合は、ユーザーグループにそのことを伝え、できれば代替サービスを提供します。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ECONNREFUSED、errno=146 です。
Connection reset by peer
原因
ピアにより接続が強制的にクローズされました。通常は、タイムアウトや再起動によるリモートホスト接続の切断が原因です。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ECONNRESET、errno=131 です。
Connection timed out
原因
このエラーは宛先ホストがダウンしている場合、またはネットワーク上の障害のために伝送に失敗した場合に起こります。
対処方法
次の操作を行います。
たとえば ping(1M) や ftp(1) などを使用して、まずホストシステムの動作を調べます。
必要があれば修理または再起動を行います。
これで解決できない場合は、ネットワークのケーブルと接続を調べます。
テクニカルノート
指定された時間内に接続が確立されませんでした。適切な時間内に宛先ホストが正しく応答しなかったため、接続要求または送信要求は失敗しました (タイムアウトの時間は通信プロトコルによって異なります)。
このエラーの記号名は、ETIMEDOUT、errno=145 です。
console login: ^J^M^Q^K^K^P
原因
このエラーは、通常、OpenWindows が異常終了したために、システムのキーボードが誤ったモードのままになっているために発生します。この場合、ログインしようとしたときに表示される文字は、入力した内容の無意味な文字変換になってしまいます。
対処方法
SPARCTM システムの場合、次のように操作します。
別のマシンからこのシステムにリモートログインします。
次のコマンドを実行します。
$ /usr/openwin/bin/kbd_mode -a
これで、コンソールが ASCII モードに戻ります。
注 -
kbd_mode は Windows プログラムではありません。コンソールモードに固定します。
IA システムの場合、次のように操作します。
リモートログインし、start を実行します。
X サーバーを終了する (kill) か、システムを再起動します。
テクニカルノート
この問題が生じる一般的な原因は、/tmp ディレクトリを一定間隔ごとにクリアする cron(1M) から実行した、自動化されたスクリプトにあります。このようなスクリプトが、/tmp/.X11-pipe または /tmp/.X11-unix の各ディレクトリとその中のファイルを削除しないことを確認してください。
core dumped
原因
core(4) ファイルには、ソフトウェア障害の発生時点でのメモリーのイメージが収められており、障害の原因を調べる際にプログラマが使用します。
対処方法
core(4) ファイルを生成したプログラムを特定するには、file(1) コマンドまたは adb(1) コマンドを実行します。dtmail からのコアファイルに対して file と adb の各コマンドを実行した場合の出力内容を、次の例に示します。
$ file core
core: ELF 32-bit MSB core file SPARC Version 1, from `dtmail'
$ adb core
core file = core -- program `dtmail'
SIGSEGV 11: segmentation violation
^D (use Control-d to quit the program)
プログラムのベンダまたは作成者に、デバッグ済みのバージョンを要求してください。
テクニカルノート
SIGQUIT、SIGBUS、SIGSEGV など、一部のシグナルはコアファイルを生成します。該当するシグナルの完全なリストについては、signal(5) のマニュアルページを参照してください。
プログラムのソースコードがある場合は、cc -g によってコンパイルし、dbx または同様のデバッガを使用して自分でデバッグできます。dbx の where 命令を実行するとスタックトレースが得られます。
混在ネットワークでは、あるタイプのシステムで adb(1) を実行しても、別のタイプのシステムで生成されたコアダンプを読み取ることは通常できないため、特定の core(4) ファイルを生成したマシンアーキテクチャーを特定するのは困難です。このため、unrecognized file メッセージが作成されます。正しいアーキテクチャが判明するまで、各種のマシンアーキテクチャで adb(1) を実行してください。
「コア」という用語は古くからあります。放射線に対する抵抗力のため、宇宙船では現在もコアメモリーを使用していますが、フェライトコアメモリーがシリコン RAM にその座を譲ったのは 1970 年代です。
関連項目
クラッシュ情報の保存と表示については、『Solaris のシステム管理 (第 2 巻)』を参照してください。AnswerBook のオンラインマニュアルを使用している場合は、「system crash」と入力して検索文字列として使用します。
corrupt label - wrong magic number または corrupt label - label checksum failed
原因
電源を入れてマシンを起動すると、次のどちらかのメッセージが表示されます。
corrupt label - label checksum failed
corrupt label - wrong magic number
format(1M) では次のように表示されます。
0 unassigned wm 0 0 (0/0/0) 0
1 unassigned wm 0 0 (0/0/0) 0
2 backup wm 0 - 5460 4.2G (5460/0/0) 4154160
3 unassigned wm 0 0 (0/0/0) 0
4 unassigned wm 0 0 (0/0/0) 0
5 unassigned wm 0 0 (0/0/0) 0
6 unassigned wm 0 - 2730 2.1G (0/0/0) 0
7 unassigned wm 2730-5460 2.1G (0/0/0) 0
ディスクは、ブロック 0 (シリンダ 0) で開始する raw パーティションを使用していました。ディスクラベル (VTOC) はシリンダ 0 のブロック 0 に保持されます。raw パーティションがシリンダ 0 で開始する場合は、raw パーティションを使用するデータベースプログラムがラベルを上書きすることになります (UNIX ファイルシステムでは、パーティションのこの領域は使われません)。
対処方法
これを回避するには、次のように操作します。
format(1M) を実行し、backup コマンドを使用してバックアップラベルを取得します。
このバックアップラベルを使用してディスクのラベルを変更します。これで、ディスクにアクセスできるようになります。
このディスクのデータをバックアップします。
ディスクに戻ってラベルを変更し、raw パーティションをシリンダ 1 で開始します (これで 1 つのシリンダが消費されますが、VTOC の破壊を防止できます)。
ラベルを付け直します。
バックアップからデータを復元します。
could not grant slave pty
原因
telnet(1)、rlogin(1)、rsh(1) などのシェルが必要なセッションを実行しようとしたとき、あるいは X 端末を起動しようとしたときに、エラーメッセージ「could not grant slave pty」が表示されます。
対処方法
/usr/lib/pt_chmod でのファイルのアクセス権の設定が正しくありません。次のように設定されていたとします。
# ls -la /usr/lib/pt_chmod
---s--x--x 1 bin bin 3120 May 3 1996
アクセス権は次のようにします。
# ls -la /usr/lib/pt_chmod
---s--x--x 1 root bin 3120 May 3 1996
注 -
所有者として bin を設定していましたが、root にする必要があります。setuid ビットも設定する必要があります。
chown root pt_chomd で問題を解決できます。
Could not initialize tooltalk (tt_open): TT_ERR_NOMP
原因
ttsession(1) プロセスが使用できない場合、さまざまなデスクトップツールでこのメッセージが表示または出力されます。通常、ToolTalkTM サービスは、ttsession(1) が実行されていないと再起動しようとします。したがって、このエラーは、ToolTalk サービスがインストールされていないか、または正しくインストールされていないことを示します。
対処方法
ttsession(1) コマンドが /usr/openwin/bin または /usr/dt/bin に存在することを確認します。このコマンドが存在しない場合は、ToolTalk が正しくインストールされていません。ToolTalk を構成するパッケージは、実行時の SUNWtltk、開発者支援の SUNWtltkd、およびマニュアルページの SUNWtltkm です。
テクニカルノート
完全な TT_ERR_NOMP メッセージ文字列は次のような意味になります。「ttsession(1) が実行されていません。tt_open(3) がまだ呼び出されていない可能性があります。このメッセージ文字列が tt_open(3) から返された場合は、ttsession(1) を開始できなかったことを示します。これは、通常、ToolTalk がシステムにインストールされていないことを意味します。」
Could not open ToolTalk Channel
原因
workshop をリモートで実行しようとすると、このエラーメッセージが表示されます。
対処方法
次の操作をします。
workshop が実行されていないことを確認します。
telnet/rlogin セッションウィンドウで /bin/ps -ef | grep ttsession と入力します。telnet ユーザーに属しているものがシステムにある場合は、kill pid_of_ttsession と入力します。
telnet rlogin セッションで、/usr/dt/bin/ttsession -s -d machine_telnetting_from:0.0 と入力します。
workshop を起動します。
Could not start new viewer
原因
このメッセージは AnswerBook ナビゲータウィンドウに表示され、コンソールには XViewTM エラーメッセージが表示されます。
対処方法
詳細は、「answerbook: XView error: NULL pointer passed to xv_set」を参照してください。
Could not start NFS service for any protocol. Exiting
原因
起動時に次のエラーが表示されます。
/usr/lib/nfs/nfsd[478]: t_bind to wrong address
/usr/lib/nfs/nfsd[478]: t_bind to wrong address
/usr/lib/nfs/nfsd[478]: Cannot establish NFS service over /dev/udp: transport setup problem.
/usr/lib/nfs/nfsd[478]: Cannot establish NFS service over /dev/udp: transport setup problem.
/usr/lib/nfs/nfsd[478]: t_bind to wrong address
/usr/lib/nfs/nfsd[478]: t_bind to wrong address
/usr/lib/nfs/nfsd[478]: Cannot establish NFS service over /dev/tcp: transport setup problem.
/usr/lib/nfs/nfsd[478]: Cannot establish NFS service over /dev/tcp: transport setup problem.
/usr/lib/nfs/nfsd[478]: Could not start NFS service for any protocol. Exiting.
/usr/lib/nfs/nfsd[478]: Could not start NFS service for any protocol. Exiting.
この場合、/etc/rc3.d の S15nfs.server スクリプトのバックアップコピーを作成しましたが、バックアップコピーの名前を S15nfs.server.BAK にしました。バックアップコピーの名前は大文字の "S" で始まるため、起動時に実行され、2 番目の NFSD を実行しようとしてエラーになりました。
対処方法
起動スクリプトのバックアップコピーを作成するとき、起動時に実行されないよう、名前を小文字の "s" に変更します。
cpio: Bad magic number/header.
原因
cpio(1) アーカイブが損傷したか、または互換性のないバージョンの cpio(1) によって書き出されました。
対処方法
cpio(1) に -k オプションを付けて、入出力エラーと損傷したファイルヘッダをスキップします。これにより、cpio(1) アーカイブから他のファイルを抽出できる場合があります。損傷したヘッダ付きのファイルを抽出するには、emacs(1) などのバイナリエディタでアーカイブを編集します。cpio(1) ファイルヘッダにはそれぞれ、ファイル名が文字列として含まれています。
関連項目
マジックナンバーの詳細については、magic(4) のマニュアルページを参照してください。
cpio : can't read input : end of file encountered prior to expected end of archive.
原因
次のコマンドを使用して、bar コマンドによって保存されたマルチボリュームフロッピーを読み取ろうとすると、処理は失敗し、メッセージが表示されます。
# cpio -id -H bar -I /dev/diskette0
対処方法
/etc/init.d/volmgt stop を実行して /usr/sbin/vold を終了 (kill) し、デバイス名 /dev/rfd0 を使用します。
Cross-device link
原因
別のファイルシステムなど、別のデバイス上のファイルに対してハードリンクしようとしました。
対処方法
ln -s を使用してシンボリックリンクを確立します。シンボリックリンクは、ファイルシステムの境界を越えることができます。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EXDEV、errno=18 です。
"D"
data access exception
原因
新しいハードウェアをサポートしていない旧バージョンのオペレーティングシステムを実行したり、新しいハードウェア用に構成されていないオペレーティングシステムを実行したりすると、このメッセージが表示されます。また、DSIMM が正しくインストールされていない場合やディスク障害がある場合にも表示されることがあります。
対処方法
新しいハードウェアまたはマシンアーキテクチャーをサポートしているバージョンのオペレーティングシステムにアップグレードします。
関連項目
アップグレードの詳細については、『Solaris 移行ガイド』のシステムとデバイス構成に関する節を参照してください。
Data fault
原因
このエラーは、ほぼ必ずシステムパニックを引き起こす BAD TRAP の一種です。BAD TRAP メッセージの後にこのメッセージが表示された場合は、システムのテキストまたはデータへのアクセス障害が発生している可能性が高いです [詳細については、BAD TRAP メッセージを参照してください。] 。BAD TRAP メッセージがなかった場合は、ユーザーのテキストまたはデータへのアクセス障害を示します。ブート時以外にこの障害が発生すると、データが失われる恐れがあります。
対処方法
マシンがリブート可能であることを確認してから、/var/adm/messages ログファイルを調べて障害の原因を探します。
Deadlock situation detected/avoided
原因
プログラミングのデッドロック状態が検出され、回避されました。
対処方法
システムがデッドロックを検出し回避しなかった場合は、ソフトウェアの一部がハングします。そのプログラムを再度実行してください。デッドロックが再び起こることはないかもしれません。
テクニカルノート
このエラーは、通常、ファイルとレコードのロックに関連しています。ただし、mutex、セマフォ、条件変数、読み取り/書き込みロックが対象になる場合もあります。
このエラーの記号名は、EDEADLK、errno=45 です。
関連項目
『システムインタフェース』のデッドロック処理に関する節を参照してください。また、『マルチスレッドのプログラミング』のデッドロック回避に関する節も参照してください。
Destination address required
原因
トランスポート終端での操作に必要なアドレスが指定されていません。宛先アドレスが必要です。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EDESTADDRREQ、errno=96 です。
destination component full
原因
Solstice バックアップにより、destination component full が報告されました。
このメッセージは、jukebox/autochanger にマニュアル操作を実行すると (たとえば、SBU でボリュームをアンマウントせずに、autochanger のボタンを操作してテープドライブを物理的にアンロードするなど) 表示されます。この操作では、SBU は autochanger のメディアステータスを追跡できなくなります。
対処方法
コマンド /user/sbin/nsr/nsrjb -H で問題を解決できます。
/dev/fd/int: /dev/fd/int: cannot open
原因
シェルスクリプト setuid および setgid が実行できません。「/dev/fd/3:」や「/dev/fd/3: cannot open」のようなエラーメッセージだけが返されます (/dev/fd/ の次の数字は 3 とは限りません)。スクリプトの最初の行は正しくシェルを開始しましたが、スクリプトの入っているファイルシステムが nosuid オプションでマウントされていません。
シェルスクリプト上で truss を実行すると、open(2) のコールが失敗し、エラー番号 6 (ENXIO) が発生することがわかります。
open("/dev/fd/3", O_RDONLY) Err#6 ENXIO
対処方法
シェルスクリプト setuid および setgid は、/dev/fd 内のファイル記述子を使用します。/dev/fd の内容はファイル記述子ファイルシステム (FDFS) であって、フロッピーディスクとは関連がありません。
fdfs が /dev/fd としてマウントされていることを確認します。次にマシンを再起動する前に、/etc/vfstab の内容を確認してください。次のような行があるはずです (先頭にコメント記号はありません)。
fd - /dev/fd fd - no -
root として次のコマンドを実行すると、再起動しなくても /dev/fd を再マウントできる場合があります。
# mount fd /dev/fd
setuid/setgid シェルスクリプトを使用するには、その他、上記の説明に従って /etc/vfstab を編集してからマシンを再起動する方法があります。
システム管理者によっては、/dev/fd が何のためのものか気にせずに、FDFS (ファイル記述子ファイルシステム) をマウントする /etc/vfstab 内のエントリをコメントアウトすることがあります。そのため、シェルスクリプト setuid または setgid を実行しようとして、はじめて誤りに気付く場合があります。
/dev/rdsk/c0t6d0s2: No such file or directory
原因
UltraTM 450 システムで CD-ROM を取り出そうとしましたが、eject cdrom コマンドは失敗し、エラーメッセージが表示されます。
このエラーは、CD-ROM がコントローラ 0 ではなくコントローラ 1 にあると発生します。eject(1) コマンドを使用するとき、CD-ROM "nicname" は /dev/rdsk/c0t6t0s2 になります。Ultra 450 では、CD-ROM は /dev/rdsk/c1t6d0s2 になります。これにより、cdrom を実行しても機能しません。
対処方法
次のコマンドを代わりに使用します。
# eject cdrom0
ボリュームマネージャー /usr/sbin/vold が実行中でない場合は、次のコマンドを使用できます。
# eject /dev/rdsk/c1t6d0s2
注 -
システムの正面パネルで、CD-ROM トレーがさえぎられていないことを確認してください。トレーが物理的にさえぎられて開かないと、eject(1) コマンドがハングしているように見えます。
Device busy
原因
マウント済みのデバイスにマウントしようとしたか、またはアクティブなファイル (オープンファイル、カレントディレクトリ、マウントポイント、実行中のプログラムなど) が入っているデバイスへのマウントを解除しようとしました。また、このメッセージは、すでに使用可能状態になっているアカウンティングを使用可能にしようとした場合にも表示されます。
対処方法
アクティブプロセスを含むデバイスのマウントを解除するには、そのマウントポイントの下にあるすべてのファイルを閉じ、そこから開始しているプログラムがあれば終了し、ディレクトリをその階層から変更します。次に、もう一度マウントを解除します。
テクニカルノート
mutex、セマフォ、条件変数、読み取り/書き込みロックは、このエラー状態を設定することによって、ロックが保持されていることを示します。
このエラーの記号名は、EBUSY、errno=16 です。
device busy
原因
eject cdrom を実行して上記のメッセージが表示される場合、原因はさまざまです。チェックすべき内容と、デバイスから CD を取り出す方法を次に示します。
対処方法
ステップ A: カレントディレクトリが CD の中ではないことを確認します。
% cd
% eject cdrom
ステップ B: root として次のコマンドを実行します。
# cd /etc/init.d
# ./volmgt stop
# eject cdrom
これが機能した場合は、次のコマンドを実行してみます。
# ./volmgt start
これが機能しない場合は、ステップ C に進みます。
ステップ C: root として次のコマンドを実行します。
# fuser /cdrom
終了したと考えられるプロセスに対して kill を実行します。これが NFS マウントの CD-ROM で、このドライブにアクセスする他のユーザーがいる場合は、終了するプロセスが何かをその理由とともに知っておく必要があります。
# ./volmgt stop
# ps -ef | grep vold
vold がまだ存在する場合は、そのプロセスを終了します。
# eject cdrom
これが有効でない場合は、次のコマンドを実行します。
# cd /vol
dev、dsk、rdsk、rmt がディレクトリにあることを確認します。これらがディレクトリにない場合は、/vol ディレクトリが破壊されている可能性が高く、再起動して適切に再構築する必要があります。
ステップ D: 最後に 3 つの方法があります。
再起動します。
CD ドライブが外付けの場合は、ドライブの電源を入れて、取り出しボタンを押します。
CD-ROM が外付けで、前述の 2 つの方法が失敗した場合は、取り出しボタンの右側の小さな穴に、細いまっすぐな棒状のものを挿入して、手動で CD-ROM を取り出します。
/dev/rdsk/string: CAN'T CHECK FILE SYSTEM.
原因
このファイルシステムは正しく設定されていないか、またはハードディスクに障害がある可能性があるため、システムは自動的にファイルシステムをクリーン (プリン) できません。このメッセージは、データが損傷している恐れがあるため、手動で fsck(1M) を実行するように求めています。
対処方法
fsck を実行して該当するファイルシステムをクリーンします。正しい手順については、「/dev/rdsk/string: UNEXPECTED INCONSISTENCY; RUN fsck MANUALLY.」を参照してください。
/dev/rdsk/string: UNEXPECTED INCONSISTENCY; RUN fsck MANUALLY.
原因
ブート時に /etc/rcS スクリプトは、fsck(1M) コマンドを実行して、/etc/vfstab で 「fsck」とマークされたファイルシステムの完全性をチェックします。ファイルシステムを自動的に修復できない場合、fsck(1M) はブート手順を中断して、このメッセージを表示します。この状態になった fsck(1M) は、ファイルを 1 つ以上失わずにファイルシステムを修復できないため、判断を管理者に任せます。データが損傷している恐れがあります。
対処方法
まず、ファイルシステムで fsck -n を実行し、存在する障害の数と種類を調べます。次に、fsck(1M) を再度実行してファイルシステムを修復します。ファイルシステムの最新のバックアップがある場合は、通常、fsck(1M) からのすべての質問に「y」と答えることができます。後で参照できるように、問題のあるファイルと i ノード番号をすべて記録として残しておくことを推奨します。ユーザーが自分で fsck(1M) を実行するには、ブートスクリプトが推奨するオプションを指定します。たとえば、次のようにします。
# fsck /dev/rdsk/c0t4d0s0
通常、fsck による修復中に失われるファイルは、クラッシュまたは電源障害の発生直前に作成されたもので、復元できません。重要なファイルを失った場合は、バックアップテープから復元できます。
バックアップがない場合は、fsck(1M) の実行を詳しい方に任せてください。
関連項目
ファイルチェックの詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの完全性チェックに関する節を参照してください。
Directory not empty
原因
rmdir(1) によるディレクトリ削除などのディレクトリ操作は、空ディレクトリに対してのみ実行できます。
対処方法
ディレクトリを削除するには、まず、このディレクトリに含まれているファイルをすべて削除します。空でないディレクトリ階層を削除する簡単な方法は、rm -r コマンドを使用することです。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOTEMPTY、errno=93 です。
Disc quota exceeded
原因
ユーザーファイルシステムでユーザーのディスク制限を超過しました。通常、制限を超えてファイルが作成されたか、またはファイルが制限よりも大きくなったことが原因です。これは、磁気ディスクで発生することがほとんどで、光ディスクでは発生しません。この状態の発生後に作成されたデータは失われることがあります。
対処方法
ユーザーがファイルを削除して、ディスクの使用度を制限以下にするか、またはサーバー管理者が edquota(1M) コマンドを使用して、ユーザーのディスク制限を緩和します。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EDQUOT、errno=49 です。
disk does not appear to be prepared for encapsulation
原因
vxinstall の途中でルートディスクをカプセル化しようとすると、このエラーメッセージが表示されます。
ディスクはカプセル化に対応できるよう正しくスライスされていますが、アクセス権が変更されたので prtvtoc コマンドを実行できませんでした。
diskN not unique
原因
システムの起動時に、「disk0 not unique」と表示されます。カーネルを読み込む前にエラーが発生します。
対処方法
disk0 について複数の devalias エントリがあります。OK プロンプトで devalias を使用し、エントリを表示します。
重複したものを削除するために、OK プロンプトで次のコマンドを実行します。
nvunalias disk0
次に、システムをリセットします。
dlopen (libxfn.so) failed
原因
SUNWfns パッケージがエンドユーザークラスタ外部に残されていました。このクラスタをインストールしてオートマウンタを実行しただけでは、上記のメッセージが表示されてエラーになります。libxfn.so は、フェデレーテッドネーミングシステム用の共用ライブラリです。
対処方法
配布 CD から SUNWfns パッケージをインストールします。
driver is already installed
原因
SunPCTM 4.1 パッケージを追加し、その次に必要なパッチ (102924) を追加しました。sunpc_install を実行しようとすると、このエラーメッセージが表示されました。prtconf(1M) では、ドライバが接続されていないことが示され、modinfo(1M) では 4 つのモジュールが表示されます。
パッケージを削除後に、パッチをバックアウトし、再インストールしても、同じエラーメッセージが表示されました。
対処方法
パッケージを削除する SunPC は、以前にシステムにインストールされています。pkgrm(1M) コマンドでパッケージの削除を実行しても、コンポーネントがすべて削除されたわけではありません。pkgrm(1M) は sunpc_install スクリプトの行なった変更を認識しないからです。
この問題を解決するには、/etc/devlink.tab ファイル、/etc/driver_aliases ファイル、および /etc/rc2.d/S10storekernname ファイル内の SunPC に関するセクションを削除してから、パッケージを再インストールする必要があります。
dtmail: cannot open mailfile on 2.5.1 /var/mail server
原因
CDE 1.2 (Solaris 2.6 リリース) を実行中のクライアントマシン A に、Solaris 2.5.1 リリースを実行中のサーバーであるマシン B から /var/mail がマウントされました。
OpenWindows のメールツールでは、サーバー上のメールファイルを問題なく読み書きできますが、CDE の dtmail ではメールボックスを開くことができません。
対処方法
このバグのアクセス権と所有権を確認してください。メールディレクトリには、次のアクセス権が必要です。
skywalker$ ls -lad /var/mail
drwxrwsrwt 3 root mail 512 Feb 10 14:40 /var/mail/
メールボックス自体は次のようになっている必要があります。
-rw------- 1 zvinakis mail 3206838 Feb 19 11:51 /var/mail/zvinakis
ディレクトリのアクセス権の設定が正しくない場合、メールサーバーに次のコマンドを実行します。
chmod a+t /var/mail
chmod g+s /var/mail
アクセス権 (またはグループ) がメールボックス自体で正しくない場合、「joe」がサンプルメールボックスの場合、次のように実行します。
chgrp mail /var/mail/joe
アクセス権を変更するには、次のように実行します。
chmod 600 /var/mail/joe
DUMP: Cannot open dump device `/dev/rdsk/c2t0d0s1': Permission denied
原因
SSA のディスクドライブでユーザー sys (UID 3) として ufsdump(1M) を実行すると、ufsdump(1M) コマンドは失敗し、このメッセージが表示されます。
対処方法
SSA のディスクドライブの SSD "インスタンスパス" に 600 のアクセス権が作成されました。ルート以外のユーザーがこれを読み取るには、0640 になっている必要があります。たとえば次のようになっている場合、
# ls -lL /dev/rdsk/c2t0d0s1
crw------- 1 root sys 192,241 Jul 10 1996 /dev/rdsk/c2t0d0s1
読み取りができるように、次のように変更します。
crw-r----- 1 root sys 192,241 Jul 10 1996 /dev/rdsk/c2t0d0s1
/etc/minor_perm ファイルに、次の行を追加することもできます。
ssd:* 0640 root sys
こうすると、あとで追加された配列に同じ問題が起きません。
dumptm: Cannot open `/dev/rmt/string': Device busy
原因
他のプロセスがテープドライブを開いたままにしているため、ファイルシステムのバックアップ中に dump プログラムがテープドライブを開けません。
対処方法
テープドライブを開いているプロセスを探して kill(1) するか、または終了するまで待ちます。
# ps -ef | grep /dev/rmt
# kill -9 processID
DUP/BAD I=i OWNER=o MODE=m SIZE=s MTIME=t FILE=f REMOVE?
原因
フェーズ 1 の間に、fsck(1M) が、FILE= の後に指定されたファイルまたはディレクトリに関連する重複ブロックまたは不良ブロックを発見しました。i ノード番号は、(他の情報とともに) I= の後に表示されています。
対処方法
このファイルまたはディレクトリを削除する場合は「YES」と答えます。この状態で多数のファイルを削除するとデータが失われる可能性があるため、バックアップテープからファイルシステムを復元することを推奨します。
関連項目
ファイルシステムチェックの詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの完全性チェックに関する節を参照してください。
int DUP I=int
原因
すでに別の i ノードから取り込まれているブロックを検出すると、fsck(1M) は、重複ブロック番号とそれを含む i ノード (I= の後) を表示します。
対処方法
fsck(1M) のフェーズ 2 とフェーズ 4 で、これらの不良ブロックをクリアするかどうかを判断します。fsck(1M) による修復を確定する前に、ncheck(1M) コマンドに i ノード番号を渡すと、この i ノードが含まれるファイルを特定できます。
# ncheck -iinum filesystem
関連項目
詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの完全性チェックに関する章を参照してください。
"E"
Encapsulation of root disk is not supported on systems with old PROM versions
原因
ルートディスクを Volume Manager でカプセル化すると、このエラーがプリントされます。
対処方法
このエラーメッセージは、おそらくユーザーのシステム PROM バージョンの対処には無関係です。ファイル /dev/vx/config (およびそれがリンクされている擬似デバイス) がシステムにないことに関連している場合が最も多いケースです。このファイルが作成されなかった原因は 2、3 が考えられます。
次の行が /etc/system ファイルにあるか確認してください。
forceload: drv/vxdmp (only needed for SEVM 2.5 and above)
forceload: drv/vxio
forceload: drv/vxspec
vx エントリが /etc/name_to_major ファイルにあるか確認してください。
grep vx /etc/name_to_major
これで 2 行または 3 行が戻るはずです (SEVM 2.5 以上を実行時には vxio と vxspec、および vxdmp)。主な番号値はマシンによって異なりますが、エントリが正しい位置にあれば、それで十分です。
Volume Manager ソフトウェアに pkgadd を実行後に boot -r を実行しなかった場合、それが原因かもしれません。
ENOMEM The available data space is not large enough to accommodate the shared memory segment
原因
ENOMEM エラーは、Lotus Notes が 80 個のセグメントを割り当てた後に発生します。
対処方法
Solaris ISM (Intimate Shared Memory) の設計と実装では、特定のプロセスにアタッチできる共用メモリセグメントの数を制限し、Lotus Note アプリケーションに ENOMEM 障害を起こします。
すべての共用メモリセグメントが、shmsys:share_page_table システムファイルで設定したシステム変数によって ISM モードでアタッチされるためにこの制限があります。
共用メモリーセグメントが ISM モードで割り当てられると、オペレーティングシステムは、全割り当てプロセス間でマップ情報が 1 つのコピーだけ共用されるように、共用メモリーセグメントを物理メモリーにロックし、仮想アドレスと物理アドレスのマッピングを調整します。このためには、セグメントの仮想開始アドレスには 16M バイト (16 進数で 0x1000000) = 16777216 バイトごとのアドレスの境界に位置している必要があります。
NULL アドレスを指定すると、システムが、どの仮想アドレスにセグメントを割り当てるかを決定します。システムはまた、0x3000000 だけ離れたアドレスを割り当てます (ただし、0x1000000 だけ離れたアドレスに割り当てるように指定されている場合は除きます)。
sun4d では、最高で 220 個までの 1M バイトの ISM セグメントを作成および割り当てられること、sun4m では、最高で 235 個までの 1M バイトの ISM セグメントを作成および割り当てられることがわかります (セグメントが 0x1000000 だけ離れるように指定した場合)。
ISM が制限の原因だとした場合、次のようにいくつかの対策があります。
第 1 に、制限によって Lotus Notes は合計 80M バイトの共用メモリーを割り当てられます。Lotus が推奨しているように、セグメントのサイズを 10M バイト にすると、これまで 80 個の 1M バイトセグメントが必要だったメモリー要求を、8 つの ISM セグメントで処理できます。ISM の制限に達せずに、800M バイトまでのメモリー要求を処理できます。
第 2 に、share_page_table (ISM) フラグをオフにする方法があります。こうすると、sun4m は、3000 個を超える 1M バイトのセグメントを作成できます。ここでの問題は、ISM は実は共用メモリーアクセスの性能を向上させていること (したがって、オフにすることは性能を低下させることを意味すること)、そしてユーザーが 2.5.1 へ移行する場合は 、ISM がこの種の共用メモリーの負荷に関して別の一連の問題に対処する必要がでてくることです。
第 3 に、Lotus が、Notes サーバーが割り当てアドレスを追跡し、0x1000000 境界アドレスで割り当てられるように Notes サーバーを変更する方法があります (システムのデフォルトでは、0x3000000 アドレス境界を使用します)。前述したように、sun4m では、これで Notes サーバーを 235 個のセグメントまで拡張できます。
error 15 initializing
原因
/boot が正しくないか、ss2 上 4.1 - レベル 15 割り込みが原因です。
Error 76
原因
これは RFS に特有のエラーです。プロセスがマウントポイントから戻ったことが、サーバーからクライアントに通知されます。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EDOTDOT、errno=76 です。
Error 88
原因
これは不正なバイトシーケンスです。
対処方法
複数の文字を 1 つの文字として処理します。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EILSEQ、errno=88 です。
error code 2: access violation
原因
tftp get を実行しようとしてこのメッセージが表示されました。
対処方法
tftp の使用時には相対パスを使用しないでください。次に例を示します。
tftp> get /tftpboot/testfile
これは失敗します。
tftp> get testfile
これは成功します。
error: DPS has not initialized or server connection failed
原因
このメッセージは、汎用 X11 ウィンドウサーバー、または汎用 X 端末で AnswerBook を実行しようとすると表示されます。
対処方法
AnswerBook を実行するには、Display PostScriptTM (DPS)、NeWS サーバー、または Adobe DPS NS リモート表示ソフトウェアのいずれかが必要です。また、(Palatino を含む) 完全な LaserWriterII Type-1 フォントセットを X サーバーにインストールしておかなければなりません。X サーバーに DPS があるかどうかを調べるには、xdpyinfo(1) を実行して、「Adobe-DPS-Extension」行があるかどうかを確認します。この行がない X サーバーは DPS を認識できません。
Error: Error adding OS service Solaris 2.6 sparc sun4u:
原因
Solstice AdminSuiteTM 2.3 を使用して、新しくインストールされた Solaris 2.6 環境にオペレーティングシステムサービスを追加しようとすると、処理は失敗し、次のエラーメッセージが表示されます。
Error: Error adding OS service Solaris 2.6 sparc sun4u:
inconsistent revision, installed package SUNWpppk revision 3.0.1
does not match revision 11.6.0,REV=1997.07.15.21.46 for sparc
architecture.
このエラーは、システムにインストールされた「Solaris Server Intranet Extension」CD-ROM にあるオプションの Solstice PPP 3.0.1 パッケージです。
対処方法
PPP 3.0.1 パッケージを削除し、Solaris 2.6 リリース CD-ROM の PPP パッケージと置き換えます。次に例を示します。
# pkgrm SUNWlicsw SUNWlit SUNWpppk SUNWpppm SUNWpppr SUNWppps SUNWpppu
:
: {package remove info}
:
# cd /cdrom/cdrom0/s0/Solaris_2.6/Product
# pkgadd -d . SUNWapppr SUNWapppu SUNWpppk
:
: {package add info}
:
次に、AdminSuite を使用してオペレーティングシステムサービスを追加します。これでエラーなしに動作するはずです。
注 -
Solstice PPP 3.0.1 パッケージがシステムに設定されていて、現時点で使用中の場合、OS サービスがインストールされた後でユーザーは復元のために以前に入力した PPP の構成情報を保存する必要があります (2.6 リリース CD からインストールされた 3 つの PPP パッケージを pkgrm(1M) により削除し、Intranet Extension CD-ROM のすべての PPP パッケージを再び pkgadd(1M) により追加して、構成し直します)。Solstice PPP 3.0.1 パッケージがシステムで使用されていなかった場合は、再インストールする必要はありません。/usr/bin/pkginfo を使用して、インストールされたパッケージを確認します。
詳細は、『Solaris Server Intranet Extension 1.0 ご使用にあたって』の第 9 章を参照してください。
Error Host Unknown:
原因
この例の場合、Windows 95 で PC-NFSproTM2.0 を実行中に、ネットワークの別のコンピュータに接続するために ping(1M) を実行すると、「Host Unknown」が表示されました。
このエラーはネームサービスが正しく設定されていないと発生します。
対処方法
Windows 95 で、「スタート (Start)」ボタンをクリックして「プログラム (Programs)」から「PC-NFSpro」をクリックし、「Configuration」をクリックします。
「TCP/IP」をクリックし、すべての設定が正しく入力されていることを確認します。
NIS が有効な場合は、「Configure NIS」をクリックし、NIS のドメインとサーバー名が正しいことを確認します。
DNS が有効な場合は、「Configure DNS」をクリックし、DNS のドメインとサーバー名が正しいことを確認します。
「edit hosts」をクリックし、ping(1M) を実行しようとしているマシンおよび認証サーバーの名前と IP アドレスを追加します。
変更を行う場合は、「OK」をクリックし、「Configuration」ダイアログボックスで「Save」と「Exit」をクリックします。Windows 95 をシャットダウンし、再起動します。
ERROR: missing file arg (cm3)
原因
create、edit、delget、prt など、ファイル名が必要な sccs(1) 操作を実行しようとしました。
対処方法
SCCS 操作の後に適切なファイル名を指定します。
ERROR [SCCS/s.string]: `SCCS/p.string' nonexistent (ut4)
原因
まだ SCCS の制御下に入っていないファイルに対して sccs(1) edit または sccs get を実行しようとしました。
対処方法
そのファイルに sccs(1) create を実行して SCCS の制御下に入れます。
ERROR [SCCS/s.string]: writable `string' exists (ge4)
原因
すでにチェックアウトされているために書き込み可能になっているファイルに対して、sccs(1) edit を実行しようとしました。
対処方法
sccs(1) info を実行して、誰がファイルをチェックアウトしたか調べます。ユーザー自身なら、そのまま編集します。他の人なら、その人にファイルのチェックインを依頼します。
Error: you don't have a license to run this program
原因
ユーザーが Volume ManagerTM 2.1.1 でファイルシステム /export をマウントしようとすると、このメッセージが表示されました。
対処方法
vxserial -p を実行して、システム内で利用できる Volume Manager のライセンスを出力します。
また、ファイル /etc/vfstab を確認して、ファイルシステムが vxfs ファイルシステムでないことを確認します。
esp0: data transfer overrun
原因
ユーザーが CD-ROM を Sun 社製以外の CD ドライブにマウントしようとしましたが、mount(1M) が上記のエラーで失敗し、その後に「sr0: SCSI transport failed」メッセージが表示されました。その CD ドライブは、システムにとって未知のベンダのものです。
対処方法
通常、Sun 社製以外の CD ドライブはブロックサイズが 8192 ですが、サポートされているサンのドライブは 512 です。サンのワークステーションで、そのドライブが動作するような特殊な設定をできるかどうかをベンダに問い合わせてください。
ether_hostton errors from cb_reset
原因
SSP に cb_reset を実行して次のメッセージが得られました。
cb_reset
Resetting host snax-cb0...
warning: ether_hostton(SrcHost:beer): Bad file number
warning: ether_hostton(SrcHost:beer): Bad file number
warning: ether_hostton(SrcHost:beer): Bad file number
Resetting host snax-cb1...
warning: ether_hostton(SrcHost:beer): Resource temporarily unavailable
warning: ether_hostton(SrcHost:beer): Resource temporarily unavailable
warning: ether_hostton(SrcHost:beer): Resource temporarily unavailable
snax-cb0 is ready...
snax-cb1 is ready...
cb_reset は実際に完了しますが、エラーメッセージが表示されます。
対処方法
おそらく /etc/nodename が間違っています。次のコードはこのエラーメッセージが表示されたマシンのものです。/etc/nodename に SSP の実際の名前のエイリアスが指定されています。この問題は、/etc/nodename を SSP の実際の名前にして再起動すると解決します。
# cat /etc/nodename
beer
# cat /etc/hostname.qfe0
snax-ssp
# cat /etc/hosts 127.0.0.1 localhost
129.153.49.179 snax-ssp beer loghost
# cat /etc/ethers
8:0:20:87:58:a5 snax-ssp beer
Event not found
原因
この C シェルメッセージは、ユーザーが履歴リストのコマンドを繰り返そうとしましたが、そのコマンドまたは番号がリストに存在しないことを示します。
対処方法
C シェルの history(1) コマンドを実行し、履歴リストに最近のイベントを表示します。ユーザーが履歴リストから消えたコマンドを頻繁に実行しようとする場合は、history(1) に大きな値を設定してリストを大きくします。
関連項目
C シェルの詳細については、csh(1) を参照してください。
EXCESSIVE BAD BLKS I=int CONTINUE?
原因
フェーズ 1 の間に、fsck(1M) が、指定された i ノード番号に関連付けられた、10 を超える不良 (範囲外) ブロックを発見しました。
対処方法
これだけ多くの不良ブロックがある場合は、バックアップテープからファイルシステムを復元することを推奨します。
関連項目
不良ブロックの詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの完全性チェックに関する節を参照してください。AnswerBook のオンラインマニュアルを使用している場合は、「bad blocks」と入力して検索文字列として使用します。
EXCESSIVE DUP BLKS I=int CONTINUE?
原因
フェーズ 1 の間に、fsck(1M) が、指定された i ノード番号に関連付けられた、10 を超える重複 (組み込み済みの) ブロックを発見しました。
対処方法
これだけ多くの重複ブロックがある場合は、バックアップテープからファイルシステムを復元することを推奨します。
関連項目
ブロックの詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの完全性チェックに関する節を参照してください。AnswerBook のオンラインマニュアルを使用している場合は、「bad blocks」と入力して検索文字列として使用します。
Exec format error
原因
SunOS 4.1 システム上でプログラムを実行する場合や、IA マシン上で SPARCTM 固有のプログラムを実行しようとした場合など、異なるシステムまたはアーキテクチャー用にコンパイルされたソフトウェアを実行しようとすると発生します。このエラーは、バイナリ互換パッケージがインストールされていない場合にも発生することがあります。
対処方法
ソフトウェアが、使用中のアーキテクチャーとシステムに適合しているかどうかを確認します。file(1) コマンドを使用すると、対象アーキテクチャーを判断できます。以降のリリースで SunOS 4.1 ソフトウェアを使用する場合は、バイナリ互換パッケージがインストールされていることを確認します。次のコマンドを使用すると確認できます。
$ pkginfo | grep SUNWbcp
テクニカルノート
適切な実行権がないのに、有効な形式で起動しないファイルの実行を要求しました。
このエラーの記号名は、ENOEXEC、errno=8 です。
関連項目
実行可能ファイルの説明については、a.out(4) のマニュアルページを参照してください。
"F"
failed to initialize adapter
原因
IA リリースのインストール時に Adaptec AHA-154x Cx SCSI HBA を使用すると、MDB デバイスプローブ処理中に、プローブがカードを正しく識別したあと、「failed to initialize adapter」というメッセージが表示されることがあります。このエラーの原因はさまざまですが、どの場合もカードの不適切な設定がエラーの原因です。
対処方法
この問題を解決するためには、起動時に Ctrl-A を押し、154x BIOS 構成ユーティリティを使用します。「Configure/View Host Adapter Settings」オプションを選択してから、F6 キーを押してアダプタを出荷時のデフォルト設定に戻します。
これを行なった後、該当する場合は『Solaris 8 デバイスの構成 (Intel 版)』または『Solaris 2.4 x86 Driver Update Guide』に記載されている指示どおりにアダプタを再設定します。アダプタが DMA 6 を使用する設定になっていることが特に重要です。デフォルトでは DMA 5 に設定されるので、変更する必要があります。
Failed to Load Security Policy: Invalid argument
原因
GUI (またはコマンド行) からポリシーをインストールするとき、次のエラーメッセージが表示されます。
default.W: Security Policy Script generated into default.pf
default:
Compiled OK.
Installing Security Policy default on all.all@lab-netra
Failed to Load Security Policy: Invalid argument <-------------- !!
Installing Security Policy on localhost(localhost) failed
ポリシーのロードを truss すると、次のメッセージが表示されます。
truss -o /tmp/truss -f -vall -rall -wall /etc/fw/bin/fw
/etc/fw/conf/default.W
次のコードは truss の最後近くの部分です。
1226: open("/dev/fw0", O_RDWR|O_NONBLOCK) = 7
1226: ioctl(7, 0xC0C07A18, 0xEFFFBCA0) Err#22 EINVAL
この問題は、FireWall-1TM の起動後に新しい Ethernet インタフェースを誰かが「編集」または構成 (つまりシステムの起動後にマニュアルでインタフェースを編集) したことが原因です。
対処方法
このエラーを解消するには、起動時にインタフェースが自動的に構成されるよう構成し (/etc/hostname.qe0 ファイルを作成するなど)、システムを再起動します。
また次のような解決方法もあります。
/etc/fw/bin/fwstop # Stop firewall
modinfo | grep fw # Get kernel module ID
85 f5e19000 3cc0c 51 1 fw (fw)
modunload -i 85 # Unload kernel module
/etc/fw/bin/fwstart # Restart firewall
これでポリシーは正しくインストールされます。
# ./fw load ../conf/default.W
default.W: Security Policy Script generated into default.pf
default:
Compiled OK.
fast access mmu error
原因
FDDITM 5.0 カードを使用して、ネットワーク経由で Ultra を起動している時にこのメッセージが表示されます。
対処方法
次のいずれかを実行します。
Setenv auto-boot? を false に設定します。
システムをリセットします。
FDDI カードを起動します。
fbconsole: ioctl SRIOCSREDIR: Device Busy.
原因
コマンド行から OpenWindows を起動すると、Solaris の「開始 (Welcome)」画面に次のエラーメッセージが表示されます。fbconsole: ioctl SRIOCSREDIR: Device Busy
OpenWindows に入ると、cmdtool -C の起動時に、バックグラウンドウィンドウに次のメッセージが表示されます。
SYSTEM WARNING: Object 0x340f8, Device busy, ioctl SRIOCSREDIR
returned -1, attempt to make tty the console failed (Tty package)
対処方法
OpenWindows が (「&」の使用により) バックグラウンドで開始された可能性があります。OpenWindows を終了し、フォアグラウンドで次のコマンドを実行します。 /usr/openwin/bin/openwin
これで解決できない場合は、デーモンまたはプロセスがコンソールを「ホールド」している可能性があります。コマンド fuser /dev/console を入力してください。
プロセス ID のリストが返されます。これらのプロセスを調べ、アプリケーションがコンソールをホールドしていないか調べてください (ps(1) コマンドが便利です)。
fd0: unformatted diskette or no diskette in the drive
原因
このメッセージは、フロッピーディスクドライバ fd(7) がフロッピーディスクのラベルを読めないことを示すために、システムコンソールに表示されます。通常、新しいフロッピーディスクがフォーマットされていないか、またはフォーマット済みのフロッピーディスクが壊れていることが原因です。このメッセージは、多くの場合、volcheck(1) の実行後に read failed と bad format のメッセージとともに表示されます。
対処方法
フロッピーディスクにデータが入っていないことが明らかな場合は、fdformat -d を実行して DOS 形式でフォーマットします (UFS 形式でフォーマットしてもかまいませんが、大部分のシステムでは使用できません)。フロッピーディスクがフォーマット済みの場合は、修復不可能なほどの損傷がなければ書き込めます。
File descriptor in bad state
原因
ファイル記述子が、開いていないファイルを参照しているか、あるいは書き込み専用に開かれているファイルに読み取り要求をしたかのどちらかです。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EBADFD、errno=81 です。
File exists
原因
既存ファイルの名前が、不適切なコンテキストで記述されています。たとえば、csh(1) noclobber オプションが設定されている場合、既存ファイルへのリンクの確立または上書きはできません。
対処方法
ディレクトリ内のファイル名を調べてから、別の名前でもう一度実行するか、あるいは既存ファイルの名前を変更または削除してから再度実行します。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EEXIST、errno=17 です。
File locking deadlock
原因
これはプログラミング上の問題であり、避けられない場合があります。
対処方法
ユーザーにできるのは、プログラムを再起動して、デッドロックが再現しないように期待することだけです。
テクニカルノート
ファイルロックサブシステムで、2 つのプロセスが 1 つのロックを同時に変更しようとしました。あるいは、マルチスレッドサブシステムで、2 つのスレッドがデッドロック状態になり、続行できませんでした。スレッドライブラリを使用するプログラムがこのエラーを検出した場合は、プログラムはデッドロックしたスレッドを再起動しなければなりません。
このエラーの記号名は、EDEADLOCK、errno=56 です。
File name too long
原因
指定したファイル名の文字数が多すぎます。
対処方法
ファイル名またはパス名の構成要素が長すぎる場合は、短い名前を考えてください。パス名全体が PATH_MAX の文字数よりも長い場合は、中間ディレクトリに変更してから、短いパス名を指定します。短い名前を付けた別のファイルに書き込まない限り、新規に作成したデータは失われます。
テクニカルノート
UFS または NFS マウントの UFS ファイルシステムで、パス名の構成要素の長さが MAXNAMLEN の文字数 (255) を超えたか、またはパス名全体の長さが PATH_MAX の文字数 (1024) を超えました。あるいは、System V ファイルシステムで、非短縮 (no-truncation) モードが有効になっているにもかかわらず、パス名の構成要素の長さが NAME_MAX の文字数 (14) を超えました。これらの値は、/usr/include/limits.h ファイルに定義されています。
このエラーの記号名は、ENAMETOOLONG、errno=78 です。
file system full
原因
このエラーメッセージはログイン時に表示されます。メッセージ「No utmpx entry」が表示されてログインが失敗します。
関連項目
「No utmpx entry」を参照してください。
FILE SYSTEM STATE IN SUPERBLOCK IS WRONG; FIX?
原因
fsck(1M) コマンドがファイルシステムのチェックを終え、クリーンな状態であると判断しました。しかし、ファイルシステムのスーパーブロックは、ファイルシステムに「ダーティー」な部分が残っていると見なしています。
対処方法
ファイルシステムが十分に修復されたと思う場合は、「YES」と答えてファイルシステムにクリーンのマークを付けます。
テクニカルノート
「ダーティーな」ファイルシステムのさまざまなタイプを /usr/include/sys/fs/ufs_fs.h に列挙してあります。これには、FSACTIVE、FSBAD、FSFIX、FSLOG、FSSUSPEND などが含まれています。
関連項目
スーパーブロックの詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの完全性チェックに関する節を参照してください。AnswerBook のオンラインマニュアルを使用している場合は、「bad superblock」 と入力し検索文字列として使用します。
File table overflow
原因
システム上で開いているファイルが多すぎるため、カーネルのファイルテーブルがいっぱいになりました。一時的に、これ以上のファイルは開くことができません。この状態のときに作成されたデータは失われる恐れがあります。
対処方法
多くの場合は、待っているだけで、ファイルを閉じる時間をシステムに与えることになります。ただし、このメッセージが頻繁に表示される場合は、カーネルを再構成して、開くことができるファイルの数を増やしてください。ファイルテーブルのサイズを大きくする場合は、/etc/system ファイルにある MAXUSERS の値を大きくします。デフォルトの MAXUSERS 値は、M バイト単位のメインメモリー量から 2 を引いたものです。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENFILE、errno=23 です。
File too large
原因
ファイルのサイズが、ulimit(1) で指定された制限、またはファイルシステムがサポートしている上限を超えました。この状態のときに作成されたデータは失われる恐れがあります。
対処方法
C シェルの場合は、limit(1) コマンドを使用してデフォルトのファイルサイズを表示または設定します。Bourne シェルまたは Korn シェルの場合は ulimit -a コマンドを使用します。ファイルサイズが無制限であるとシェルが判断した場合でも、実際には FCHR_MAX (通常は 1 G バイト) がシステム上の制限です。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EFBIG、errno=27 です。
filemgr: mknod: Permission denied
原因
/tmp/.removable ディレクトリを他のユーザーが所有し、1777 モード以外になっていると、ファイルマネージャーはこのメッセージを発行し起動できません。たとえば、複数のユーザーが 1 台のワークステーションを共用している場合は、このようになることがあります。
対処方法
本来の所有者が chmod(1) によってこのファイルのモードをデフォルトの作成モードである 1777 に戻します。ワークステーションをリブートしても、この問題は解決します。
テクニカルノート
これは既知の問題であり、Solaris 2.4 リリースで修正されました。
FREE BLK COUNT(S) WRONG IN SUPERBLK SALVAGE?
原因
フェーズ 5 の間に、fsck(1M) が、ファイルシステム内の空きブロックの実際の数がスーパーブロックの空きブロックの数と一致しないことを検出しました。df(1M) コマンドは、ファイルシステム容量の計測時にこの空きブロックカウントにアクセスします。
対処方法
通常、これらの質問にすべて「YES」と答えても、ファイルシステムに悪影響を与えることはありません。
関連項目
スーパーブロックの詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの完全性チェックに関する節を参照してください。AnswerBook のオンラインマニュアルを使用している場合は、「bad superblock」と入力して検索文字列として使用します。
fsck & ufsdump - cannot read block/sector errors
原因
fsck(1M) から次のメッセージを受信した場合:
CANNOT READ: BLK 196896
CONTINUE? y
THE FOLLOWING SECTORS COULD NOT BE READ: 196896 196897 196898 196899
あるいは ufsdump(1M) から次の警告を受け取った場合:
DUMP: Warning - cannot read sector 164016 of /dev/vx/rdsk/newdg/vol02
DUMP: Warning - cannot read sector 164017 of /dev/vx/rdsk/newdg/vol02
DUMP: Warning - cannot read sector 164018 of /dev/vx/rdsk/newdg/vol02
このボリュームにあるファイルシステムのサイズが標準のファイルシステムのサイズに合っていません。
対処方法
次の例に従って、チェックを行ってください。
次のコマンドを実行します。
# fstyp -v /dev/vx/rdsk/newdg/vol02 | head -30 | grep ncg
次の行がプリントされます(表示されるエラーメッセージや警告メッセージは無視してください)。
ncg 25 size 102400 blocks 95983
size という語の後の数字だけに着目してください。この数字でファイルシステムの長さが 102,400 K バイトであることがわかります。
次にボリュームサイズを確認します。次のコマンドを実行します。
# vxprint -g newdg -vt vol02
これで、次の行が表示されます。
V NAME USETYPE KSTATE STATE LENGTH READPOL PREFPLEX
v vol02 fsgen ENABLED ACTIVE 163840 SELECT
ここで、このボリュームが 163,840 セクター (この値を 2 で割った値が K バイト値)、つまり 81,920 K バイトであることがわかります。この例でもわかるように、ボリューム (80 M バイト) のサイズはファイルシステム (100 M バイト) よりかなり小さいサイズです。データロスを避けるためや、最小限に抑えるためには、この値をただちに修正する必要があります。この問題を解決するには、できるだけデータのバックアップをとり、新しいボリュームを作成するか、これに newfs を実行してデータを復元します。
この問題は、DiskSuiteTM メタデバイスでも発生することがあります。違いは、metastat コマンドでメタデバイスのサイズを確認する必要がある点です。vxprint の場合と同じく、metastat コマンドでは、メタデバイスのサイズをセクターで表示します。
fsck: Can't open /dev/dsk/string
原因
類似したファイルシステムは存在しますが、指定されたパーティションが存在しないため、fsck(1M) コマンドがディスクデバイスを開くことができません。
対処方法
mount(1M) コマンドまたは format(1M) コマンドを実行して、マシン上で構成されているファイルシステムを確認します。次に、既存のパーティションで fsck(1) を再度実行します。
fsck: Can't stat /dev/dsk/string
原因
指定されたファイルシステムが存在しないため、fsck(1M) コマンドがディスクデバイスを開くことができません。
対処方法
mount(1M) コマンドまたは format(1M) コマンドを実行して、マシン上で構成されているファイルシステムを確認します。次に、既存のファイルシステムで fsck(1M) を再度実行します。
ftp: ftp/tcp: unknown service
原因
ネームサービスを使用していないユーザーにエラーが発生しました。サービスファイルに異常は認められません。FTP の運用は、root には実行できますが、通常のユーザーには実行できません。
対処方法
/etc/services ファイルのアクセス権が正しくありません。誰でも読み取りアクセスができるようにアクセス権 (read access) を変更 (644) します。
fw_ipinput: q fc5fddc0:illegal interface
原因
fwd の実行中に FireWall-1 システムに新しいネットワークインタフェースが追加されると、FireWall-1 カーネルモジュールによりこのエラーメッセージが表示されます。
対処方法
この問題を解決するには以下のコマンドを実行して、FW カーネルとセキュリティポリシーを再インストールします。
# fw ctl uninstall
# fw ctl install
# fw fetch localhost
FW1: log message queue is full
原因
コンソールに、FW1: Log message queue is full というメッセージが表示されました。
このメッセージログは、FW-1 がすべてのファイアウォールのイベント処理を終了するまでの、そのログをすべて保存するキューです。記録したログが多すぎるとバッファがいっぱいになり、メッセージ「FW1: log message queue is full」が表示されます。通常は、ロード済みのシステムや、さまざまなネットワーク接続を処理するファイアウォールに発生します。
対処方法
この警告メッセージが表示されなくなるための提案を次に示します。
セキュリティポリシーにおけるログ量を削減する。
注 -
ACCOUNTING ロギングのサイズはかなり大きくなります。LONG から SHORT にロギングを削減しても効果があります。
FW カーネルモジュールに割り当てられる内部メモリサイズを増やします。メモリのデフォルトサイズは 524 K です。1 M バイトに増やすには、/etc/system に次の文を追加して再起動します。
set fw:fwhmem=0x100000
Excessive Log Grace Period を 0 に設定します。これは Properties -> Logging and Alerting で設定します。変更を有効にするには、セキュリティポリシーの再インストールが必要です。Excessive Log Grace Period を 0 に設定すると、ほぼ同時に受け取った類似のパケットがログに記録されるという問題が生じます。0 でないときは、隠されていました (『Managing FireWall-1 Using the OpenLook GUI』の P.104 を参照)。したがってログに表示されないパケットがなくなり、ログサイズは少し大きくなるかもしれませんが、それを除けば問題はありません。
上位優先順位に Renice fwd を使用します。FW デーモンのデフォルトの優先順位は 0 (ほとんどのプロセスと同様) です。優先順位を上げるには、システムの負荷に応じて負の優先順位を設定します。詳細については、nice(1) のマニュアルページを参照してください。
fwm: no license
原因
fwstart コマンドを発行したとき、またはコマンド行から fwm を起動したときに、バージョン 2.1 の FireWall-1 からこのメッセージが表示されます。
これについては次の 2 つの理由が考えられます。
ファイアウォールのモジュールが同じマシン上に制御局なしにインストールされると、コンソール (UNIX の場合) またはイベントログ (Windows NT の場合) にメッセージが表示されます。
メッセージの内容が正しい場合です。これは fwm が起動されておらず、重要なタスクを実行できないことからわかります。考えられる要因の 1 つには、ライセンスの発行先が正しくないホスト ID である場合があります。
対処方法
ライセンスデーモンがサーバーで実行されていることを確認します。次に次の方法を検討してください。
ケース 1: 現在のメッセージを無視し、2.1c 以上にアップグレードして上記の問題を解消します。
ケース 2: 誤った割り当てのライセンスがないかを確認するために、コマンド hostid(1) を実行します。ユーザーが使用しているホストの hostid が表示されます。
次にコマンド fw printlic を実行します。次のような出力が表示されます。
This is FireWall-1 Version 2.1
Type Expiration Features
id-649f152b never stdlight
最初のフィールドには、正しい hostid が表示されます。有効期限と機能も確認してください。付属機能などのリストについては、INFODOC 13215 を参照してください。実際との相違が見つかった場合は、Sun のライセンスセンターに連絡し、ライセンスの再発行を依頼します。ホスト ID とシリアル番号を確認しておいてください。
fwskip_parse_headers: invalid peer n
原因
Firewall-1 では、SKIP でコード化された接続は一定の回数、それも特に正時近くにドロップされます。たとえば、接続は 10:55 から 11:15 の間はドロップし、11:55 までは正常に機能します。これらのエラーメッセージはコンソールにペアで表示されます。
fwskip_parse_headers: invalid peer n
fw_skip_decrypt: cannot parse headers
これらのエラーメッセージでは n カウンタが基準になります。n カウンタは GMT 時の時間の絶対数です。これは、プレイバック障害に対する対策として、SKIP 計算に組み込みます。暗号化されたパケットをやりとりする 2 つのホストまたはファイアウォールが、GMT 時で同期していない場合、n カウンタが一致せず、上記のエラーになります。
対処方法
暗号化を行うホストのクロックは、GMT 時から誤差 1 時間以内に合わせてください。
"G"
giving up
原因
このメッセージは SCSI ログに表示され、タイムアウトになるまで読み取りまたは書き込みの操作が繰り返されたことを示します。SCSI ディスクでは、通常、30 秒でタイムアウトになります。テープの場合は、通常、20 回です。一般的に、タイムアウトの期間はドライバにコーディングされています。
対処方法
すべての SCSI デバイスが接続され、電源が入っているかどうかを調べます。次に、SCSI ターゲット番号が正しく、重複していないことを確認します。また、すべてのケーブルの合計が 6 メートル未満であり、すべての SCSI 接続が正しく終了していることを確認します。
テクニカルノート
scsi_log(9F) ルーチンは、通常、システムコンソールと /var/adm/messages ファイルにこのメッセージを表示します。dmesg(1M) コマンドを実行して、最新のメッセージバッファーを調べてください。
Graphics Adapter device /dev/fb is of unknown type
原因
/dev/fb ドライバが失われているか、または壊れています。
対処方法
詳細は、「InitOutput: Error loading module for /dev/fb」を参照してください。
group.org_dir: NIS+ servers unreachable
原因
これは、ネットワーク上で NIS+ サーバーを発見できない場合に NIS+ クライアントが出力する 3 つのメッセージ内の 2 番目のメッセージです。
対処方法
詳細は、「hosts.org_dir: NIS+ servers unreachable」を参照してください。
"H"
hang console
原因
コンソールがハングしていますが、rlogin(1) や telnet(1) など他の処理はすべて動作します。リモートシェルを使用してシステムを再起動すると、問題は解決します。
このエラーは、-C オプションを指定して他のウィンドウを開いたために起こり、これによってコンソールがハングアップします。他のウィンドウは、別の cmdtool ウィンドウ、shelltool ウィンドウ、xterm ウィンドウの可能性があります。一度にアクティブにできるのは 1 つのコンソールウィンドウだけです。
対処方法
エラーの原因となっているウィンドウまたはプロセスは、ps(1) コマンドを使用して検出できます (auxw オプションの指定が必要となる場合があります)。これで、そのプロセスを終了できます。-C を指定して実行中のコンソールウィンドウを削除すると、制御は本来のコンソールに戻ります。
マシンがリブートプロセスでハングします。実際には、ユーザーによるブート時にファイルシステム検査の時点でハングします。
可能な対策は次のとおりです。
テープまたは CD-ROM から miniroot を起動します。
mkdir mnt を入力します。
ルートパーティションをマウントポイント (/mnt) にマウントします。
/mnt/dev ディレクトリに移動します。
コンソールが mnt/dev ディレクトリにあることを確認します。
このディレクトリにない場合は、MAKEDEV std により std デバイスを作成します。
システムを停止してリブートします。
/home/string: No such file or directory
原因
ユーザーのホームディレクトリを変更しようとしましたが、該当するユーザーが存在しないか、またはユーザーのファイルサーバーがそのファイルシステムを共用 (エクスポート) していません。
対処方法
特定のユーザーが存在しているか調べるには、ユーザー名と passwd マップを指定して、ypmatch(1) コマンドまたは nismatch(1) コマンドを実行します。
リモートファイルサーバーからファイルシステムをエクスポートするには、そのシステム上でスーパーユーザーになり、適切なオプションを付けて share(1M) コマンドを実行します。そのシステムが初めてファイルシステムを共用 (エクスポート) する場合は、/etc/init.d/nfs.server start も呼び出して NFS サービスを開始します。
関連項目
ファイルシステムの共用については、share_nfs(1M) のマニュアルページを参照してください。
Host is down
原因
宛先ホストが停止していたため、トランスポート接続に失敗しました。たとえば、メールを複数日に渡って配信しようとしましたが、その間中、宛先のマシンが使用できませんでした。
対処方法
ホストのシステム管理者にこのエラーを報告してください。このシステムの管理者の場合は、マシンの修理またはリブートが必要かどうかを調べます。
テクニカルノート
このエラーは、下層の通信インタフェースから伝えられた状態情報の結果として発生します。ホストへの既知の接続がない場合は、通常、別のメッセージが表示されます。詳細は、「No route to host」を参照してください。
このエラーの記号名は、EHOSTDOWN、errno=147 です。
host name configuration error
原因
これは、古い sendmail(1M) メッセージです。「I refuse to talk to myself」から変更されたもので、現在は「Local configuration error」メッセージに変更されています。
対処方法
詳細は、「554 hostname... Local configuration error」を参照してください。
hosts.org_dir: NIS+ servers unreachable
原因
これは、ネットワーク上で NIS+ サーバーを発見できない場合に NIS+ クライアントが出力する 3 つのメッセージの内の 3 番目のメッセージです。
対処方法
他の NIS+ クライアントが正常に動作している場合は、このメッセージが表示されたワークステーションの Ethernet の配線を確認します。アーキテクチャ間の次の違いに注意してください。
SPARC マシンでは、ネットワークケーブルが外れていると、一連の no carrier メッセージも出力されます。
IA マシンでは、NIS+ メッセージが、ネットワークケーブルが外れていることを示す唯一の表示である場合があります。
ネットワーク上の多くの NIS+ クライアントでこのメッセージが表示される場合は、該当する NIS+ サーバーを調べて、必要に応じてリブートまたは修理します。サーバーマシンが稼働状態に戻ると、NIS+ クライアントに「NIS server for domain OK」メッセージが表示されます。
"I"
I can't read your attachments. What mailer are you using?
原因
SunView mailtool(1) と OpenWindows バージョン 3.3 以前の mailtool(1) は、アタッチメントに対応できない場合にこのメッセージを表示します。アタッチメントはおそらく、base64 エンコーディングを使用する MIME (multipurpose internet mail extensions) 形式です。
対処方法
MIME アタッチメントを組み込んだメールメッセージを読み取るには、Solaris 2.3 以降のリリースを実行中のシステムの mailtool(1) を使用します。それより古いバージョンの Solaris 環境で実行している場合は、Solaris 2.3 以降のシステムに rlogin(1) し、DISPLAY 環境変数を最初のシステムに設定し直し、リモートで mailtool を実行します。これらのオプションでも解決できない場合は、mailtool(1) を使用してメッセージを再送するように発信者に依頼するか、または CDE dtmail の「メッセージ作成」ウィンドウで「ファイル」メニュー ->「別の形式で送信」->「Sun Mail Tool」オプションを使用します。
テクニカルノート
たとえば、base64 エンコーディングを使用する標準 MIME アタッチメントは、このメッセージを表示して、以前のバージョンの mailtool(1) で表示できません。
関連項目
MIME アタッチメントの送受信が可能で、インターネットで使用できる metamail の使い方を調べてください。
Identifier removed
原因
このメッセージは、System V IPC 機能のエラーを示します。メッセージ、セマフォ、または共用メモリーに対応するファイルが、そのファイルが作成されたファイルシステムから削除された可能性があります。
テクニカルノート
このエラーは、ファイルシステムの名前空間から識別子が削除されたあとに実行を再開したプロセスに返されます。詳細は、msgctl(2)、semctl(2)、および shmctl(2) を参照してください。
このエラーの記号名は、EIDRM、errno=36 です。
ie0: Ethernet jammed
原因
このメッセージは、Intel 82586 Ethernet チップを搭載した SPARCserverTM または IA マシンに表示されます。連続して 16 回伝送しようとして失敗し、ドライバが現在のパケットを放棄したことを示します。
対処方法
このエラーが散発的またはビジー時に発生する場合は、ネットワークが飽和状態である可能性があります。ネットワークトラフィックが減少するまで待ってください。ボトルネックが頻繁に発生する場合は、ネットワークの再構成またはサブネットの追加を検討します。
このメッセージの原因としてもう 1 つ考えられるのは、ネットワークのどこかに、トランシーバの接続の緩みなどの雑音源があることです。snoop(1M) または同様のプログラムを使用して障害がある領域を切り離してから、ネットワークの接続部を確認し、必要に応じて締めます。
ie0: no carrier
原因
このメッセージは、Intel 82586 Ethernet チップを搭載した SPARCserver または IA マシンに表示されます。パケットを伝送しようとしている間に、キャリア検出ピンへの入力を失い、パケットがドロップしてしまったことを示します。
対処方法
Ethernet のコネクタが緩んだり外れたりしていないことを確認します。その他の原因として、ネットワークのどこかの回路が開いている、およびトランシーバからのキャリア検出ラインに雑音があるなどが考えられます。snoop(1M) または同様のプログラムを使用して障害がある領域を切り離してから、必要に応じてネットワークコネクタとトランシーバを調べます。
If pipe/FIFO, don't sleep in stream head
原因
ストリームパイプエラーです (外部からは認識できません)。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ESTRPIPE、errno=92 です。
ifconfig: bad address
原因
システムが起動に失敗し、エラーメッセージ「ifconfig: bad address」が表示されます。システムがマルチユーザーになると、ifconfig -a を実行すると次の情報が表示されます。
le0: flags=863<UP,BROADCAST,NOTRAILERS,RUNNING,MULTICAST> mtu 1500
inet 0.0.0.0 netmask 0
一度システムがアクティブになると、次のコマンドは正常に完了し、すべてが正常に機能します。
# ifconfig le0 inet hostname
対処方法
/etc/hostname.* に誤ったエントリがないか調べます。
/etc/hosts は /var/named/hosts にリンクされましたが、/var は別のファイルシステムでした。システムがマルチユーザーモードになって /var をマウントするまで、ホスト名が適切な IP アドレスに解決されることはありません。
ifconfig bad address le0
原因
推奨された 2.5.1 のパッチをインストールしました。起動すると、rootuser.sh から次のエラーが表示されました。
ifconfig bad address le0
le0 arp - revarp failed no rarp replies
bad address hme0
hme0 auto-revarp failed: no rarp replies received.
インタフェースの IP アドレスは 0.0.0.0 に設定されています。
システムは、/etc/host からホスト IP アドレスを解析するのに失敗し、その IP アドレスのシステム要求に関して他の RARP (逆アドレス解析プロトコル) サーバーが応答しません。
対処方法
/etc/nsswitch.conf 内で、dns [NOTFOUND=return] が files の前にあると、起動時に ifconfig を実行すると、「bad address」のエラーになります。これが原因で起動が失敗することもあります。
ifconfig: host name bad space address
原因
システムの起動時にこのエラーメッセージが表示されます。/etc/nsswitch.conf ファイルには、ホスト行用の次のエントリがありました。
hosts: dns nis [NOTFOUND=return] files
対処方法
files をリストの最初のエントリに移動します。これで、システムの起動時に、/etc/hosts ファイルのインタフェース名を解釈できます。
ifconfig: SIOCGIFFLAGS: hme0: no such interface
原因
hme インタフェースをインストールし、マニュアルで構成すると、次のように実行したときにこのエラーメッセージが表示されます。
ifconfig hme0 inet ipaddr netmask + broadcast + -trailers up
対処方法
hostname.hme0 ファイルがない場合、起動スクリプトでは ifconfig hme0 plumb コマンドが実行されません。hostname hme0 ファイルを作成するか、インタフェースの構成前に ifconfig hme0 plumb コマンドをマニュアルで実行します。
Illegal Instruction
原因
プロセスが、カーネルが許していない命令を実行しようとしたことを示す信号を受信しました。これは、通常少し異なるマシンアーキテクチャー用にコンパイルされたプログラムを実行すると発生します。読み専用ファイルシステムを除き、このメッセージは、通常、コアダンプを伴います。
対処方法
CD-ROM またはネットワークからブートする場合は、Readme ファイルを調べて、マシンアーキテクチャーに適したイメージを使用していることを確認します。また、df(1M) を実行して、システムに十分なスワップ空間があることも確認します。スワップ空間が少なすぎると、このエラーが発生することがあります。最近、CPU を新しいアーキテクチャーにアップグレードした場合は、その新しいアーキテクチャーに対応したオペレーティングシステムに変更します (オペレーティングシステムのアップグレードが必要になる場合があります)。
テクニカルノート
この状態は、プログラムがデータを命令として実行しようとした場合など、プログラミングエラーによって発生することがあります。また、この状態が、システム上のデバイスファイルが損傷していることを示す場合もあります。
Illegal instruction "0xhex" was encountered at PC 0xhex
原因
ブートデバイス以外、または異なるハードウェアアーキテクチャのブートデバイスからマシンをブートしようとしています。
対処方法
ネットワークからブートしている場合は、Readme ファイルを調べて、マシンアーキテクチャーに適したブートイメージを使用していることを確認します。ディスクからブートしている場合は、システムが正しいディスク (通常は SCSI ターゲット 3) を読み取っていることを確認します。これで解決できなかった場合は、システムに CD ドライブを接続して、CD-ROM からブートします。
Illegal seek
原因
この場合、コマンド行で使用しているパイプ (|) が動作しません。
対処方法
コマンド行でパイプを使用する代わりに、最初のプログラムの出力先をファイルに変更し、そのファイルに対して 2 番目のプログラムを実行します。
テクニカルノート
lseek(2) への呼び出しがパイプに対して発行されました。このエラー状態は、lseek(2) を使用しないようにプログラムを変更することによっても解消できます。
このエラーの記号名は、ESPIPE、errno=29 です。
Image Tool: Unable to open XIL Library.
原因
このメッセージは、複数行の「XilDefaultErrorFunc」エラーの後に続きます。このメッセージは、ImageTool が X 画像ライブラリ (XIL) を見つけられなかったことを示します。OpenWindows と CDE デスクセットの多くのプログラムは XILTM が必要です。
対処方法
pkginfo(1) を実行して、システムにインストールされているパッケージを判断します。次に示すパッケージが存在しない場合は、CD-ROM またはネットワークからインストールしてください: SUNWxildg、SUNWxiler、SUNWxilow、および SUNWxilrtv。
Inappropriate ioctl for device
原因
これはプログラミングエラーです。
対処方法
プログラムの作成者に、この状態を解消するように依頼します。特殊な文字型デバイスの制御を受け入れられるように、プログラムを修正する必要があります。
テクニカルノート
ioctl(2) システムコールが、特殊な文字型デバイスではないファイルの引数として与えられました。このメッセージは、分かりにくかった従来の「Not a typewriter」メッセージに代わるものです。
このエラーの記号名は、ENOTTY、errno=25 です。
INCORRECT BLOCK COUNT I=int (should be int) CORRECT?
原因
フェーズ 1 の間に、fsck(1M) が、指定された i ノードが多数の不良ブロックまたは重複ブロックを指していると判断したため、ブロックカウントを示された実際の数に訂正しなければなりません。
対処方法
通常、これらの質問にすべて「YES」と答えても、ファイルシステムに悪影響を与えることはありません。
関連項目
不良ブロックの詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの完全性チェックに関する節を参照してください。
index failed:full:index preceded by saveset name
原因
複数のクライアントを持つサーバーで発生するエラーです。バックアップの開始時に、多数のセーブセットの処理に失敗して、次のようなメッセージが表示されることがあります。
godzilla index failed:full:index
* godzilla:index 2 retries attempted
* godzilla:index sh: save: not found
対処方法
ファイル /etc/init.d/networker を編集し、nsrexecd の起動行に、コマンド検索パスを指定する -p オプションを組み込みます。
(/usr/sbin/nsr/nsrexecd -s masters -p /usr/sbin/nsr ) > /dev/console
inetd[int]: execv /usr/sbin/in.uucpd: No such file or directory
原因
このメッセージは、Internet サービスデーモンである inetd(1M) が、システム上に UUCP デーモンがない状態で UUCP サービスを開始しようとしたことを示します。
対処方法
マシンで UUCP を実行する前に、SUNWbnuu パッケージをインストールしておかなければなりません。pkgadd(1M) を実行して、配布された CD-ROM またはネットワークからこのパッケージをインストールします。
inetd[int]: string/tcp: unknown service
原因
このメッセージは、最初のコロンの後に指定された TCP サービスを、Internet サービスデーモンである inetd(1M) が発見できなかったことを示します。
対処方法
現在のマシンの /etc/services ファイルと NIS サービスのマップを調べて、サービスが記述されていることを確認します。このサービスを開始するには、適切なエントリを /etc/services ファイルに加えます。services マップも加える必要がある場合があります。なお、システムの /etc/nsswitch.conf ファイルのサービスの行にある nisplus の直後に files を記述しない限り、NIS+ はローカル /etc/services ファイルを参照しませんので注意してください。
このサービスを開始したくない場合は、システムの /etc/inetd.conf ファイルを編集して、開始するためのエントリを削除します。
関連項目
NIS+ の詳細については、『NIS+ と FNS の管理』を参照してください。
inetd[int]: string/udp: unknown service
原因
このメッセージは、最初のコロンの後に示された UDP サービスを、Internet サービスデーモンである inetd(1M) が発見できなかったことを示します。
対処方法
解決方法については、「inetd[int]: string/tcp: unknown service」を参照してください。
inetd: Too many open files
原因
このメッセージは、誰かがシェルからコマンドを実行するか、または市販のアプリケーションを使用したときに表示されることがあります。sar(1M) コマンドは、システム全体でオープンできるファイル数の制限を超えたことは示しません。
シェルの制限を超えた可能性があります。デフォルトでは、オープンできるファイルは 64 ですが 256 に拡張できます。
対処方法
解決方法については、「Too many open files」を参照してください。
INIT: Cannot create /var/adm/utmpx
原因
このコンソールメッセージは、init(1M) が /var ディレクトリに書き込めなかったことを示します。このディレクトリは、通常、/ (root) ファイルシステムの一部です。このメッセージに続いて別のメッセージが表示され、通常、システムはシングルユーザーモードになります。/ または /var が読み取り専用でマウントされていることに問題がある場合が多いです。また、短時間の停電のせいで、システムが、多数のファイルシステムがまだマウントされていると判断してしまう場合もあります。
対処方法
/var がマシン上で別のファイルシステムになっていて、まだマウントされていない場合は、すぐにマウントします。/var を含むファイルシステムが読み取り専用でマウントされている場合は、次のようなコマンドを使用して読み取り/書き込み用にマウントし直します。
# mount -o rw,remount /
その後、Control-D を押して、システムをマルチユーザーにします。これに失敗した場合は、ルートファイルシステムが損傷している可能性があります。ルートファイルシステムで fsck(1M) を実行し、マシンを停止し、CPU の電源を入れ直してシステムがリブートするのを待ちます。これでも問題が起こる場合は、バックアップテープからルートファイルシステムを復元するか、あるいはネットワークまたは CD-ROM からシステムをインストールし直して、ルートファイルシステムを入れ替えます。
InitOutput: Error loading module for /dev/fb
原因
このメッセージは X サーバーの重大なエラーメッセージで、「ダンプフレームバッファー」である /dev/fb が失われたかまたは損傷していることを示します。通常は、「giving up」 メッセージと複数の xinit(1) エラーが続けて表示されます。
対処方法
システム上の他のデバイスが正しく機能する場合は、SUNWdfb パッケージが削除されたか、またはインストールされていないと思われます。インストール用 CD-ROM を挿入し、Solaris_2.* ディレクトリに変更してから次のコマンドを実行して、(マシンのアーキテクチャーに応じた) SUNWdfbh と SUNWdfb のパッケージをインストールします。
pkgadd -d .
システム上の他のデバイスも正しく機能しない場合は、システムの /devices ディレクトリが損傷している可能性があります。システムを停止し、-r (再構成) オプションを使用してブートします。/devices ファイルシステムが損傷している場合は、システムは fsck(1M) を実行します。ほとんどの場合は、これで障害は解消されます。
insertion failed: a problem with the filesystem has been detected: filesystem is probably full
原因
automounter の使用時に、自動マウントされたディレクトリの ls -l で上記のエラーになりました。これは、continue を押すよう要求するポップアップエラーメッセージですが、ls -l が正しく機能しません。
対処方法
df -k を実行して /var ディレクトリが完全に一杯か確認します。/var/statmon ディレクトリには NFS のロックがあるので、/var が完全にいっぱいの場合自動マウントが失敗します。/var ディレクトリを自動マウントポイントの 100% 未満に減らすと、ls -l が正しく機能します。
Interrupted system call
原因
システムがシステムコールを実行している最中にユーザーが割り込み信号 (通常は Control-C) を発行しました。ネットワークサービスが遅い場合に、リモートマウントされたディレクトリに cd(1) で割り込むと、このメッセージが表示されることがあります。
対処方法
作業を続けてください。このメッセージは情報を表示しているだけです。
テクニカルノート
内部システムコール中に (割り込みや終了といった) 非同期信号が発生し、これを検出するようにプログラムが設定されていました。信号の処理後に実行が再開されると、割り込まれたプログラミング関数がこのエラー状態を返したかのように見えるため、不正確なエラーメッセージを表示してプログラムが終了する場合があります。
このエラーの記号名は、EINTR、errno=4 です。
Invalid argument
原因
システムが解釈できない不正なパラメータが指定されました。たとえば、作成されていないファイルシステムをマウントしようとしたり、システムによる十分なサポートなしに印刷しようとしたり、未定義の信号を signal(3C) ライブラリ関数に提供したりすると、このメッセージが表示されることがあります。
対処方法
ファイルシステムのマウント時にこのメッセージが表示された場合は、newfs(1M) を実行してファイルシステムを作成したことを確認します。
フロッピーディスクの読み取り時に表示された場合は、fdformat(1) によって、フロッピーディスクが DOS 形式 (pcfs(7FS)) または UFS ファイルシステムに正しくフォーマットされていることを確認します。
印刷時に表示された場合は、印刷サービスが正しく設定されていることを確認します。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EINVAL、errno=22 です。
Invalid null command
原因
この C シェルメッセージは、コマンド行の 1 行に 2 つのパイプ (|) があるか、またはパイプの後にコマンドがないことが原因です。
対処方法
各パイプの後にコマンドが続くように、コマンド行を修正します。
Invalid SS_JWS_HOME:no C:¥¥lib¥basicframe.properties
原因
WinNT 4.0 を実行しているときに Java WorkshopTM を起動しようとしてこのエラーメッセージを受け取りました。
対処方法
marimba 社からロードしたソフトウェアがユーザーシステムから削除されていました。製品は castanet でした。その後、JWS は問題なく機能しました。明らかに製品 Sun Tuner は JDKTM とともにロードされたものであり、これが JWS と不整合になりました。
marimba 製品の詳細については、www.marimba.com を参照してください。
別の解決策は次のとおりです。
C:¥Java-WorkShop¥jws¥intel-win32¥bin¥ フォルダ内の jws.exe をダブルクリックします。
I/O error
原因
物理的な入出力エラーが発生しました。プロセスがファイルへの書き込み中だった場合は、データが損傷している恐れがあります。
対処方法
まず、入出力エラーが発生したデバイスを特定します。デバイスがテープドライブなら、テープがドライブに正しく挿入されていることを確認します。テープがドライブに装着された状態でこのエラーが発生した場合は、テープに修復できない不良スポットがある可能性があります。
デバイスがフロッピーディスクドライブの場合は、フロッピーディスクがフォーマットされていないか、または損傷している可能性があります。フロッピーディスクをフォーマットするか、または交換します。
デバイスがハードディスクドライブの場合は、fsck(1M) を実行し、ディスクを再フォーマットする必要がある場合があります。
テクニカルノート
このエラーは、実際に適用される呼び出しの後に別の呼び出しを行なった場合に発生する場合があります。
このエラーの記号名は、EIO、errno=5 です。
IP: Hardware address '08:00:20:xx:xx:xx' trying to be our address xxx.xxx.xxx.xxx!
原因
上記のメッセージは /var/adm/messages に表示されます。
これはたとえば snoop -d lane0 の実行により、ATM レーンデバイスの設定がプロミスキュアス (promiscuous) モードに設定されているときに発生します。
対処方法
ATM レーンデバイスをプロミスキュアス (promiscuous) モードで実行したり、それに関連する警告を無視しないでください。
テクニカルノート
ATM LAN エミュレーションによるブロードキャストは、そのブロードキャストとエミュレート対象の LAN 用の未知のサーバー (BUS) によってエミュレートされます。Sun のコマンドにより ARP 要求が発信されると、ローカルインタフェースでも確認できるよう、LANE のスイッチ実装によっては ARP 要求は bus_forward チャンネルで繰り返されることがあります。
----- ATM AAL5 Header -----
Packet 1 arrived at 12:12:30.42
Packet size=66 bytes
TRANSMIT : VC=75
LANE Data Frame Type=0x0806 (ARP)
ARP: ----- ARP/RARP Frame -----
ARP:
ARP: Hardware type = 1
ARP: Protocol type = 0800 (IP)
ARP: Length of hardware address = 6 bytes
ARP: Length of protocol address = 4 bytes
ARP: Opcode 1 (ARP Request)
ARP: Sender's hardware address = 8:0:20:82:8f:91
ARP: Sender's protocol address = 192.168.31.54, lab054-lane0
ARP: Target hardware address = ?
ARP: Target protocol address = 192.168.31.50, lab050-lane0
ARP:
----- ATM AAL5 Header -----
Packet 2 arrived at 12:12:30.42
Packet size=66 bytes
RECEIVE : VC=76
LANE Data Frame Type=0x0806 (ARP)
ARP: ----- ARP/RARP Frame -----
ARP:
ARP: Hardware type = 1
ARP: Protocol type = 0800 (IP)
ARP: Length of hardware address = 6 bytes
ARP: Length of protocol address = 4 bytes
ARP: Opcode 1 (ARP Request)
ARP: Sender's hardware address = 8:0:20:82:8f:91
ARP: Sender's protocol address = 192.168.31.54, lab054-lane0
ARP: Target hardware address = ?
ARP: Target protocol address = 192.168.31.50, lab050-lane0
ARP:
要求の応答を次に示します。
----- ATM AAL5 Header -----
Packet 3 arrived at 12:12:30.42
Packet size=66 bytes
RECEIVE : VC=84
LANE Data Frame Type=0x0806 (ARP)
ARP: ----- ARP/RARP Frame -----
ARP:
ARP: Hardware type = 1
ARP: Protocol type = 0800 (IP)
ARP: Length of hardware address = 6 bytes
ARP: Length of protocol address = 4 bytes
ARP: Opcode 2 (ARP Reply)
ARP: Sender's hardware address = 8:0:20:8c:4e:f0
ARP: Sender's protocol address = 192.168.31.50, lab050-lane0
ARP: Target hardware address = 8:0:20:82:8f:91
ARP: Target protocol address = 192.168.31.54, lab054-lane0
ARP:
反復された ARP 要求は、通常は無効にされます。レーンデバイスをプロミスキュアス (promiscuous) モードに設定すると、すべてのパケットが上位レイヤに渡され、上位レイヤインスタンスでは Sun 自身のパケットを受信してこのメッセージを上位に渡します。
Feb 10 12:12:30 sissi unix: IP: Hardware address '08:00:20:82:8f:91'
trying to be our address 192.168.031.054!
Is a directory
原因
ディレクトリに対して、ファイルであるかのように読み取りまたは書き込みを行おうとしました。
対処方法
カレントディレクトリ内の全ファイルのリストを調べて、ディレクトリではなく、ファイルを指定しもう一度実行します。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EISDIR、errno=21 です。
"J"
java.lang.UnsatisfiedLinkError:
原因
Java WorkShop 2.0 (または他の JavaTM アプリケーション) を起動しようとすると、次のエラーが表示されます。
java.lang.UnsatisfiedLinkError: setCursor
at sun.awt.motif.MComponentPeer.initialize(Compiled Code)
at sun.awt.motif.MTextAreaPeer.initialize(Compiled Code)
at sun.awt.motif.MComponentPeer.<init>(Compiled Code)
at sun.awt.motif.MTextAreaPeer.<init>(Compiled Code)
at sun.awt.motif.MToolkit.createTextArea(Compiled Code)
対処方法
LD_LIBRARY_PATH が、使用されている Java の bin コマンドとの相性があまりよくない Java lib ディレクトリを含むように設定されている可能性があります。たとえば、Solaris 2.6 リリースでは、LD_LIBRARY_PATH = /usr/openwin/lib で、Java WorkShop は適切に動作しますが、LD_LIBRARY_PATH = /usr/java/lib:/usr/openwin/lib と設定するとエラーが表示されます。Java WorkShop は専用のバージョンの JDK を使用しており、起動プロセスは混合したバージョンを参照するからです。
LD_LIBRARY_PATH に /usr/java/lib を組み込まなければ問題は解決します。これが必要なのは、Java Invocation API を使用する場合などの特殊な状況だけです。
"K"
kernel read error
原因
このメッセージは、アクティブな savecore(1M) がカーネルのメモリーにあるデバッグ中のイメージをディスクにコピーしようとしましたが、カーネルの各種のデータ構造を正しく読み取れなかった場合に表示されます。通常は、システムパニックによってメインメモリーが損傷を受けた後で表示されます。そのため、システムのデータが損傷している恐れがあります。
対処方法
このメッセージの前に表示されるカーネルのエラーメッセージを調べて、障害の原因を特定します。「BAD TRAP」などのエラーメッセージであれば、通常はハードウェア障害を示します。カーネルのパニックを引き起こした障害が解消されるまで、カーネルのコアイメージをデバッグ用に保存できません。
killed
原因
配列として、あるいは malloc を使用して、サイズの大きなメモリを割り当てようとしたプロセスが、シェルによる起動時に失敗しました。この問題は 240,000,000 の要素を倍精度の配列として割り当てたとき、あるいは malloc により 1,920,000,000 バイトのスペースを割り当てたときに発生が確認されています。
対処方法
原因は、2 つのどちらかです。それぞれに応じた処理をしてください。
1. スワップスペースの不足
プログラムをルートとしてコンソールで実行してください。実行できる場合は問題ありません。
2. スタックサイズとデータセグメントサイズが競合しています。
スタックサイズの設定が大きすぎると、データセグメントと競合するためプロセスが開始しません。スタックサイズをデフォルトの 8192 に設定するとこの問題が解決し、プログラムが開始します。
Killed
原因
このメッセージは情報を表示しているだけです。強制終了されたプロセスがファイルへの書き込み中だった場合は、データの一部が失われている恐れがあります。
対処方法
作業を続行します。
テクニカルノート
シグナルハンドラまたは各種シェルからのこのメッセージは、プロセスが SIGKILL によって終了されたことを示します。ただし、このメッセージが表示されず、SIGKILL でプロセスを終了できない場合は、マシンをリブートしてそのプロセスを削除してください。
kmem_free block already free
原因
これはプログラミングエラーであり、デバイスドライバが原因の可能性があります。
対処方法
このメッセージはドライバにバグがあることを示しているため、メッセージの原因となったドライバを特定し、ソフトウェアの更新をベンダに要請してください。
テクニカルノート
このメッセージは、DDI プログラミング関数 kmem_free(9F) が表示したものです。この関数は、DDI 関数 kmem_alloc(9F) が前に割り当てたサイズ siz のアドレス addr にあるブロックメモリーを解放します。addr と siz は、両方とも元の割り当てと一致しなければなりません。ドライバのソースコードがある場合は、コード内の kmem_alloc(9F) と kmem_free(9F) を追跡して、割り当てるメモリー部分と解放する部分が一致することを確認します。
"L"
last message repeated int times
原因
このメッセージは、コンソールにメッセージを出力し、それらを /var/adm/messages に記録する機能である syslog(1M) によって表示されます。syslog(1M) は、ログのサイズを減らし、バッファーの使用率を最小にするため、20 秒以内に同じメッセージが出現した場合は、2 回目以降のメッセージを破棄した上で出現回数とともにこのメッセージを出力します。
対処方法
このメッセージの直前を調べて、どのメッセージが複数回出現したか判断します。次に、その複数回出現したメッセージを検討して、適切な対策を行います。反復ログに「su ... failed」などのエントリが現れている場合は、セキュリティ侵害の可能性も考えてみてください。
late initialization error
原因
Netscape enterprise server 2.0 で、デーモンから次のエラーメッセージを受け取ります。
late initialization error
start up failure no such file or directory
system will not connect to port 80
対処方法
これは、他のユーザーが、httpd ユーザーの UID を、/etc/passwd で変更したことによるファイルのアクセス権の問題です。
/etc/passwd の UID を正しい UID に変更します。
ld.so.1 fatal: can't set protection on segment
原因
アプリケーションが頻繁に失敗するようになり、エラー「ld.so.1 fatal: can't set protection on segment」が表示されます。障害は不規則に発生します。
対処方法
このエラーは、システムのほとんどのスワップ空間を使用する問題のあるアプリケーションを実行したことが原因で発生します。他のアプリケーションが不規則に処理に失敗するのは、実行のためのスワップ空間が不十分であるためです。ld.so.1 のエラーは、保護を設定するセグメントがないために発生します。
ld.so.1: string: fatal: string: can't open file: errno=2
原因
このメッセージは Solaris 2.5.1 より前のリリースで表示されます。Solaris 2.5.1 以降のリリースでは生成されません。
原因の詳細については、「ld.so.1: string: fatal: string: open failed: No such file or directory」を参照してください。原因は同じです。
対処方法
解決方法については、「ld.so.1: string: fatal: string: open failed: No such file or directory」を参照してください。解決方法は同じです。
関連項目
リンカーの詳細については、『リンカーとライブラリ』を参照してください。
ld.so.1: string: fatal: string: open failed: No such file or directory
原因
このメッセージは Solaris 2.5.1 およびそれ以降のリリースで表示されます。Solaris 2.5.1 より前のリリースでは生成されません。
このメッセージは、最初のコロンの後に指定されたプログラムの実行時に、実行時リンカー ld.so.1(1) が、3 番目のコロンの後に指定された共用オブジェクトを発見できなかったことを示します (共用オブジェクトは、ダイナミックリンクライブラリと呼ばれることもあります)。
対処方法
回避方法としては、環境変数 LD_LIBRARY_PATH を該当する共用オブジェクトが含まれるように設定します。たとえば次のようにします。
/usr/dt/lib:/usr/openwin/lib
ただし、ソースコードにアクセスできる場合は、-Rpath ローダオプションを使用してプログラムを再コンパイルしてください。ただし、LD_LIBRARY_PATH を使用すると、システム性能が低下します。
関連項目
リンカーの詳細については、『リンカーとライブラリ』を参照してください。
ld.so.1: string: fatal: relocation error: string: string: referenced symbol not found
原因
このメッセージは Solaris 2.5.1 より後のリリースで表示されます。Solaris 2.5.1 およびそれ以前のリリースでは生成されません。
実行時リンカー ld.so.1(1) からのこのメッセージは、最初のコロンの後に示されたアプリケーションの実行時に、再配置のために指定されたシンボルを発見できなかったことを示します。メッセージには、シンボルの参照先のファイルも表示されます。これは重大なエラーであるため、アプリケーションは終了します。
対処方法
該当するアプリケーションで ldd -d コマンドを実行し、共用オブジェクトの依存関係および発見できなかったシンボルを表示します。このシンボルが入っているはずのシステムの共用オブジェクトは、旧バージョンの可能性があります。ライブラリのベンダまたは作成者に更新してもらうよう要請してください。
テクニカルノート
このエラーは、アプリケーションを初めて起動したときに必ず発生するわけではありません。アプリケーションの通常の使用時に未定義のシンボルを参照することがほとんどなければ、発生するまでに数か月かかることもあります。
関連項目
リンカーの詳細については、『リンカーとライブラリ』を参照してください。
ld.so.1: string: fatal: relocation error: symbol not found: string
原因
このメッセージは Solaris 2.5.1 およびそれ以前のリリースで表示されます。Solaris 2.5.1 より後のリリースでは生成されません。
「ld.so.1: string: fatal: relocation error: string: string: referenced symbol not found」を参照してください。原因は同じです。
対処方法
解決方法については、「ld.so.1: string: fatal: relocation error: string: string: referenced symbol not found」を参照してください。解決方法は同じです。
テクニカルノート
このエラーは、最初にアプリケーションをアクティブにするときに必ず発生するとは限りません。アプリケーションを通常の方法で使用している間に未定義シンボルを参照することがほとんどなければ、何か月もこのエラーが発生しないこともあります。
関連項目
リンカーの詳細については、『リンカーとライブラリ』を参照してください。
le0: Memory error!
原因
このメッセージは、ネットワークインタフェースが CPU のメインメモリーからのアクセスタイムアウトを検出したことを示します。システムの過負荷の可能性が高いです。
対処方法
システムが他のプロセスのためにビジー状態になっている場合は、このエラーが頻繁に発生する可能性があります。アプリケーションを終了するか、または一部のプロセスを強制終了して、システムの過負荷を減らしてください。
テクニカルノート
DVMATM 転送用のバスを確保しようとしているときに、Lance Ethernet チップが時間切れになりました。ネットワークアプリケーションの大部分は転送が行われるまで待機するため、通常、データが失われることはありません。ただし、時間切れがあまりに多いと、データ転送が失敗する可能性があります。
関連項目
Lance Ethernet チップの詳細は、le(7D) のマニュアルページを参照してください。
le0: No carrier- cable disconnected or hub link test disabled?
原因
システムがネットワークにアクセスしようとしたときに、マシンがスタンドアロンで、Ethernet ポートに接続されていない場合は、このエラーが発生します。Ethernet ケーブルが接続されている場合、このメッセージは、マシンの NVRAM 設定と Ethernet のハブ設定が一致していないときに表示されることがあります。
対処方法
このメッセージが何度も表示される場合は、作業をローカルディスクに保存してください。
マシンをネットワークシステムとして構成する場合は、ツイストペア J45 コネクタを使用して Ethernet に接続しなければなりません。
Ethernet ケーブルが接続されている場合は、Ethernet ハブが リンクの完全性テストを実行するかどうかを調べます。次にスーパーユーザーになってマシンの NVRAM を調べ、必要に応じて設定します。ハブのリンクの完全性テストが使用不可になっている場合は、この変数を false に設定します。
# eeprom | grep tpe
tpe-link-test?=true
# eeprom 'tpe-link-test?=false'
デフォルトの設定は true です。何らかの理由で tpe-link-test? を false に設定し、ハブのリンクの完全性テストが使用可能になっている場合は、この変数を true に設定します。
le0: No carrier- transceiver cable problem?
原因
システムがネットワークにアクセスしようとしたときに、マシンがスタンドアロンで、Ethernet ポートに接続されていない場合は、このエラーが発生します。
対処方法
このメッセージが何度も表示される場合は、作業をローカルディスクに保存してください。
マシンをネットワークシステムとして構成する場合は、(ご使用の Ethernet ケーブルの種類に応じて) ツイストペア J45 コネクタまたは thicknet 10Base-T コネクタを使用して、Ethernet に接続しなければなりません。
テクニカルノート
旧型のワークステーションには、ツイストペア Ethernet ではなく、背面で thicknet ケーブルに接続されているものがあります。その場合は、各ケーブル間でタイプを変換するため、ツイストペアトランシーバに thicknet ケーブルで接続する必要があります。
level 15 interrupt
原因
このエラーは SS20 で発生しました。
.lib section in a.out corrupted
原因
リンクする静的共用ライブラリを必要とする a.out(4) を exec(2) により実行しようとしてこのエラーが発生しました。また、a.out(4) の .lib セクションにエラーのあるデータがありました。exec(2) は、.lib セクションを見てどの静的共用ライブラリが必要かを判断します。この場合、a.out(4) が破壊されている可能性があります。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ELIBSCN、errno=85 です。
LINK COUNT FILE I=i OWNER=o MODE=m SIZE=s MTIME=t COUNT... ADJUST?
原因
フェーズ 4 の間に、fsck(1M) が、指定されたファイルに関する i ノードのリンクカウントが間違っていると判断し、指定値を調整するかどうかを聞いてきました。
対処方法
通常は、この質問に「YES」と答えても、ファイルシステムに悪影響を与えることはありません。
関連項目
fsck(1M) の詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの完全性チェックに関する節を参照してください。
Link has been severed
原因
このエラーは、リモートマシンへの接続が切断されたときに発生します。遠隔手続き呼び出しが中断されたときなどです。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOLINK、errno=67 です。
LL105W: Protocol error detected.
原因
このエラーメッセージは、別製品の PC 互換アプリケーションである LifelineTM Mail によって表示されます。
おそらくパスワードなしでユーザーアカウントをセットアップしたと思われます。
対処方法
この問題を解決するには、そのユーザーにパスワードを割り当てます。
ln: cannot create /dev/fb: Read-only file system
原因
/dev が読み取り専用のファイルシステム上にあるため、ブート時のデバイス再構成の間に、システムがフレームバッファーにリンクできません。
対処方法
/dev/fb が、cgsix(7D) または tcx(7D) などのハードウェアフレームバッファーへのシンボリックリンクであることを確認します。また、/dev を含むファイルシステムが読み取り/書き込み用にマウントされていることを確認します。
lockd[int]: create_client: no name for inet address 0xhex
原因
このロックデーモンメッセージは、通常、NIS の hosts.byname マップと hosts.byaddr マップが同期していないことを示します。
対処方法
マップが同期するまで少し待ちます。同期しない場合は、同期させるための手順を実行してください。
関連項目
NIS データの更新については、『NIS+ と FNS の管理』の NIS マップに関する節を参照してください。AnswerBook のオンラインマニュアルを使用する場合は、「hosts.byaddr」と入力して、検索文字列として使用します。
log_get: len is not a multiple of 4 from FW-1
原因
Firewall-1 ログにこのメッセージがあります。ログファイルのどれかがダメージを受けるとこのメッセージがログされます。一般には、停電かシステムを乱暴に再起動したのが原因です。
対処方法
次の解決法を試してください。
# fwstop
# rename fw.log, fw.alog, fw.vlog
# fwstart
Login incorrect
原因
login(1) プログラムからのこのメッセージは、ログイン名とパスワードの組み合わせが不正であることを示します。間違っているのがログイン名とパスワードのいずれであるか、または両方であるのかを判断する方法はありません。ftp(1)、rexecd(1M)、sulogin(1M)、uucp(1C) などの他のプログラムでも、同様の状態のときにこのエラーが発生します。
対処方法
ローカルシステム上の /etc/passwd ファイルと NIS または NIS+ の passwd マップを調べて、このユーザー用のエントリがあるかどうかを確認します。ユーザーが単にパスワードを忘れただけの場合は、su(1M) を実行し、passwd(1) username コマンドによって新しいパスワードを設定します。NIS+ の passwd マップはこのコマンドで自動的に更新されますが、NIS についてはシステム管理者が passwd マップを更新する必要があります。
Login incorrect の問題は、旧バージョンの NIS でユーザーが 8 文字を超えるユーザー名を使用した場合にも発生することがあります。その場合は、NIS パスワードファイルを編集し、ユーザー名を 8 文字以下に変更してから、NIS passwd マップを作成し直します。
正しいパスワードが分かっているにもかかわらず、システムにルートとしてログインできない場合は、/etc/passwd ファイルが損傷している可能性があります。通常のユーザーとしてログインし、su(1M) でルートになります。
これでうまくいかない場合は、su: No shell メッセージを参照し、記載されている指示に従ってください。ただし、デフォルトのシェルを変更する代わりに、/etc/shadow のパスワードフィールドを空白にします。
lp hang
原因
プリントサーバー上で待ち行列が大きくなり続けていますが、プリンタからの出力がありません。プリンタデーモンがハングしています。
対処方法
ハングした印刷待ち行列をフラッシュする簡単な手順を示します。
ログインするか、またはユーザーを root に切り替えます。
reject(1M) printername コマンドを発行して、他のユーザーがプリンタにジョブを送信できないようにします。
プリンタの電源を切ります。
アクティブなジョブがハングの原因と思われる場合は、cancel(1) jobnumber コマンドを使用して印刷待ち行列からそのジョブを削除してから、その印刷ジョブを待ち行列に入れ直すように、ジョブ所有者に依頼します。
/usr/lib/lpshut コマンドを使用して印刷待ち行列をシャットダウンします。
ロックファイル /var/spool/lp/SCHEDLOCK と一時ファイル /var/spool/lp/tmp/*/* を削除します。
プリンタの電源を入れます。
/usr/lib/lpsched コマンドを使用して印刷待ち行列を再起動します。
関連項目
印刷待ち行列の詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 2 巻)』を参照してください。AnswerBook のオンラインマニュアルを使用している場合は、「print server」と入力して検索文字列として使用します。
"M"
Machine is not on the network
原因
リモートファイルシェアリング (RFS) 特有のエラーです。このエラーは、マシンがネットワーク接続を正しく開始しないうちに、ユーザーが遠隔資源の通知、通知解除、マウント、アンマウントなどを行おうとすると発生します。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENONET、errno=64 です。
Mail Tool is confused about the state of your Mail File.
原因
このメッセージは、別のメールリーダーが受信箱を修正したあとに mailtool(1) に対してメッセージにアクセスするように指示すると、ポップアップダイアログボックスに表示されます。このメッセージのあとに、「Please Quit this Mail Tool (メールツールを終了してください)」 というメッセージが表示されます。
対処方法
「継続」をクリックしてダイアログボックスを閉じてから、mailtool(1) を終了します。そのまま続けてメールを読もうとすると、別のメールリーダーによって削除されたメールは二度と表示されず、mailtool(1) は新規メッセージを表示できません。
mail: Your mailfile was found to be corrupted (Content-length mismatch).
原因
このメッセージは、mail(1) または mailx(1) が通知されたものとは異なる長さの内容を持つメッセージを検出した場合に出力します。どのメッセージが一部切り捨てられて短くなったか、またどのメッセージに別のメッセージが結合された可能性があるかについて、mail(1) プログラムから通知されます。
内容の長さの不一致が発生する大きな原因は 2 つあります。1 つは、mail(1) と mailtool(1) など異なるメールリーダーを同時に使用したこと、もう 1 つは、メッセージの変更後に「content-length」フィールドを更新しないメール読み取りプログラム (またはエディタ) を使用したことです。
対処方法
通常は、mailx(1) プログラムによって、このエラー状態を解消し、メールメッセージの境界を正しく区切り直すことができます。切り捨てられたり、別のメッセージと結合されたりした可能性のあるメッセージ、およびその後のすべてのメッセージを慎重に調べます。復旧の見込みがないほど破損しているメールファイルがある場合は、それをテキストエディタで開いて Content-Length 行をすべて削除し、空白行に続いて From (コロンなし) 行がメッセージごとに存在するようにします。
現在 mail(1) または mailx(1) を実行している場合は、メールファイルの破損を避けるために、変更を保存しないで mailtool(1) を終了します。
mailtool: Can't create dead letter: Permission denied
原因
ユーザーが書き込み権を持っていないディレクトリから mailtool(1) を使用してメッセージを送信しようとしました。また、現在、ユーザーのホームディレクトリは使用できません。
対処方法
別のディレクトリに移動してからもう一度 mailtool(1) を起動するか、または可能ならば chmod(1) を使用してそのディレクトリのアクセス権を変更します。
mailtool: Could not initialize the Classing Engine
原因
DISPLAY 環境変数をローカルマシンに設定し、リモートマシン上で mailtool(1) を実行すると、このメッセージがダイアログボックスウィンドウ内に表示される場合があります。このメッセージは、アタッチメントを使用するには分類機構がインストールされている必要があることも示しています。この問題は、rlogin(1) によるユーザー環境の伝達が失敗したために発生します。
対処方法
mailtool(1) を終了し、OPENWINHOME 環境変数を /usr/openwin に設定します。次に、mailtool(1) を再度実行します。エラーメッセージは表示されなくなり、アタッチメントが使用できるようになります。
テクニカルノート
分類機構は ToolTalkTM の新しい名前です。旧バージョンの mailtool(1) では、分類機構ではなく、「Tool Talk: TT_ERR_NOMP」と表示されていました。
Management Server is VPN while client is NON-VPN
原因
Windows GUI (fwpolicy) を Firewall-1 3.0 で起動し、ログインプロセスを開始すると、このエラーメッセージウィンドウがポップアップしてこのエラーが表示されます。
対処方法
Firewall-1 GUI パッケージ SUNWfwgui と SUNWfweui のインストール順序が間違っています。まず、pkgrm(1M) でパッケージを削除します。次に SUNWfwgui をインストールし、その後 SUNWfweui をインストールするとエラーメッセージは表示されなくなります。
file name may contain holes - can't swap on it.
原因
次のコマンドでスワップファイルを作成し、
# mkfile -nv 50m /ab/swap_50mb
スワップに追加しようとしました。
# swap -a /ab/swap_50mb
しかし、次のメッセージを出して失敗しました。
/ab/swap_50mb may contain holes - can't swap on it.
/ab/swap_50mb: Error 0
対処方法
Solaris 2.0 リリースで起動すると、-n は NFS システムでファイルを使用するときのみに機能します。ローカルスワップファイルは -n オプションでは作成できません。
mbuf map full
原因
このエラーメッセージが表示されたら、mbuf を割り当てる必要があります。
Memory address alignment
原因
このメッセージは、SPARCstationTM 2 に接続された SPARCprinterTM で大きなファイルを印刷している場合に表示されることがあります。
対処方法
SPARCstation 2 の CPU を、最新のダッシュレベルのものに交換します。
memory leaks
原因
スワップ空間を使い果たすまで、アプリケーションがメモリーを使用しました。
対処方法
Sun 社製以外のソフトウェアを使用すると、アプリケーションのメモリーリークの特定の助けになります。メモリーリークの疑いがある場合は、sar(1) を使用して、カーネルのメモリー割り当て (KMA) をチェックできます。KMA リソースを使用していて、終了する前にリソースを返却しないドライバまたはモジュールは、メモリーリークを起こす可能性があります。
関連項目
メモリーリークの詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 2 巻)』のシステム動作の監視に関する節を参照してください。AnswerBook のオンラインマニュアルを使用している場合は、「displaying disk usage」と入力して、検索文字列として使用します。また、『NIS+ と FNS の管理』のシステムリソースに関する節も参照してください。
Message too long
原因
トランスポートプロバイダ上で送信されたメッセージが、内部メッセージバッファまたはその他のネットワーク制限の容量を超えています。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EMSGSIZE、errno=97 です。
mount: /dev/dsk/string is already mounted, /string is busy, or...
原因
ファイルシステムをマウントしようとしているときに、mount(1M) コマンドが「Device busy」(EBUSY) エラーコードを受け取りました。これには次のような複数の原因が考えられます。この /dev/dsk ファイルシステムがすでに別のディレクトリにマウントされているか、ビジーと表示されたパス名がアクティブプロセスの作業用ディレクトリになっています。あるいは、システムがマウントポイントの上限数を超えています (ただし、この可能性はあまり高くありません)。
対処方法
/etc/mount を実行して、ファイルシステムがマウント済みかどうかを調べます。マウント済みでない場合は、ビジーディレクトリでシェルがアクティブかどうか (ユーザーが cd(1) を使用してそのディレクトリにスイッチしたかどうか)、または ps(1) リスト内のプロセスがそのディレクトリでアクティブでないかどうかを調べます。このエラーメッセージの原因がはっきりしない場合は、別のディレクトリをマウントポイントとして使用してみてください。
mount: giving up on: /string
原因
既存のサーバーが NFS マウント要求に応答しなかったため、何度も再試行を繰り返した後 (デフォルトでは 1000 回)、mount(1M) コマンドが中止されました。サーバーが存在しない場合とマウントポイントが不正な場合は、それぞれ異なるメッセージが表示されます。
対処方法
このメッセージの前に「RPC: Program not registered」メッセージが表示された場合は、要求されたマウントサーバーがファイルシステムを共用 (エクスポート) していないため、実行中の NFS デーモンはありません。マウントサーバー上のスーパーユーザーにファイルシステムで share(1M) コマンドで実行してもらってから、/etc/init.d/nfs.server start を実行して NFS サービスを開始します。
要求したマウントサーバーが停止しているかまたは応答が遅い場合は、マシンの修理またはリブートが必要かどうかを調べます。
mount: mount-point /string does not exist.
原因
指定されたディレクトリに他のユーザーがファイルシステムをマウントしようとしましたが、該当するディレクトリがありません。
対処方法
このディレクトリ名を使用したい場合は、mkdir(1) を実行してこのディレクトリをマウントポイントとして作成します。
mount: the state of /dev/dsk/string is not okay
原因
ファイルシステムが損傷している可能性があることをスーパーブロックが示しているため、システムは指定したファイルシステムをマウントできません。これは、読み取り専用マウントの障害とはなりません。
対処方法
このファイルシステムに書き込む必要がない場合は、-o ro オプションを使用して mount(1M) を実行します。書き込む必要がある場合は、このメッセージに続く行のいずれかに示された指示に従った上で、fsck(1M) を実行し、ファイルシステムの状態を訂正して、スーパーブロックを更新します。
関連項目
fsck(1M) の使い方については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの完全性チェックに関する節を参照してください。
Multihop attempted
原因
このエラーは、ユーザーが直接アクセスできないリモート資源にアクセスしようとした場合に発生します。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EMULTIHOP、errno=74 です。
"N"
Name not unique on network
原因
指定されたログ名が一意ではありません。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOTUNIQ、errno=80 です。
named [pid]: hostname.domainname has CNAME and other data (illegal)
原因
このエラーメッセージが DNS サーバー上で表示されます。
対処方法
このエラーは、エイリアス (CNAME) が別のタイプの DNS レコードと関連していることを示します。
DNS システムでは、CNAME レコードを使用してシステムに対しエイリアスを設定することができます。この例を次に示します。
alias1 IN CNAME host1.domain1.
alias1 というエイリアスは、他のタイプのレコードには表示されません。ホストの実際の名前だけが使用できます。そのため、このホストをメールエクスチェンジャとして使用すると、次のレコードは不正なのでエラーが発生します。
alias1 IN MX 10 host2.domain1.
代わりに、次のレコードを使用します。
host1 IN MX 10 host2.domain1.
この対処法は、HINFO、A などすべてのタイプのレコードに適用できます。
このエラーはレコードの最初のエントリを明示的に設定しなくても発生することがあります。DNS システムのデフォルトの最初のエントリは、最後に指定した最初のエントリになります。そのため、指定されたデータベースファイルが以下のようになる場合があります。
host1 IN A 123.124.125.126
IN HINFO Sun Solaris
alias1 IN CNAME host1.domain1.
IN MX 10 host2.domain1.
上記の部分では、MX レコードの左辺に alias1 が暗黙的に存在しています。データベースの使用中にエイリアスを追加すると、エラーが突然表示されるようになります。MX レコードは、CNAME が前に追加されると不当になるからです。この例の場合は、MX レコードと CNAME レコードの順番を逆にするか、あるいは MX レコードの左辺に host1 を明示的に設定することによって解決できます。
/net/string: No such file or directory
原因
ユーザーが、/net/ の後に指定されているシステム上のネットワークパーティションに (たとえば cd(1) などを使用して) ディレクトリを変更しようとしましたが、このホストが存在しないか、または共用 (エクスポート) されたファイルシステムがありません。
対処方法
このシステム上のファイルにアクセスするには、rlogin(1) を実行します。
リモートシステムからファイルシステムをエクスポートするには、そのシステムでスーパーユーザーになり、適切なオプションを付けて share(1M) コマンドを実行します。そのシステムが初めてファイルシステムを共用する場合は、/etc/init.d/nfs.server start も実行して NFS サービスを開始します。
Network dropped connection because of reset
原因
接続していたホストがクラッシュまたはリブートされました。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENETRESET、errno=129 です。
Network is down
原因
停止ネットワークを検出したため、トランスポート接続が失敗しました。
対処方法
ネットワークのシステム管理者にこのエラーを報告してください。ユーザー自身がこのネットワークの管理責任者である場合は、ネットワークが停止した原因と必要な修復について調べてください。
テクニカルノート
このエラーは、基本の通信インタフェースから通知された状態情報に基づいています。
このエラーの記号名は、ENETDOWN、errno=127 です。
Network is unreachable
原因
ネットワークへの送信経路が存在しないか、あるいは中間ゲートウェイまたは交換ノードからネガティブな状態情報が返されたため、動作エラーが発生しました。
返された状態は、ネットワークの停止とホストの停止を見分けるのに十分とは限りません (「No route to host」を参照してください)。
対処方法
ネットワークのルータとスイッチを調べて、これらのパケット転送を許可していないかどうかを確認します。すべてのパケット転送を許可している場合は、ネットワークの配線と接続を確認します。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENETUNREACH、errno=128 です。
NFS getattr failed for server string: RPC: Timed out
原因
このメッセージは、ハードウェアに障害がある NFS サーバーにサービスを要求した NFS クライアントに表示されます。多くの場合は、このメッセージに加えて、「NFS read failed」メッセージも表示されます。サーバーが停止しているかまたは応答が遅いだけの場合は、代わりに「NFS server not responding」メッセージが表示されます。サーバーシステムでデータが損傷している恐れがあります。
対処方法
通常、このメッセージはサーバーのハードウェア障害を示すため、できる限り早急に修復手順を開始してください。メモリーモジュール、ディスクコントローラ、CPU ボードを調べます。
関連項目
NFS チューニングについては、『Solaris のシステム管理 (第 2 巻)』のネットワーク性能の監視に関する章を参照してください。
nfs mount: Couldn't bind to reserved port
原因
このメッセージは、同じ物理サブネット上に構成された複数の Ethernet インタフェースを持つサーバーから、クライアントが NFS を使用してファイルシステムをマウントしようとすると表示されます。
対処方法
1 つのルータシステム上に複数の Ethernet インタフェースがある場合は、常に、それぞれを異なる物理サブネットワークに接続してください。
nfs mount: mount: string: Device busy
原因
このメッセージは、スーパーユーザーがアクティブディレクトリの最上位で NFS マウントしようとすると表示されます。ビジーデバイスは、実際にはプロセスの作業用ディレクトリです。
対処方法
現在、ワークステーション上のどのシェルがマウントポイントの下にあるかを特定し、そのディレクトリを変更します。親がそのマウントポイントの下に残っているのに、(su(1) シェルなどの) サブシェルが別の作業用ディレクトリにある場合があるので注意してください。
NFS mount: /string mounted OK
原因
ブート中に、システムが、最初のコロンの後に指定されたディレクトリのマウントに失敗しました。対象となる NFS サーバーが停止しているかまたは応答が遅い可能性があります。マウントはバックグラウンドで実行され、NFS サーバーへの接続に成功しました。
対処方法
これは、マウント処理が完了したことのみを知らせる情報メッセージです。
NFS mounted callog file Unsupported.
原因
Solaris 2.6 ソフトウェアをシステム上にインストール後、CDE のカレンダマネージャ (/usr/dt/bin/dtcm) または OpenWindows のカレンダ (/usr/openwin/bin/cm) を使用してカレンダを表示させようとすると、次のダイアログボックスが表示されます。
Calendar :Informational - NFS mounted callog file Unsupported.
Your default startup Calendar file appears to be NFS mounted or
a symlink to the same. This is Not Supported.
Continue
「継続 (Continue)」ボタンをクリックすると、コンソールウィンドウに次のエラーメッセージが表示されます。
date time host rpc.cmsd[pid]: rpc.cmsd :
NFS mounted callog file Not Supported - user@host
date time host rpc.cmsd[pid]: rpc.cmsd :
NFS mounted callog file Not Supported - user@host
カレンダは、Solaris ソフトウェアの 2.5.1 およびそれ以前のバージョンでは動作していました。
対処方法
NFS マウントされているカレンダはサポートされていません。複数の人がカレンダを同時に使用すると、カレンダは破損する可能性があります。2 つの rpc.cmsd デーモンが callog ファイルに同時に書き込むと、ファイルは破損してしまいます。Solaris 2.5.1 リリースでは、この設定はサポートされていませんでしたが、2 つの rpc.cmsd デーモンを同時に実行することができました。
Solaris 2.6 リリースでは、この同時性はオプションではなくなりました。rpc.cmsd では、NFS マウントされたカレンダはユーザーが起動できず、先のエラーメッセージが表示されます。
NFS read failed for server string
原因
このメッセージは、通常はアクセス権の問題を表します。クライアントがファイルを開いている間に、ディレクトリまたはファイルのアクセス権が変更された可能性があります。ファイルシステムの共用権またはネットグループ権が変更された可能性があります。サーバーが停止しているかまたはネットワークが飽和状態にある場合は、代わりに「NFS server not responding」メッセージが表示されます。
対処方法
NFS サーバーにログインし、ファイルに至るまでのディレクトリのアクセス権を調べます。ファイルシステムが、NFS 読み取り障害が生じたクライアントに共用 (エクスポート) されていることを確認します。
関連項目
詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』の NFS での問題発生時の対処に関する章を参照してください。
nfs_server: bad getargs for int/int
原因
このメッセージは、認識できないかまたは不正な引数が付けられた要求を受け取ったときに、NFS サーバーによって表示されます。通常、要求を正しく XDR 復号化できなかったことを示します。このエラーは、ネットワーク上でパケットが損傷した場合、または NFS クライアントが引数を間違ってコード化する実装のバグの場合に表示されることがあります。
対処方法
このメッセージがシングルクライアントから発行された場合は、そのマシンに NFS クライアントソフトウェアのバグがないかどうかを調べます。このメッセージがネットワーク全体に渡って表示される場合、特に他のネットワークエラーを伴っている場合は、ネットワークの配線とコネクタを調べます。
NFS server string not responding still trying
原因
出現頻度が高いこのメッセージは、通常、システムが、停止しているかまたは非常に応答が遅い NFS サーバーにサービスを要求したことを示します。なお、このメッセージは、この NFS サーバーへのネットワークリンクが損傷していることを示している場合もあります。ただし、通常、この状態が発生すると、他のエラーメッセージも表示されます。また、まれに、NFS クライアントの設定に問題があることを表している場合もあります。
対処方法
応答しない NFS サーバーを調べて、マシンの修理またはリブートが必要かどうかを確認します。このような問題が発生したらすぐに一度だけ報告するように、ユーザーグループに依頼しておきます。
関連項目
詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』の NFS での問題発生時の対処に関する章を参照してください。
NFS server string ok
原因
このメッセージは、「NFS server not responding」エラーに続いて表示されます。NFS サーバーが稼働状態に復帰したことを示します。
対処方法
NFS サーバーは初めて起動されたとき、しばらくの間、クライアント要求の処理でビジーの状態にあります。したがって、クライアントシステムが応答するまでしばらく待ってください。無関係な要求が多くなるほど、NFS サーバーの応答時間が遅くなります。
NFS string failed for server string: error int (string)
原因
失敗した NFS 操作は、次のうちのどれかです。
getattr、setattr、lookup、access、readlink、read、write、create、 mkdir、symlink、mknod、remove、rmdir、rename、link、readdir、 readdir+、fsstat、fsinfo、pathconf、commit
関連項目
NFS の詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』を参照してください。
nfs umount: string: is busy
原因
このメッセージは、スーパーユーザーがアクティブな NFS ファイルシステムのマウントを解除しようとすると表示されます。ビジーポイントは、プロセスの作業用ディレクトリです。
対処方法
現在、ワークステーション上のどのシェル (またはプロセス) がリモートマウントされたファイルシステムにあるかを判断し、(cd(1) によって) そのディレクトリ以外に移動します。親シェルがその NFS ファイルシステムに残っているのに、(su(1M) シェルなどの) サブシェルが別の作業用ディレクトリにある場合があるので注意してください。
NFS write error on host string: No space left on device.
原因
このコンソールメッセージは、NFS マウントされたパーティションがいっぱいになり、新規データの書き込みを受け入れられないことを示します。既存のファイルに上書きしようとするソフトウェアは、通常、これらのファイルのすべてのデータにゼロを書き込みます。これは、NFS マウントされた /home パーティションでは、特に致命的です。
対処方法
ファイルシステムをいっぱいにしたユーザーまたはプロセスを探して、制御不能になっているプロセスを早急に停止します。その後、必要に応じてファイル (大きな core(4) ファイルなど) を削除して、ファイルシステムに空き領域を作ります。可能な場合は、修正したファイルをローカルディスクに書き込むようにユーザーに依頼します。このエラーが頻繁に発生する場合は、このパーティションの使用率が下がるようにディレクトリを配置し直してください。
関連項目
ディスク使用率の詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 2 巻)』を参照してください。AnswerBook のオンラインマニュアルを使用している場合は、「managing disk use」と入力して検索文字列として使用します。
NFS write failed for server string: RPC: Timed out
原因
このエラーは、ファイルシステムがソフトマウントされている場合に、サーバーまたはネットワークの応答時間が遅いと表示されることがあります。この間にサーバーに書き込まれたデータは、損傷している恐れがあります。
対処方法
ファイルシステムに書き込みたい場合は、ソフトマウントオプションを指定しないでください。読み取り/書き込み用にマウントされているファイルシステムに対しては、必ずデフォルトのハードマウントを使用してください。
関連項目
詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』の NFS での問題発生時の対処に関する章を参照してください。
NIS+ authentication failure
原因
これは、フェデレーテッド・ネーミング・サービスのメッセージです。要求の作成主体が該当ネームサービスの認証を得られないため、操作を完了できません。
対処方法
nisdefaults(1) コマンドを実行して、正しい NIS+ 主体として識別されていることを確認します。また、システムが正しい公開鍵ソースを指定していることも確認します。
関連項目
詳細は、『NIS+ と FNS の管理』の認証と承認に関する概説を参照してください。
nis_cachemgr: Error in reading NIS cold start file : '/var/nis/NIS_COLD_START'
原因
パッチ 104331-04 と 103612-33 のインストール後、nis_cachemgr(1M) が起動に失敗しました。リブート中に次のエラーが発生します。
Sep 11 16:34:00 nis_cachemgr: Error in reading NIS cold start file :
'/var/nis/NIS_COLD_START'
さらに、nis_cachemgr(1M) がログイン後に実行されていません。nis_cachemgr(1M) を truss で調べると、/var/nis/NIS_COLD_START を読み取り、ただちにエラーを報告しているということがわかります。クライアントをインストールし直しても NIS_COLD_START をコピーしても、効果はありません。
対処方法
このエラーはタイミングの問題です。rpc.bind が起動された後で、/etc/init.d/rpc で NIS+ を初期化する前に、sleep(1) を入れてください。rpc.bind は初期化が遅いため、nis_cachemgr(1M) がエラー処理を始める前に数秒の余分な時間が必要です。
No buffer space available
原因
システムのバッファー空間が不足しているか、または待ち行列がいっぱいになっているため、トランスポートエンドポイントまたはパイプでの操作が実行されません。ターゲットシステムがメモリーまたはスワップ空間を使い果たしている可能性があります。この状態のときに書き込まれたデータは、失われる恐れがあります。
対処方法
スワップ空間を増やすには、ターゲットシステムに対して swap -a コマンドを使用します。または、スワップ空間が増えるようにターゲットシステムを再構成します。通常、スワップ空間は物理メモリーの 2 倍から 3 倍の大きさにしてください。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOBUFS、errno=132 です。
No child processes
原因
このメッセージは、アプリケーションが、存在しない連携プロセスと通信しようとした場合に表示されることがあります。
対処方法
親プロセスを再起動して、子プロセスをもう一度作成できるようにします。これで効果がない場合は、このエラーはプログラミングエラーが原因である可能性があります。プログラムのベンダまたは作成者に更新してもらうよう要請してください。
テクニカルノート
子プロセスが存在しない、または子プロセスを待機していないプロセスによって、wait(2) システムコールが実行されました。子プロセスが事前に終了されていたか、または作成されていません。
このエラーの記号名は、ECHILD、errno=10 です。
No default media available
原因
フロッピーディスクまたは CD-ROM がドライブに挿入されていないのに、ユーザーが eject(1) 要求を行うと、ボリュームマネージャはこのメッセージを発行します。
対処方法
フロッピーディスクまたは CD-ROM を挿入します。ボリュームマネージャが混乱しており、実際にはドライブにフロッピーディスクまたは CD-ROM が存在する場合は、volcheck(1) を実行してボリュームマネージャを更新します。それでもシステムが混乱している場合は、-r オプションを付けてブートし、デバイスを再構成します。
No directory! Logging in with home=/
原因
パスワードファイルまたは NIS passwd(4) マップに示されたホームディレクトリを login(1) プログラムが発見できないため、ユーザーをルートディレクトリに入れました。
対処方法
ユーザーのホームディレクトリがマウントされ、そのユーザーが所有していて、アクセスできることを確認します。オートマウンタはホームディレクトリをマウントしようとしましたが、NFS サーバーが迅速に応答しませんでした。/home/username のファイルを一覧表示してください。NFS サーバーがこの要求に応答した場合は、ユーザーは一度ログアウトしてからログインし直してください。
オートマウンタデーモンが動作していない可能性があります。ps(1) コマンドを実行して automountd(1M) が存在するかどうかを調べます。存在しない場合は、次に示す 2 番目のコマンドを実行します。停止していると思われる場合は、両方のコマンドを実行します。
# /etc/init.d/autofs stop
# /etc/init.d/autofs start
オートマウンタデーモンが動作している場合は、/etc/auto_master ファイルに次のような行があることを確認します。
/home auto_home
また、/etc/auto_home ファイルに次のような行があることを確認します。
+auto_home
これらのエントリは、NIS auto_home マップによって異なります。
また、NFS サーバーがこの /home ディレクトリを共用 (エクスポート) していないか、またはサーバー上の NFS デーモンが消滅している可能性もあります。
関連項目
NFS の詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』を参照してください。
No message of desired type
原因
指定されたメッセージ待ち行列に存在しないタイプのメッセージを受信しようとしました。詳細は、msgop(2) のマニュアルページを参照してください。
対処方法
このメッセージは、System V IPC メッセージ機能のエラーを示します。通常、IPC_NOWAIT が設定されているとき、メッセージ待ち行列は空か、または希望するメッセージタイプは入っていません。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOMSG、errno=35 です。
No recipients specified
原因
このメッセージは、ユーザーが To: フィールドにアドレスを入力しなかった場合に、mailx(1) コマンドによって表示されます。
対処方法
詳細は、「Recipient names must be specified」を参照してください。
No record locks available
原因
レコードロックを使用できません。システムのロックテーブルがいっぱいです。
対処方法
使用可能なロックが増えるまで待ってから、もう一度実行してください。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOLCK、errno=46 です。
プロセスが F_SETLK または F_SETLKW オプションによって fcntl(2) を呼び出し、システムの上限を超えた可能性があります。システムには、fcntl(2)、NFS ロックデーモン、メールロッキングを含む複数の異なるロッキングサブシステムがあります。すべてのサブシステムでこのエラーが発生する可能性があります。
No route to host
原因
宛先ホストへの送信経路が存在しない、あるいは中間ゲートウェイまたは切り換えノードから返された状態情報のために、動作エラーが発生しました。
返された状態は、ホストの停止とネットワークの停止を見分けるのに十分とは限りません (「Network is unreachable」を参照してください)。
対処方法
ネットワークのルータとスイッチが、これらのパケット転送を不可にしていないかを確認します。すべてのパケット転送が可能になっている場合は、ネットワークの配線と接続を確認します。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EHOSTUNREACH、errno=148 です。
No shell Connection closed
原因
ユーザーがシステムにリモートログインしようとしました。このユーザーは有効なアカウント名とパスワードを持っていますが、このアカウント用に指定されたシェルはこのシステム上で使用できません。
対処方法
要求したシェルのコピーがある場合は、スーパーユーザーになり、システム上にないシェルをインストールします。コピーがない場合は、ユーザーのパスワードファイルのエントリ (NIS+ または NIS の passwd(4) マップ内にのみある場合が多い) を変更し、/bin/csh または /bin/ksh などの使用可能なシェルを指定します。
No space left on device
原因
通常ファイルの書き込み時またはディレクトリエントリの作成時に、デバイスに空き領域が残っていません。ディスク、テープ、またはフロッピーディスクがデータでいっぱいです。この状態のときに書き込まれたすべてのデータが失われる可能性があります。
対処方法
書き込みたいデータをすべて収めるのに必要な領域が空くまで、ハードディスクまたはフロッピーディスクから不要なファイルを削除します。一部のディレクトリを別のファイルシステムに移動して、それに応じたシンボリックリンクを作成することを推奨します。テープがいっぱいの場合は、残りを別のテープに収めるか、高密度設定を使用するか、または大容量のテープを使用します。
マルチボリュームのテープまたはフロッピーディスクを作成するには、pax(1) または cpio(1) コマンドを使用します。現時点では、tar(1) はシングルボリュームに制限されています。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOSPC、errno=28 です。
No such device
原因
存在しないデバイスへの書き込みなど、デバイスに対して不適切な操作を実行しようとしました。
対処方法
/devices ディレクトリを調べて、このデバイスが存在しない理由、またはプログラムがそのデバイスを存在しているとした理由を判断します。このメッセージに似た「No such device or address」メッセージは、既存のデバイスに対する入出力エラーを表している場合が多いのですが、このメッセージは、多くの場合、デバイスがまったく存在しないことを示します。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENODEV、errno=19 です。
No such device or address
原因
テープドライブがオフラインになっている、あるいはデバイスの電源が切られているかまたはシステムから除去されている場合は、このメッセージが表示されることがあります。
対処方法
テープドライブの場合は、デバイスが接続されていること、電源が入っていること、および (当てはまる場合は) オンライン状態に切り替わっていることを確認します。ディスクドライブと CD-ROM ドライブの場合は、デバイスが接続され、電源が入っていることを確認します。
SCSI デバイスの場合は、ターゲットスイッチまたはダイアルが、システムがマウントされた元の番号に設定されていることを確認します。ターゲットデバイス番号が変更されていることをシステムに通知するには、-r (再構成) オプションを使用してリブートします。
テクニカルノート
このメッセージは、存在しないか、またはデバイスの制限を超えて存在する特殊ファイルのサブデバイスに入出力を行うと表示されます。
このエラーの記号名は、ENXIO、errno=6 です。
No such file or directory
原因
指定したファイルまたはディレクトリが存在しません。ファイル名またはパス名が間違って入力されています。
対処方法
ファイル名とパス名が正しいことを確認してからもう一度実行します。指定したファイルまたはディレクトリがシンボリックリンクの場合は、存在しないファイルまたはディレクトリを指している可能性があります。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOENT、errno=2 です。
no such map in server's domain
原因
ユーザーまたはアプリケーションがネットワーク情報サービス (NIS) を使用して何かを検索しようとしましたが、その要求に該当するデータベースが NIS に存在しません。
対処方法
以下を確認します。
NIS マップ名のスペルが正しいことを確認します。各種の NIS マップのニックネームを一覧表示するには、ypcat -x コマンドを実行します。
各種の NIS マップ (データベース) の完全なリストを表示するには、ypwhich -m コマンドを実行します。
現在のマシン上で NIS サービスが実行されていない場合は、これらのコマンドを実行すると 「can't communicate with ypbind」メッセージが表示されます。
No such process
原因
このプロセスを発見できません。このプロセスは、実行し終わり消去されたか、またはシステム内で別の数値 ID の制御下にある可能性があります。
対処方法
ps(1) コマンドを使用して、指定したプロセス ID が正しいことを確認します。
テクニカルノート
指定したプロセス ID (PID)、軽量プロセス ID、または thread_t に一致するプロセスがありません。
このエラーの記号名は、ESRCH、errno=3 です。
No such user as string- cron entries not created
原因
指定されたユーザー用のファイルは /var/spool/cron/crontabs に存在しますが、/etc/passwd または NIS passwd(4) マップにこのユーザーは存在しません。システムは、存在しないユーザー用に cron(1M) エントリを作成できません。
対処方法
ブート時にこのメッセージが表示されないようにするには、存在しないユーザー用の cron ファイルを削除するか、またはユーザーのログイン名が変更されている場合はこのファイル名を変更します。このユーザーが有効なユーザーである場合は、この名前に対して適切なパスワードエントリを作成します。
No utmpx entry
原因
ログインの間に「file system full」のエラーが表示され、「No utmpx entry」のメッセージを表示してログインが失敗します。
このエラーは、ファイルシステムがいっぱいになり、システムに utmpx (ログイン情報) エントリを書き込むスペースがないことが原因で発生します。
対処方法
この状態を修正するには、システムをシングルユーザーモードで起動する必要があります。次に、/var/adm/utmp ファイルおよび /var/adm/utmpx ファイルをクリアします (削除はしないでください)。この場合、次のように入力します。
#cat /dev/null > /var/adm/utmp
#cat /dev/null > /var/adm/utmpx
これらのコマンドによりファイルの内容はクリアされますが、正しいアクセス権とともに保持されます。
これらのファイルをクリアしても、/var ファイルシステムがいっぱいである場合があります。このときは、次のように入力してください。
du -askd /var |sort -nr |more
このコマンドによって、/var ファイルシステムに存在するファイルが、サイズの大きなものからリスト形式で表示されます。スペースを空けるためにクリアできるファイルには、/var/cron/log、/var/spool/lp/logs、/var/adm/messages などがあります。/.wastebasket を調べて、削除できる大きなファイルを探すこともできます。
no valid fm license
原因
正しいモジュールに更新されていないと、ファイアウォールによってこのエラーメッセージが表示されます。
対処方法
VPN バージョンを実行するときは、モジュール fwmodvpn 5.x.o を使用する必要があります。更新するには、次の手順を実行します。
# fwstop
# cd $FWDIR/modules
# mv fwmod.5.x.o old.fwmod.5.x.o
# ln -s fwmodvpn.5.x.o fwmod.5.x.o
# fw putlic 0 0-0-0 0 # For Firewall-1 2.x)
# fw putlic -K # 3.x Firewall)
# fwstart
no VTOC
原因
この場合、Solaris 2.6 IA ソフトウェアをインストールしていてシステムを再起動すると、このエラーが表示されます。他のエラーメッセージはデフォルトのブートデバイスが構成されていないことを表しますが、これは通常のエラーメッセージです。このエラーが発生するとシステムは利用できなくなり、起動もできません。
対処方法
次の操作を行う必要があります。
Solaris 2.6 ソフトウェア CD をドライブに挿入します。
Device Configuration Assistant フロッピーディスクで起動します。
利用できるデバイスが表示されたら、起動用にその CD-ROM を選択します。
シングルユーザーとして起動用に Interactive または JumpStartTM のどちらかを選択するためのプロンプトが表示されたら b -s と入力します。
# プロンプトで、次のように入力します。
# mount /dev/dsk/cxdxpx /a (where "x" is information from your system)
# TERM=at386; export TERM
# cd /a/platform/i86pc/boot/solaris/devicedb
このディレクトリには master というファイルがあります。このファイルを編集する前に、バックアップコピーを作成します。バックアップが終了したら、vi でマスターファイルを表示し、ata.bef という語を探して none に置き換えます。
touch /reconfigure を実行し、システムを再起動します (コマンド boot -r、reboot -- -r も機能します)。
Not a data message
原因
STREAMS デバイスに対する read(2)、getmsg(2)、または ioctl(2) I_RECVFD コールで、データの一部が処理できないキューの先頭に移動します。この場合のデータはコールによって異なります。
read(2) - 情報を制御するか、ファイル記述子を渡します。
getmsg(2) - ファイル記述子を渡します。
ioctl(2) - データ情報を制御します。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EBADMSG、errno=77 です。
Not a directory
原因
パスの接頭辞や chdir(2) システムコールの引数など、ディレクトリが必要な部分でディレクトリ以外を指定しました。
対処方法
カレントディレクトリ内の全ファイルのリストを参照してから、ファイルの代わりにディレクトリを指定して、もう一度実行してください。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOTDIR、errno=20 です。
Not a stream device
原因
putmsg(2) または getmsg(2) のシステムコールが STREAMS デバイス以外のファイル記述子で行われました。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOSTR、errno=60 です。
Not enough space
原因
このメッセージは、システム内で多数の大きなアプリケーションが同時に実行されているため、スワップ空間 (仮想メモリー) を使い果たしたことを示します。また、スワップ領域からページを解放しないままアプリケーションが失敗したことを示している場合もあります。スワップ空間とは、アプリケーションとデータのうち、メモリー内ですぐに必要にはならない部分を格納するために、ディスクに確保された領域のことです。この状態のときに書き込まれたデータは、失われる恐れがあります。
対処方法
システムを再インストールまたは再構成して、スワップ空間を増やします。通常、スワップ空間は物理メモリーの 2 倍から 3 倍の大きさにしてください。また、mkfile(1M) と swap(1M) を使用してスワップ領域を増やすこともできます。次の例に、/usr/swap ファイルに 16 M バイトの仮想メモリーを追加する方法を示します (空き領域が十分なら、どのようなファイルシステムでも機能します)。
# mkfile 16m /usr/swap
# swap -a /usr/swap
ブート時にこの作業を自動的に行うには、/etc/vfstab ファイルに次の行を追加します。
/usr/swap - - swap - no -
テクニカルノート
fork(2)、exec(2)、sbrk(2)、または malloc(3C) ルーチンの呼び出しで、システムが提供可能な量を超えるメモリーをプログラムが要求しました。これは一時的な状態ではありません。スワップ空間はシステムパラメータです。
このエラーの記号名は、ENOMEM、errno=12 です。
not found
原因
このメッセージは、コマンドとして指定されたプログラム名を Bourne シェルが発見できなかったことを示します。
対処方法
コマンド行の書式とスペルを確認します。いずれのデータも正しい場合は、echo $PATH を実行して、ユーザーの検索パスが正しいかどうかを調べます。通信内容が正しく伝わらない場合は、組み込みシェルコマンドのみを使用できるように検索パスを設定解除できます。基本的な検索パスを再設定するコマンドを次に示します。
$ PATH=/usr/bin:/usr/ccs/bin:/usr/openwin/bin:.
検索パスが正しい場合は、検索パスに従ってディレクトリの内容を確認し、見つからないプログラムやマウントされていないディレクトリを探してください。
Not login shell
原因
このメッセージは、ユーザーがログイン時に起動したもの以外のシェルから logout(1) コマンドを実行しようとした場合に表示されます。
対処方法
ログインシェル以外のシェルを終了するには、exit(1) コマンドを使用します。ログアウトできるまで続けてください。
関連項目
ログインシェルの詳細については、『Solaris ユーザーズガイド (上級編)』の作業環境のカスタマイズに関する節を参照してください。
Not on system console
原因
ユーザーが、コンソール以外の端末から、スーパーユーザー (uid=0、ルートとは限りません) としてシステムに login(1) コマンドを使用しようとしました。
対処方法
一般ユーザーとしてそのシステムにログインし、su(1M) を実行してスーパーユーザーになります。どの端末からもスーパーユーザーとしてログインできるようにするには、/etc/default/login の CONSOLE 行をコメントにします (ただし、セキュリティ上の理由から、この方法は推奨しません)。
Not owner
原因
スーパーユーザー用に予約された操作を一般ユーザーが行おうとしたか、またはファイルの所有者またはスーパーユーザーのみに制限された方法でユーザーがファイルを修正しようとしました。
対処方法
ルートになって、もう一度実行してください。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EPERM、errno=1 です。
Not supported
原因
このバージョンのシステムは、要求された機能をサポートしていません。ただし、今後のバージョンではサポートする可能性があります。
対処方法
通常、これはカーネルからのシステムメッセージではなく、アプリケーションが返したエラーです。アプリケーションのベンダまたは作成者に更新を要請してください。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOTSUP、errno=48 です。
NOTICE: /string: out of inodes
原因
最初のコロンの後に指定されたファイルシステムに多数の小さなファイルが存在するため、i ノード (ファイル情報ノード) のファイルシステムごとの制限を超えました。
対処方法
知らない間に小さなファイルが多数作成されていた場合は、それらを削除すると問題は解決します。これらのファイルが必要な場合は、次の手順に従って、小さなファイル用にファイルシステムの容量を増やします。
ファイルシステムの複数のバックアップコピーを、安全のためそれぞれ別のテープに作成します 。
マシンをシングルユーザーモードに変更します。
-i オプションを付けた newfs(1M) コマンドを使用して、このファイルシステムの i ノード密度を増やします。次に例を示します。
# newfs -i 1024 /dev/rdsk/partition
最後に、バックアップテープからファイルシステムを復元します。
注 -
なお、i ノード密度が増加すると、ファイルシステムの総合的な容量は少し減少します。
NOTICE: vxvm: unexpected status on close
原因
システムを起動 (またはシャットダウン) するたびに、このメッセージがコンソールに表示されます。次のメッセージがコンソールに表示され、さらに、/var/adm/messages ファイルに出力にされる場合もあります。
WARNING:
/iommu@0,10000000/sbus@0,10001000/SUNW,soc@2,0/SUNW,pln@a0000000,74127a/ssd@4,2
(ssd22):
Error for Command: <undecoded cmd 0x35> Error Level: Fatal
Requested Block: 0 Error Block: 0
Vendor: CONNER Serial Number: 93081LPT
Sense Key: Aborted Command
ASC: 0xb3 (<vendor unique code 0xb3>), ASCQ: 0x0, FRU: 0x0
WARNING:
/iommu@0,10000000/sbus@0,10001000/SUNW,soc@2,0/SUNW,pln@a0000000,74127a/ssd@4,2
(ssd22): ssd_synchronize_cache failed (5)
対処方法
NVRAM を使用している高可用性 (HA) のシステムでは、このエラーは、ダウンした後に再起動したアクティブな論理ホストの NVRAM キャッシュにある未処理のデータが原因で発生します。エラーの可能性があるため、NVRAM は HA システムでは使用しないでください。この場合、HA システムから NVRAM を削除することによって、問題を解決できます。
HA 以外のシステムでも、NVRAM キャッシュにある無効なデータが原因でこのエラーが発生することがあります (以下のコマンド例では、配列のコントローラが c1 であると仮定しています)。HA 以外のシステムでは次の修正を行います。
この配列上の高速書き込みをすべてオフにして、保留状態の残りの書き込みを同期させます。
# ssaadm fast_write -d c1
# ssaadm sync_cache c1
配列への高速書き込みを同期させると、保留中の書き込みがすべてディスクに物理的に書き込まれます。キャッシュに残ったものはすべて無効であるため、パージしても安全です。次のコマンドを実行します。
# ssaadm purge c1
ディスクの高速書き込みをオンにします。このコマンドは、高速書き込みを有効にするディスクやどのタイプの高速書き込みを行うかによって異なる場合があります。
# ssaadm fast_write -s -e c1
nsrck: SYSTEM error, more space needed to compress [client] index, 8.1 MB required
原因
networker では、/nsr ファイルシステムがいっぱいになると削除を行うために、「Remove Oldest Cycle」機能を使用することはできません。ファイルシステムがいっぱいであることを示すエラーメッセージがコンソールウィンドウに表示されます。
対処方法
networker デーモンを停止して、インデックスをいくつか移動できるようにします。SunOS 5 システムでは、/etc/init.d/networker stop を使用します。SunOS 4 システムでは、ps -ef | grep nsr を使用してプロセスを終了 (kill(1)) します。
クライアントのインデックスを 1 つ移動できるスペースを持つファイルシステムを探します。networker サーバーのインデックスではなく、クライアントのインデックスを 1 つだけ移動してください。クライアントのインデックスのサイズを調べるには、/nsr/index/client name/db へ移動して、ls -l を使用して内容を表示します。データベースファイルのサイズは非常に大きく、500M バイト以上の場合もあります。
クライアントのインデックスの内容を他のファイルシステムに移動して、/nsr が使用できる領域を解放したことを確認します。場合によっては、/nsr のマウント解除してからマウントし直したり、移動によって解放された領域を使用できるように再起動する必要があります。
領域が使用可能になった後、デーモンを再起動します。
nwadmin ツールの「Clients」メニューから「Indexes」を選択し、「Indexes」ウィンドウ上でクライアントを選択し、「Remove oldest cycle」を使用して領域をさらに解放します。
「Reclaim Space」を使用して、削除されたサイクルで使用していた領域を再利用します。古いサイクルがいくつか削除されると、ファイルシステムには削除されたクライアントのインデックスを元に戻すための領域ができます。
デーモンを停止して、クライアントのインデックスを /nsr/index/clientname に戻します。
デーモンを再起動します。移動されたばかりのクライアントの最も古いサイクルを削除します。
以後このような状態が発生しないように、ブラウズポリシーと保持ポリシーを見直す必要があります。
他に長期的な解決策として、ハードディスクを増設してgrowfs を実行すること、/nsr を空き領域の多いドライブに移動することなどがあります。
"O"
Object is remote
原因
このエラーは、ローカルマシン上にないリソースをユーザーが共用しようとする場合、あるいはリモートマシン上にあるデバイスまたはパスの名前をマウントまたはマウント解除しようとする場合に発生します。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EREMOTE、errno=66 です。
ok
原因
これは、OpenBoot PROM モニタのプロンプトです。このプロンプトからは、(ディスク、CD-ROM、またはネットワークからの) システムのboot、および go コマンドを使用した作業を再開できます。
対処方法
このプロンプトが突然表示された場合は、その前のメッセージを調べて、システムがクラッシュしていないかどうかを確認します。他のメッセージが表示されていない場合は、Stop-A を入力した直後かまたは新しいキーボードを接続した直後なら、go と入力して続行します。「ワークスペース」メニューからウィンドウシステムを再表示してください。
テクニカルノート
ファイルシステムを変更した場合は特に、まず fsck(1M) コマンドを実行してから、プロンプトから sync を呼び出してください。
open: no such device or address from FW-1
原因
デフォルトのルートディスク以外のディスクに FW-1 がインストールされています。Default Filter オプションが設定されている場合 (起動時にデフォルトフィルタが自動的にインストールされる場合)、デフォルトセキュリティポリシーは FW-1 によって $FWDIR からロードされるはずですが、$FWDIR があるパーティションがまだマウントされていません。この不整合がこのエラーの原因です。
対処方法
この問題を解決するには、次のように操作します。
# cp /$FWDIR/modules/fwmod.5.x.0 /etc/fw.boot/
# cp /$FWDIR/modules/fw.mkdev /etc/fw.boot/
# cp /$FWDIR/modules/fw.conf /etc/fw.boot/
/usr/kernel/drv に移動し、次のようにリンクを変更します。
fw -> /etc/fw.boot/fwmod.5.x.0
fw.conf -> /etc/fw.boot/fw.conf
Operation already in progress
原因
すでに進行中の操作がある非ブロックオブジェクト上で操作を試みました。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EALREADY、errno=149 です。
Operation canceled
原因
関連する非同期操作が完了前にキャンセルされました。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ECANCELED、errno=47 です。
operation failed [error 185], unknown group error 0, string
原因
新規に作成したグループに admintool を使用してユーザーを追加すると、admintool はこのエラーを発行します。
対処方法
パッチ #101384-05 を適用してバグ ID 1151837 を修正し、バグ ID 1153087 を回避します。
Operation not applicable
原因
このエラーは、アプリケーションが要求した機能をシステムがサポートしていないことを示します。
対処方法
システムのベンダにアップグレードを依頼するか、またはアプリケーションのベンダまたは作成者にアップデートについて問い合わせてください。
テクニカルノート
このメッセージは、システムがその操作をサポートしていないことを示します。プログラミング関数が実装されていない場合、多くのモジュールでこのエラーが発生します。システムライブラリの呼び出し中に、このメッセージを表示するようなプログラムを作成している場合は、代替ライブラリ機能を探して使用してください。システムの今後のバージョンでは、この操作をサポートする可能性があります。詳細については、システムの『ご使用にあたって』を参照してください。
このエラーの記号名は、ENOSYS、errno=89 です。
Operation not supported on transport endpoint
原因
たとえば、データグラムトランスポートのエンドポイントの接続で接続を受け付けようとするとこのエラーになります。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EOPNOTSUPP、errno=122 です。
Operation now in progress
原因
完了までに長時間を要する操作 (connect など) を、非ブロックオブジェクト上で試みました。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EINPROGRESS、errno=150 です。
/opt/bin/jws: /solaris/bin/locate_dirs: not found
原因
このエラーメッセージは、/opt/bin/jws から /opt/SUNWjws/JWS/sparc-S2/bin/jws にリンクして Java WorkShop を開始しようとすると発生します。フルパス名を入力すると動作しますが、jws と入力するとこのエラーになります。
対処方法
このエラーは、/opt/bin/jws が別のスクリプト $_SS_JWS_HOME/solaris/bin/locate_dirs を実行するスクリプト /opt/SUNWjws/JWS/sparc-S2/bin/jws ではないために発生します。
/opt/bin/jws が $_SS_HOME を正しく設定していません。これをパスから削除し、/opt/SUNWjws/JWS/sparc-S2/bin/jws に置き換えます。この jws は /opt/SUNWjws/JWS/sparc-S2/bin/jws を戻します。
Option not supported by protocol
原因
プロトコルに対してオプションを取得または設定する際に、不正なオプションまたはレベルが指定されました。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOPROTOOPT、errno=99 です。
out of memory
原因
システムで多数の大きなアプリケーションが実行されている場合、さまざまなプログラムでこのエラーが発生する可能性があります。通常、このメッセージは、システムがスワップ空間 (仮想メモリー) を使い果たしたことを示します。
対処方法
詳細は、「Not enough space」を参照してください。この状態のときに書き込まれたすべてのデータは、おそらく失われている可能性があります。
Out of stream resources
原因
STREAMS のオープン中に、STREAMS の待ち行列も SATREAMS のヘッドデータ構造も使用できませんでした。これは一時的な状態であり、他のプロセスがリソースを解放すれば回復できます。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOSR、errno=63 です。
overlapping swap volume
原因
追加のスワップとして使用するために rootdg にボリュームを作成し、これらを /etc/vfstab ファイルに追加すると、スワップボリュームがオーバーラップしていることを示すエラーメッセージが起動時に表示されます。
対処方法
これらのボリュームの名前を、swap1、swap2、... というように変更します。
上記のように変更してもこのメッセージが表示される場合は、/sbin/swapadd スクリプトを編集します。次の行を探してください。
c=`$SWAP -l | grep -c '¥¥<'${special}'¥>'`
この行を次のように変更します。
c=`$SWAP -l | grep -c ''${special}''`
"P"
Package not installed
原因
このエラーは、ユーザーがインストールされていないパッケージからシステムコールを使用しようとすると発生します。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOPKG、errno=65 です。
page_create: invalid flag
原因
このエラーは vxvm のアップグレード後に発生します。この場合、Solaris 2.5.1 ソフトウェア用のドライバ (vxio と vxspec) を持っており、Solaris 2.6 ソフトウェア用のドライバを持っていません。この状況は、ls -l /kernel/drv/*vx* で確認されます。
対処方法
pkgrm を実行するか、VXVM 2.4 を再インストールしてルートを再カプセル化します。
Panic
原因
プログラムがでオペレーティングシステムのバグを引き起こすと、システムはパニックになりクラッシュします。クラッシュはユーザーには不親切であるように感じられるかもしれませんが、突然の停止は実際には、システムとそのデータがそれ以上損傷するのを防止します。
オペレーティングシステムが停止するだけでなく、パニックルーチンでは使用中のメモリの内容がダンプデバイスにコピーされ、パニックルーチンの呼び出し元の CPU の現在の状態に関する重要情報が記録されます。
通常は一次スワップデバイスがデフォルトのダンプデバイスであるため、一次スワップデバイスは、メモリー全体のイメージを収容できるだけの大きさがなければなりません。メモリーイメージが保存されると、システムはリブートしようとします。
システムが正常にリブートしない場合は、次の可能性を検討してください。
メモリー障害やディスククラッシュなどの、致命的なハードウェア障害
不安定なデバイスドライバなどの、カーネル構成の重大障害
MAXUSERS の値が大きすぎるなどの、カーネルチューニングの重大エラー
オペレーティングシステムファイルの損傷を含む、データ損傷
fsck(1M) が照会に対する回答を求めている場合など、手動での作業が必要な場合
対処方法
システムクラッシュが発生した理由を特定するために、/var/adm/message* ログファイルを調べます。
savecore(1M) プログラムを使用します。上記の方法の中では、savecore(1M) プログラムを使用すると最も多くの情報を得られます。savecore(1M) コマンドは、パニックルーチンによって生成されたシステムクラッシュのダンプイメージを、ダンプデバイスからファイルシステムに転送します。このイメージを adb(1) などのデバッガを使用して分析できます。
関連項目
savecore(1M) を正しく設定し結果を解釈するのは、場合によっては難しい作業です。システムパニックのデバッグについて詳細は、Chris Drake、Kimberley Brown 共著『Panic! UNIX Sytem Crash Dump Analysis』(ISBN: 0-13-149386-8) を参照してください。
panic -boot: Could not mount filesystem
原因
最初の問題は、次のジャンプスタートエラーによるものです。
2ec00 RPC: Can't decode result.
whoami RPC call failed with rpc status: 2
panic - boot: Could not mount filesystem.
program terminated
ok
通常このエラーは、ブートプロセスがインストールイメージに達することができない場合に発生します。
また、他のユーザーにも次の追加メッセージとともに同じエラーメッセージが表示されます。
'Timeout waiting for ARP/RARP packet...'
対処方法
第 1 の問題の解決策は次のとおりです。
dfstab(4) (インストールイメージの NFS サーバー上の /etc/dfs/dfstab) の内容を確認します。
share -F nfs -o ro,anon=o /jumpstart-dir
インストールイメージの NFS サーバー上で share(1M) コマンドを実行し、正しく共用されていることを確認します。
ネットインストールサーバー上で /etc/bootparams ファイルを確認します。誤った起動パスを持っているエントリを探します。
/usr/sbin/rpc.bootparamd がブートサーバー上で実行されていることを確認します。必要に応じて、このプロセスを終了して起動し直します。
ブートサーバー上で /etc/ethers を確認し、重複したり競合したりしているエントリを探します。
プロンプトで、test net /test-net および watch net /watch-net を実行して、ネットワークの接続性をテストします。
第 2 の問題の対策として、nsswitch.conf(4) ファイルを確認します。次のような NIS を指しているエントリがある場合があります。
rpc nis files
hosts nis files
ethers nis files
bootparams files nis
NIS を指しているすべてのエントリを、nis より先に files がくるように変更します。
rpc files nis
hosts files nis
ethers files nis
bootparams files nis
注 -
jumpstart を行うクライアントマシンに関する情報が含まれていない場合は、これらのファイルを手動で更新しなければならないことがあります。
rm_install_client(1M) でクライアントを削除し、tftpboot の内容を削除してから、クライアントを以下のように追加し直します。
add_install_client -c /jumpstart-dir/profiles 'client name' 'arch'
Panic on cpu 0: valloc'd past tmpptes
原因
マシンは 250 M バイト RAM、FDDI インタフェース、シングル CPU の SS20 です。ミラーリングとストライピング用の Online DiskSuite を実行中です。次に示す推奨カーネルパッチがインストールされています。
102517-03
102436-02
102394-02
102516-06
インストール後に実装されたパッチを有効にするためにマシンが再構成されましたが、カーネルのロードの直後にマシンがパニック状態になり、このエラーメッセージが表示されました。
対処方法
新しい MAXUSERS 値 96 でカーネルを再構築します。このカーネルであればマシンは正しく起動します。
テクニカルノート
この状態に直接関係のある情報は得られませんでしたが、seg_u に関する別の種類のパニックに関する記述がありました。その場合、MAXUSERS 値の設定が大きすぎて、テーブルスペースに対してカーネルがオーバーランしたことがわかりました。また、MAXUSERS の値はアーキテクチャと OS のバージョンによって異なり、システムの物理的な RAM 容量に反比例するという直接関係があります。さらに調べたところ、MAXUSERS の値が 128 に設定されていたことがわかりました。関連情報によれば、パニックの原因は、tmpptes の値を超えてメモリスペースを定義しようとした valloc にあるようです。
PARTIALLY ALLOCATED INODE I=int CLEAR?
原因
おそらく sync(2) または write(2) の途中でシステムがクラッシュし、フェーズ 1 で、fsck(1M) により指定した i ノードが割り当てられていず、割り当て解除もされていないことがわかりました。
対処方法
ディレクトリエントリがこの i ノードを参照していて、この質問に「yes」と回答すると、フェーズ 2 で UNALLOCATED メッセージが表示されます。fsck(1M) を慎重に終了し、ncheck(1M) を実行し、-i オプションの後に i ノード番号を指定して関係のあるファイルやディレクトリを特定してください。このファイルやディレクトリは別のシステムから復元することもできます。後のフェーズでは、fsck(1M) によりこのファイルが lost+found ディレクトリにコピーされることもあります。
関連項目
詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの完全性チェックに関する章を参照してください。
passwd: Changing password for string
原因
次の 2 行を /etc/nsswitch.conf に入れます。
passwd: compat
passwd_compat: nis
次に、passwd を実行すると、次のように失敗します。
server1% passwd
passwd: Changing password for khh
server1%
注 -
passwd はパスワードの入力前に終了します。
対処方法
passwd のマニュアルページには、次の記述があります。
上記の条件がすべて満たされた場合、デフォルトでは passwd コマンドは /etc/nsswitch.conf を参照してパスワード更新を実行すべきレポジトリ (記録場所) を決めます。具体的には、passwd(4) と passwd_compat の両エントリを検索します。これらのエントリに対応したリソースつまりレポジトリが更新されます。なお、使用可能なパスワード更新定義形式は、以下の 5 つに限定されています。いずれも形式にも合っていない場合、passwd(1) が異常終了するので、システムにログインできません。
passwd: files
passwd: files nis
passwd: files nisplus
passwd: compat (==> files nis)
passwd: compat (==> files nisplus)
passwd_compat: nisplus
注 -
passwd(1) のマニュアルページには、passwd_compat: nis の行を使用できるとは書いてありません。passwd(1) はマニュアルページの説明どおりの動作を行います。
passwd (SYSTEM): System error: repository out of range
原因
Solaris 2.6 リリースで、ユーザーアカウントをロックし、nispasswd に -l オプションを指定して実行すると、「passwd (SYSTEM): System error: repository out of range」のエラーになります。
対処方法
代わりに passwd -r nisplus -l username を使用してください。
passwd.org_dir: NIS+ servers unreachable
原因
これは、NIS+ クライアントがネットワーク上で NIS+ サーバーを発見できない場合に出力する 3 つのメッセージの内の 1 番目のメッセージです。
対処方法
詳細は、「hosts.org_dir: NIS+ servers unreachable」を参照してください。
Password does not decrypt secret key for unix.uid@string
原因
このメッセージは、ログイン時に、ユーザーのパスワードがそのユーザーの keylogin(1) ネットワークパスワードと一致しなかった場合に表示されます。システムで NIS+ が実行されている場合、ログインプログラムは、secure RPC 認証のために、まず UNIX 認証を行なってから keylogin(1) を実行しようとします。
対処方法
secure RPC の資格を得るには、ユーザーは (ログイン後に) keylogin(1) を実行し、自分の秘密鍵を入力します。ログイン時にこのメッセージを表示しないようにするには、chkey -p コマンドを実行して、NIS+ パスワードと同じになるようにネットワークパスワードを設定します。ユーザーがネットワークパスワードを忘れた場合、システム管理者は、ユーザーの資格テーブルのエントリを削除して作り直し、ユーザーが chkey(1) を使用して新しいネットワークパスワードを設定できるようにしてください。
password file busy - try again later.
原因
NIS (YP) を実行している SunOS システムで、yppasswdd(1M) を実行すると、システムからこのエラーが報告されます。NIS Master サーバーでは、エラー「password file busy - try again」は、rpc.yppasswdd のメッセージファイル内にあります。このエラーは表面的には、ロックファイル /var/yp/passwd.ptmp があるために発生します。このファイルを削除すると、yppasswdd が最後まで実行されますが、それでも、その後の呼び出しでは、同じエラーメッセージが表示されて失敗します。根本的な原因は yppasswdd に -m オプションがあることで、make を実行してマップをスレーブサーバーにプッシュアウトするよう要求します。その場合、マップをスレーブサーバーにプッシュするときに問題が発生し、プッシュがハングします。したがって、プッシュが終了せず、ロックファイルは削除されません。これは、次のように操作して確認できます。
#cd /var/yp
#make passwd
passwd is up to date
#touch passwd
#make passwd
ここで、make でマップがリメイクされますが、スレーブへのプッシュでハングします。
対処方法
この根本的な原因を修復するには、マップがなぜプッシュされないかをつきとめます。この例では、経路指定が問題になっていますが、他にも解決方法があるかもしれません。
pdbadmin start node fails cluster_establish join not allowed
原因
ディスクグループを作成しましたが、共用にするのを忘れていました。共用ディスクグループに設定後、2 番目のノード (再起動されていない) を開始しようとしました。2 番目の pdb ノードの pdbadmin 開始ノードが失敗し、タイムアウトになるまで繰り返しこのメッセージが表示されます。
return from cluster_establish is join not allowed now
retrying cluster_establish
対処方法
2 番目のノードを再起動するか、vxdctl enable を実行します。
pdbadmin 開始ノードが動作します。
Permission denied
原因
保護システムによって禁止されている方法でファイルにアクセスしようとしました。
対処方法
(ls -l コマンドによって表示される長いリストを参照して) ファイルの所有権と保護モードを調べ、誰がファイルへのアクセスが許されているかを確認します。次に、必要に応じてファイルまたはディレクトリへのアクセス権を変更してください。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EACCES、errno=13 です。
Please specify a recipient.
原因
このメッセージは、mailtool(1) の使用時に To: フィールドにアドレスを入力せずにメッセージを配信しようとすると、ダイアログボックスに表示されます。
対処方法
詳細は、「Recipient names must be specified」を参照してください。
Protocol error
原因
プロトコルエラーが発生しました。このエラーはデバイス特有ですが、通常、ハードウェア障害には関係ありません。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EPROTO、errno=71 です。
protocol error, string closed connection
原因
SunOS システムをインストールしたマシンで rlogin(1) が失敗しました。
対処方法
接続を行うマシン上の in.rlogind のアクセス権を確認します。アクセス権は、次のようになっています。
-rwxr-xr-x 1 root staff 16384 Jan 20 1994 /usr/sbin/in.rlogind
/etc/inetd.conf ファイルでログイン行を確認します。次のようになっています。
login stream tcp nowait root /usr/sbin/in.rlogind in.rlogind
/etc/passwd を調べて、ログイン ID のエントリに無効なログインシェルが設定されていないかを確認します。
Protocol family not supported
原因
インターネットプロトコル群として使用するプロトコルファミリがシステムに設定も実装もされていません。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EPFNOSUPPORT、errno=123 です。
Protocol not supported
原因
要求されたネットワークプロトコルがシステム内に構成されていないか、またはこのプロトコルの実装が存在しません (プロトコルとは、交換されるメッセージと、システムが情報を交換する際に従うべきルールの形式を記述したものです)。
対処方法
プロトコルが /etc/inet/protocols ファイルと (使用している場合は) NIS プロトコルマップに存在することを確認します。プロトコルが存在しないが使用できるようにしたい場合は、記述に従ってまたは必要に応じてプロトコルを構成します。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EPROTONOSUPPORT、errno=120 です。
Protocol wrong type for socket
原因
このメッセージは、アプリケーションのプログラミングエラーまたは不正に構成されているプロトコルを示します。
対処方法
/etc/protocols ファイルが NIS protocols(4) マップと数ごとに一致していることを確認します。両者が一致している場合は、アプリケーションのベンダまたは作成者に更新してもらうよう要請してください。
テクニカルノート
要求されたソケットタイプの意味論をサポートしていないプロトコルが指定されました。結果的に、プロトコルはサポートされていないソケットタイプを要求することになります。このソケットを要求したソースコードを調べて、要求しているタイプが /usr/include/sys/socket.h で指定されたタイプに含まれていることを確認します。
このエラーの記号名は、EPROTOTYPE、errno=98 です。
"Q"
quotactl: open Is a directory
原因
edquota を使用してユーザーの制限値を設定すると、コマンドがこのエラーを表示します。edquota は、マウントされたファイルシステム上にあるすべての制限値ファイルを更新します。そのため、quotas というディレクトリがあると edquota が失敗します。
対処方法
マウントされたファイルシステムの 1 つに、quotas という名前のディレクトリがあります。問題を解決するには、そのディレクトリをマウントされたファイルシステムから移動して、名前を変更するか、削除します。
たとえば、/usr/quotas/old_info がある場合、ディレクトリ /usr/quotas は、edquota が失敗する原因になります。/usr/quotas を /usr/old_quotas に移動するか、ディレクトリを削除してください。
"R"
Read error from network: Connection reset by peer
原因
このメッセージは、ユーザーがリモートログインしたマシンが、rlogin(1) または rsh(1) のセッション中にクラッシュまたはリブートした場合に表示されます。保存していなかったデータの変更内容は、失われる恐れがあります。なお、システムが停止したのが数時間前であっても、ユーザーが何らかのデータを入力した時点で初めてこのメッセージが表示される場合があります。
対処方法
システムがリブートするまで数分間待ってから、再度 rlogin(1) を実行してください。
Reading configuration data
原因
この例では、SPARCstation 5 マシンに SunPC 4.1 をロードしました。Solaris 2.5 オペレーティング環境は Solaris 2.5.1 にパッチされています。SunPC アクセラレータカードもインストールされています。SunPC を起動すると、SunPC スプラッシュ画面に、このエラーメッセージが表示されます。画面のどこかをクリックすると、コンソール全体がロックします。やむなく別のマシンに移動し、rlogin を実行し、SunPC プロセスを kill しました。問題の解決プロセスで、SunPC と 10294-25 パッチをインストールし、削除しましたが、結果は同じです。アクセラレータカードも削除し、boot -r を実行しましたが、SunPC 4.1 は相変わらずスプラッシュ画面でハングします。次のエラーメッセージは、/var/adm ファイルにありました。
modrput() sdos_mbsigolint failed -1
対処方法
この場合、SPARCstation 5 マシンからオペレーティングシステムを削除しました。そのとき、どのパッチを適用したかがあいまいでした。Solaris 2.5.1 ソフトウェアのコピーをインストールし、その後 SunPC インストールを実行しました。これで問題は解決です。SunPC はアクセラレータカードなしで機能しました。アクセラレータカードを追加し、boot -r を実行したところ、SunPC は問題なく実行しました。
Read-only file system
原因
読み取り専用としてマウントされたファイルシステム上のファイルとディレクトリは変更できません。
対処方法
これらのファイルとディレクトリをときどき変更するだけの場合は、rlogin(1) を実行して、マウントされたファイルシステムのサーバーにログインし、ファイルまたはディレクトリをそのサーバーから変更します。
これらのファイルとディレクトリを頻繁に変更する場合は、mount(1M) を使用してファイルシステムを確実に読み書き可能にします。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EROFS、errno=30 です。
rebooting...
原因
このメッセージは、スーパーユーザーが reboot コマンドを発行した後、または、EEPROM の watchdog-reboot? 変数が true に設定されている場合はシステムパニックの後に、マシンがブート中であることを示すためにコンソールに表示されます。
対処方法
マシンがブートされるのを待ちます。システムパニックの場合は、このメッセージの前に原因を示す他の表示がないかどうかを確認します。
Recipient names must be specified
原因
To: フィールドに有効な受信者を入力せずにメールを誰かが送信したため、sendmail(1M) がメールメッセージを配信できません。mail(1) を使用している場合は、受信者アドレスにスペースまたは英数字以外の文字を使用している可能性があります。mailtool(1) と mailx(1) の各コマンドは、「Please specify a recipient」メッセージまたは「No recipients specified」メッセージを発行することによって、未配信を防ごうとします。有効な受信者が 1 つ以上入力されている場合は、それぞれの無効な受信者アドレスに「User unknown」メッセージが表示されます。
対処方法
送信者の dead.letter ファイルに自動的に保存されたメッセージを調べて、受信者を正しく指定してからメールを送り直してもらうように発信者に依頼します。
関連項目
sendmail(1M) の詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』を参照してください。
refused connect from hostIP to callit(ypserv)
「connect from hostIP to callit(ypserv): request from unauthorized host」を参照してください。
Reset tty pgrp from int to int
原因
ユーザーがウィンドウシステムを終了した後、C シェルがウィンドウプロセスグループを消去する際に、このメッセージが表示されることがあります。ウィンドウシステムが終了後消去されなかった場合は、この消去が起こる場合があります。
対処方法
作業を進めます。このメッセージは情報を表示しているだけです。
Resource temporarily unavailable
原因
このエラーは、システムのプロセステーブルがいっぱいになっているために fork(2) システムコールが失敗した、あるいはメモリーまたはスワップ空間が足りないためにシステムコールが失敗したことを示します。また、ユーザーがそれ以上プロセスの作成を許されていない可能性もあります。
対処方法
システムがリソースを解放するまで待ちます。ただし、このメッセージがシステムに頻繁に表示される場合は、カーネルを再構成して、使用可能なプロセスを増やします。プロセステーブルのサイズを大きくするには、/etc/system ファイルにある MAXUSERS の値を増やします。MAXUSERS のデフォルト値は、M バイト単位のメインメモリーの総量から 2 を引いた値です。
特定のユーザーがそれ以上プロセスを作成できない場合は、memorysize の制限を超えている可能性があります。詳細は、limit(1) のマニュアルページを参照してください。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EAGAIN、errno=11 です。
Restartable system call
原因
割り込まれたシステムコールを再開します。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ESTART、errno=91 です。
Result too large
原因
これは、プログラミングエラーまたはデータ入力エラーです。
対処方法
この状態を解決するようにプログラムの作成者に依頼します。
テクニカルノート
このエラーは、値がオーバーフローまたはアンダーフローする位置で数学プログラミング関数を評価しようとしたことを示します。数学パッケージ (3M) のプログラミング関数の値は、マシンの精度内では表現できません。浮動小数点のオーバーフローまたはアンダーフロー(単精度と倍精度のいずれか) が発生した場合、またはベッセル関数で有効数値桁数の合計が失われた場合に、このエラーが発生することがあります。
なお、浮動小数点のアンダーフローの場合、このメッセージは、「Result too small」を示していることがあります。
プログラムの演算エラーを特定するには、matherr(3M) 機能を使用します。
このエラーの記号名は、ERANGE、errno=34 です。
rlogin: no directory! connection closed
原因
ユーザーがマシンにリモートからログインしようとした際に、エラーが発生します。
ユーザーが rlogin(1) へのアクセスを試みたマシン上の、ルートディレクトリ上のアクセス権が 700 に設定されています。ルートディレクトリのアクセス権は、755 でなければなりません。
root ファイルシステムのアクセス権を 755 に変更したところ、rlogin の実行を試みて次のプロセスに進むことができましたが、次のメッセージが表示されてエラーになりました。
Last login: Fri Aug 29 10:24:43 from machinename
no shell
connection closed
対処方法
ユーザーが rlogin でアクセスしようとしたマシンでは、ルートと /usr/bin の両方のディレクトリのアクセス権が 700 に設定されていました。どちらのディレクトリも、正しいアクセス権は 775 です。アクセス権を 775 に変更すると、rlogin(1) は成功しました。
もう 1 つの原因も考えられます。NIS/NIS+ マップでユーザーの passwd(1) エントリを確認してください。NFS マウントのアクセス権が原因で、/usr/dist/exe/tcsh や /net/lab/.../csh などのログインシェルが失敗する可能性があります。
rmdir: string: Directory not empty
原因
rmdir(1) コマンドで削除できるのは空のディレクトリのみです。メッセージの最初のコロンの後に示された名前を持つディレクトリには、ファイルまたはディレクトリが残っています。
対処方法
rmdir(1) の代わりに rm(1) を使用します。このディレクトリとその下位のすべてを削除するには、ディレクトリ内を再帰的に降り、各要素の削除要求に応えるよう、rm -ir コマンドを使用します。確認を求めるプロンプトなしにディレクトリとその内容をすべて削除するには、rm -r コマンドを使用します。
ROOT LOGIN /dev/console
原因
この syslog メッセージは、誰かがシステムコンソールに root としてログインしたことを示します。
対処方法
root でログインした場合、何の対処も行われません。root 以外の場合は、セキュリティ侵害の可能性も考えられます。サイト単位での最善の方針は、システム管理者はすべて、root としてログインする代わりに su(1M) を使用することです。
ROOT LOGIN /dev/pts/int FROM string
原因
この syslog メッセージは、誰かが、FROM キーワードの後に指定されたシステムから仮想端末にrootとしてリモートログインしたことを示します。
対処方法
セキュリティ上の理由から、コンソール以外のあらゆる場所から root としてログインできるようにするのは推奨しません。スーパーユーザーとしてのログインをコンソールに制限するには、/etc/default/login の CONSOLE 行をコメント解除します。
route: socket: Protocol not supported
原因
起動時にこのエラーが表示され、マルチキャストが構成されません。
対処方法
前のリリースのオペレーティング環境の inittab(4) を使用しました。そのため、/etc/inittab に次のエントリがありません。このエントリは、Solaris 2.6 リリースの route コマンドに必要です。
ap::sysinit:/sbin/soconfig -f /etc/sock2path
デフォルトで、これは同ファイルの 2 番目のエントリです。このエントリを追加したところ、エラーになることなく起動時にマルチキャストが構成されました。
RPC: Program not registered
原因
NIS マップの rpc.bynumber を確認します。
rx framing error
原因
通常、このエラーはハードウェア障害を示します。
対処方法
Ethernet の配線とコネクタを調べて、障害を特定します。
テクニカルノート
Ethernet 入出力ドライバが、63 バイトの次に 3 ビットなど、8 バイト単位になっていないデータを受け取ると、フレームエラーが発生します (Ethernet では 8 バイト単位を使用するように指定されています)。フレームエラーは、先頭または末尾のフレーム区切り記号が損傷しているために発生します。これらの区切り記号は、エンコーディング方式への違反によって損傷することがあります。
フレームエラーは、CRC エラーのサブセットです。CRC エラーは、通常、物理メディアの異常によって発生します。「alignment/framing error」は、8 バイトの境界が揃っていない場合に発生する CRC エラーの一種です。
"S"
save: SYSTEM error, Arg list too long
原因
クライアントのデータベース (インデックス) ファイルが 2G バイトよりも大きいため、保存が失敗し、このエラーが表示されます。Solaris 2.6 リリースおよび SBU 5.0.1 では、この問題は発生しません。
対処方法
旧バージョンの Solaris ソフトウェアでは、nwadmin を開く「Indexes」-> 適切なクライアンの選択 -> 適切な fs の選択 ->「Remove oldest cycle」->「Reclaim space」の順で処理を行う必要があります。
十分なスペースを確保するには、この操作を何度か繰り返す必要があります。インデックスが必要な場合は、scanner コマンドを使用して後で作成できます。
SCSI bus DATA IN phase parity error
原因
この障害が発生する最大の原因は、動作確認されていないのハードウェアにあります。PC 市場に出回っている SCSI デバイスの中には、UNIX 市場の製品に求められる高速入出力の要件を満たしていないものがあります。また、他の原因として、配線または終端の設定が不適切、電力が不安定といったことも考えられます。このパリティエラーがあるとデータ転送は行われないため、データが損傷している可能性は低くなります。
対処方法
バス上のすべての SCSI デバイスがサンの動作確認されたハードウェアであることを確認します。次に、すべてのケーブルの合計が 6 メートル未満であり、すべての SCSI 接続部が正しく終端されていることを確認します。電力が不安定な場合は、無停電電源装置を取り付けてください。
SCSI transport failed: reason 'reset'
原因
このメッセージは、システムが SCSI バスを通じてデータを送信したが、SCSI バスがリセットされたために、データが送信先に到着しなかったことを示します。最も一般的な原因は、SCSI ターゲットの重複です。この障害があるとデータ転送は行われないため、データが損傷している可能性は低くなります。
対処方法
すべてのケーブルの合計が 6 メートル未満であることと、すべての SCSI 接続が正しく終端されていることを確認します。電力のサージが問題である場合は、サージサプレッサまたは無停電電源装置を入手します。
マシンの内蔵ディスクドライブは、通常、SCSI ターゲット 3 です。外部および二次ディスクドライブがターゲット 1、2、または 0 になっていて、相互に重複していないことを確認します。また、テープドライブがターゲット 4 または 5、CD ドライブが 6 になっていて、相互に、またはディスクドライブと重複していないことも確認してください。内蔵ディスクドライブのターゲット設定に問題がある場合は、一度マシンの電源を切り、すべての外部ドライブを外してから電源を入れて、PROM モニタから probe-scsi-all コマンドまたは probe-scsi コマンドを実行します。
SCSI デバイスのターゲット設定に問題がない場合は、メモリー構成に問題がある可能性があります。大容量のメモリーチップ (4 M バイト SIMM などの) は下側のバンク、小容量のメモリーチップ (1 M バイト SIMM などの) は上側のバンクに装着されていることを確認します。
なお、SPARC システムはすべての Sun 社製以外の CD-ROM ドライブをサポートしているわけではないため、unknown vendor のようなエラーメッセージが表示される場合があります。CD-ROM のベンダに固有の構成要件を問い合わせてください。
Sun 社製以外のディスクドライブの中には、Solaris デバイスドライバを防げる先読みキャッシュを備えたものがあります。既存の先読みキャッシュ機能がある場合は、オフに設定しておいてください。
関連項目
SCSI ターゲットの詳細は、『Solaris 移行ガイド』のデバイスの命名規則に関する節を参照してください。AnswerBook のオンラインマニュアルを使用している場合は、「SCSI targets」と入力して検索文字列として使用します。
Security exception on host string. USER ACCESS DENIED.
原因
AdminSuite でユーザーを作成する際に、NIS+ サーバーとは異なるシステム上にユーザーのホームディレクトリを配置しようとすると、このエラーメッセージが表示されます。
Security exception on host hostname. USER ACCESS DENIED.
The user identity (555) username was received, but that user
is not authorized to execute the requested functionality
on this system. Is this user a member of an appropriate
security group on this system ?
(Function: class directory method create_dir)
ユーザーは rsh(1) を使用してリモートマシンにアクセスし、システム上にホームディレクトリを作成できます。
対処方法
ユーザーは NIS+ テーブルでシステム管理グループに登録されていませんでした。
# niscat group.org_dir | grep sysadmin
sysadmin::14:
ユーザー名をシステム管理グループに追加します。
Segmentation Fault
原因
セグメント例外は、通常、プログラミングエラーによって発生します。読み取り専用ファイルシステムを除き、通常、このメッセージはコアダンプを伴います。
対処方法
core(4) ファイルを作成したプログラムを特定するには、file(1) コマンドまたは adb(1) コマンドを実行します。dtmail プログラムによって作成された core ファイルに対して file と adb の各コマンドを実行した場合の出力例を次に示します。
$ file core
core: ELF 32-bit MSB core file SPARC Version 1, from `dtmail'
$ adb core
core file = core -- program `dtmail'
SIGSEGV 11: segmentation violation
^D (adb プログラムを終了するには Control-d と入力します。)
このプログラムのベンダまたは作成者にデバッグ済みのバージョンを問い合わせてください。
テクニカルノート
プロセスが、保護されているかまたは存在しないメモリー領域へアクセスしようとしたことを示すシグナルを受信しました。セグメント例外の最も一般的な 2 つの原因は、ヌルポインタを用いて関接参照をしようとした、または境界を越える添字で配列を参照したことです。
sendmail[]: can't lookup data via name server "dns" または sendmail[]: can't lookup data via name server "nis"
原因
/etc/nsswitch.conf ファイルの中のエントリ sendmailvars: dns nis files が原因で、メッセージがコンソールウィンドウに表示されます。
対処方法
sendmailvars データベースは、ローカルファイルまたは NIS+、あるいはその両方でだけ使用できます。このデータベースが設定されていない場合、/etc/nsswitch.conf ファイル内のデフォルトの sendmailvars エントリは、次のようになります。
sendmailvars: files
sendmail[init]: NOQUEUE: SYSERR(root): Cannot bind to domain <domain>: no such map in server's domain: Bad file number
原因
NIS を実行していて、複数の NIS マシンでこのエラーを受け取りました。
対処方法
次の内容を確認してください。
稼働しなかったシステムについては、/var/yp/nicknames ファイルがあることを確認します。また、このファイルにエントリ aliases mail.aliases が含まれていることを確認します。
稼働しなかったシステムのどれかで、次のコマンドを実行します。
ypcat aliases
「no such map in servers domain」というメッセージが表示されるはずです。ypwhich を実行して、システムが結合されている NIS サーバーを確認します。次に、そのサーバーに移動し、mail.aliases マップが /var/yp/domainname にないことを確認します。このマップは作成されるか、このマップがある NIS サーバーのどれかからコピーされる必要があります。
sendmail[int]: NOQUEUE: SYSERR: net hang reading from string
原因
これは、コンソールと /var/adm/messages ログファイルに表示される sendmail(1) メッセージです。このメッセージが特定のユーザーに関して一度だけ表示された場合は、そのユーザーのメールメッセージが行の途中で終わっている (行末の改行文字がない) 可能性があります。このメッセージが頻繁に表示されるか、またはビジー時に表示される場合、他のネットワークエラーが表示されているときは特に、ネットワーク障害を示している可能性があります。
対処方法
そのユーザーのメールスプールファイルを調べて、メッセージの最後に改行文字があるか確認します。改行文字がある場合は、障害が再現しないようにする方法をユーザーと相談します。これらのメッセージの原因がネットワーク障害にある場合は、メールスプールディレクトリを、高速なネットワークインタフェースを備えた別のマシンに移動する方法もあります。
テクニカルノート
DATA フェーズの SMTP 受信中に、行の最後がピリオドで終了しているメッセージが到着しなかったため、sendmail(1M) が時間切れになり、このエラーが発生しました。
Service wouldn't let us acquire selection
原因
このメッセージは、OpenWindows のセレクションサービスが、要求されたセレクション項目を /tmp/winselection から取得することに失敗したことを示しています。
次の解析を検討してください。要求されたセレクションは、0 不明、1 キャレット、2 プライマリ、3 セカンダリ、4 クリップボードのどれかです。結果は、0 失敗、2 存在しない、3 所有していない、4 ランクの違い、5 継続、6 キャンセル、7 認識できないのどれかです。
setmnt: Cannot open /etc/mnttab for writing
原因
システムに、/etc/mnttab への書き込みに関する障害があります。/etc を含むファイルシステムが読み取り専用にマウントされているか、またはマウントされていない可能性があります。
対処方法
このファイルが存在するかどうか、およびルートによる書き込みが可能かどうかを確認します。いずれも正しいなら、/etc ファイルシステムがマウントされていること、および読み取り専用ではなく、読み取り/書き込みモードでマウントされていることを確認します。
share_nfs: /home: Operation not applicable
原因
通常、このメッセージは、システムに、/home にマウントされたローカルファイルシステムがあることを示します。通常、/home は、オートマウンタがユーザーのホームディレクトリをマウントする場所です。
対処方法
システムがオートマウンタを実行しているときは、ローカルファイルシステムを /home ディレクトリにマウントしないでください。/disk2 など、別のディレクトリにマウントします。ほとんどのシステムでは、新規のディレクトリを作成することになります。オートマウンタの auto_home エントリを変更することもできますが、前者の解決方法の方がより簡単です。
Signal 8 error
原因
この場合、インストール中 OpenWindows を起動直後に「Signal 8 error」が表示され、インストールが停止します。
対処方法
システムを「慎重に」シャットダウンし、再起動時に ZIP ドライブカートリッジ (未使用または使用済み) を ZIP ドライブに挿入します。Solaris IA ソフトウェアの標準インストールを開始します。このエラーの後にカートリッジを ZIP ドライブに挿入して Solaris ソフトウェアの既存のインストールを続けることはできません。Solaris ソフトウェアでハードウェアのすべての検査が終了すると、ZIP ドライブは別のハードドライブとして認識され、そこから読み取ろうとします。ドライブにカートリッジがない場合、Signal 8 error が表示されます。Solaris ソフトウェアのインストールで、ZIP ドライブのカートリッジが認識されると、カートリッジにデータがなくても読み取りが行われ、処理が継続します。
SIMS license error: licenses invalid
原因
これは、ライセンスインターネットメールサーバーの問題です。Solaris 2.6 IA リリースを実行中の Pentium 2 PC に、SIMS 3.1 のデパートメント・エディションをインストールしようとしました。システムは Java インタフェースを使用中であり、上記のエラーが表示されます。ライセンスセンターが発行する 2 つのライセンスファイルは次のとおりです。
SERVER server
DAEMON lic.SUNW /etc/opt/licenses/lic.SUNW
INCREMENT SLAPD.1 lic.SUNW 1.000 08-Mar-1998 1
SERVER nwlab4 727a2b6a 7588
DAEMON suntechd /etc/opt/licenses/suntechd /etc/opt/licenses/daemon_options
INCREMENT sun.mail.mbox suntechd 3.100 08-Mar-1998 100
対処方法
2 つのライセンスファイルをマージし、余分な SERVER 行を削除します。
Slice c0t1d0s0 is too small to contain 1 replicas
原因
metatool を使用して状態の複製をディスクのシリンダ 0 に追加しようとすると、次のエラーメッセージが表示されます。
Your attempt to attach metastate database
replicas on slice "c?t?d?s?" failed for the
following reason: Slice c?t?d?s? is too small
to contain 1 replicas.
これはディスクラベルを保護するために、metatool は最外周のシリンダを使用しないようにしているからです。DiskSuite 4.1 では、metatool は 2.1G バイト以上のディスク上のシリンダ 0 にデータベースを追加できます。
対処方法
スライスの先頭シリンダを 0 ではなく 1 にするか、コマンド行から metadb -a を実行することによりこの問題を回避できます。
snmpdx: bind() failed on udp on 161 [errno: address already in use] 125 snmpdx dmid: unable to connect to snmpdx
原因
Cisco FDDI カードで Solaris 2.6 リリースを実行中に上記のエラーを受け取りました。
対処方法
Solaris 2.6 ソフトウェアでは、起動スクリプトは /etc/rc3.d に組み込まれています。これで snmpdx (ポート 161 を使用) を起動します。FDDI SNMP エージェントが実行中であり、すでにポート 161 を宣言しているのでエラーメッセージが表示されます。解決方法は、次の 2 通りあります。
snmpdx が起動しないよう、snmpdx 起動スクリプトを移動します。
mv /etc/rc3.d/S76snmpdx /etc/rc3.d/s76snmpdx
FDDI が、161 以外のポートを使用できるか調べます。
Socket type not supported
原因
ソケットタイプのサポートがシステムに設定も実装もされていません。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ESOCKTNOSUPPORT、errno=121 です。
Soft error rate (int%) during writing was too high
原因
このメッセージは、Exabyte または DAT テープが (回復可能な) ソフトエラーを大量に生成した場合に、SCSI テープドライブによって表示されます。この後に、「Please, replace tape cartridge」というアドバイスメッセージが表示されます。ソフトエラーは、まもなくハードエラーが発生して、データが損傷する可能性があることを示しています。
対処方法
まず、メーカーが推奨するクリーニングテープを使用してテープヘッドをきれいにします。この対策が無効な場合、テープカートリッジを交換します。それでも解決できない場合は、テープドライブとテープカートリッジを交換する必要があるかもしれません。
Software caused connection abort
原因
ホストマシン内の原因で、接続のアボートが発生しました。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ECONNABORTED、errno=130 です。
Srmount error
原因
RFS に特有のエラーです。このエラーは、リソースがまだリモートマシンによってマウントされているうちに RFS を停止しようとした場合、あるいは現在リソースをマウントしているリモートマシンを除外したクライアントリストで、リソースを再公開しようとした場合に発生します。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ESRMNT、errno=69 です。
Stale NFS file handle
原因
NFS クライアントが開いたファイルまたはディレクトリが、サーバー上で削除されたかまたは置き換えられました。
対処方法
このファイルを編集していた場合は、代わりに、ローカルファイルシステムに書き込みます。ファイルシステムをマウントし直すか、または古いファイルハンドルを参照するクライアントプロセスをシャットダウンします。このいずれでも解決しない場合は、システムをリブートします。
テクニカルノート
元の v ノードは無効になりました。このエラーを解決する唯一の方法は、NFS サーバーとクライアントにファイルハンドルをもう一度ネゴシエーションさせることです。
このエラーの記号名は、ESTALE、errno=151 です。
start up failure no such file or directory
「late initialization error」を参照してください。
statd: cannot talk to statd at string
原因
このメッセージは、NFS 状態監視デーモンである statd(1M) によって表示されます。statd(1M) は、NFS ロックデーモン lockd(1M) にクラッシュ修復サービスを提供します。このメッセージは、statd が古い参照内容を /var/statmon/sm および /var/statmon/sm.bak ディレクトリに残していることを示します。ユーザーが hosts データベース内のホストを削除または変更した後、statd(1M) がこれらのディレクトリのファイルを正しくパージしていない可能性があります。その場合は、存在しないホストと通信しようとします。
対処方法
variable の部分に示されたファイル (variable にはホスト名が入ります) を /var/statmon/sm と /var/statmon/sm.bak の両方のディレクトリから削除します。次に、statd(1M) デーモンを終了してから再起動します。それでもこのメッセージが表示される場合は、lockd(1M) も終了してから再起動します。これでもうまくいかない場合は、マシンをリブートしてください。
stty: TCGETS: Operation not supported on socket
原因
このメッセージは、ユーザーがマシン間で、rcp(1) によるリモートコピーまたは rsh(1) によるリモートシェルを行おうとしたときに、リモートの .cshrc ファイルに stty(1) コマンドがある場合に表示されます。このエラーが発生すると、rcp(1) コマンドまたは rsh(1) コマンドは失敗します。
対処方法
この問題を解決するには、stty(1) コマンドをユーザーの .login (またはこれに相当する) ファイルに移動します。または、シェルが対話型の場合にのみ stty(1) コマンドを実行するように .cshrc を変更します。次のテストを行うこともできます。
if ($?prompt) stty ...
テクニカルノート
rcp(1) と rsh(1) の各コマンドは、ソケットを使用して接続します。ソケットは、stty(1) で実行される TCGETS ioctl には対応していません。
su: No shell
原因
このメッセージは、誰かが、ルート用のデフォルトのログインシェルを、システムに存在しないプログラムに変更したことを示します。たとえば、/etc/passwd 内の最後のコロンで区切られたフィールドが /sbin/sh から存在しない /usr/bin/bash に変更された可能性があります。または、行末に余分な空白が付けられている可能性があります。結果的に、root としてログインしたり、ユーザーを root に切り替えたりすることができなくなるため、この問題を直接解決できません。
対処方法
唯一の解決方法は、別の媒体からシステムをリブートして、パスワードファイルを編集し、この問題を解消することです。sync(1M) を何度か呼び出してから、Stop-A と入力するかまたはリセットボタンを押してマシンを停止します。プロンプトで boot cdrom -s と入力して、CD-ROM、ネットワーク、またはフロッピーディスクからシングルユーザーとしてリブートします。
システムが立ち上がって # プロンプトが表示されたら、下記に示すような mount(1M) コマンドを使用して、オリジナルの root パーティションに対応するデバイスをマウントします。次に、新たにマウントしたシステムのパスワードファイルでエディタを実行します (端末のサポートがない場合は ed(1) を使用します)。
# mount /dev/dsk/c0t3d0s0 /mnt
# ed /mnt/etc/passwd
エディタを使用してパスワードファイルの root エントリを変更し、/usr/bin/csh または /usr/bin/ksh などの存在するシェルを呼び出します。
テクニカルノート
「No shell」の障害が発生しないようにするには、パスワードファイルを編集する際には admintool または /usr/ucb/vipw を使用するように習慣付けます。これらのツールを使用すると、システムが使用不能になるようなパスワードエントリに変更することが難しくなります。
su: 'su root' failed for login on /dev/pts/int
原因
login の後に示されたユーザーがスーパーユーザーになろうとしましたが、入力したパスワードが違っていました。
対処方法
ユーザーが root のパスワードを知っていると考えられる場合は、正しいパスワードを入力するまで待ちます。パスワードを知っているはずがない場合は、スーパーユーザーになろうとしている理由を問い合わせます。
su: 'su root' succeeded for login on /dev/pts/int
原因
login の後に示されたユーザーが、root のパスワードを入力してスーパーユーザーになりました。
対処方法
ユーザーが root のパスワードを知っていると考えられる場合、このメッセージは情報を表示しているだけです。パスワードを知っているはずがない場合は、直ちにこのパスワードを変更し、パスワードを入手した方法をユーザーに問い合わせます。
SunPC may NOT run correctly as root
原因
SunPC 4.1 と 102924 ジャンボパッチをインストールして、(root 以外の) ユーザーが SunPC を実行しようとしたところ、次のエラーメッセージが表示されました。
SunPC may NOT run correctly as root.
Please run in user mode.
SunPC script is exiting
ユーザーの一次グループの ID が root である可能性があります。次に例を示します。
$ /usr/bin/id
uid=33650(gruff) gid=0(root)
対処方法
ユーザーの一次グループを、10 などの別のグループに変更し、ユーザーが root のグループに属している必要がある場合は、root グループをユーザーの二次グループのリストに追加します。
syncing file systems...
原因
このメッセージは、ファイルシステムの整合性を保つために、システムがダウンする前にカーネルがスーパーブロックを更新していることを示します。このメッセージは、halt(1M) コマンドまたは reboot(1M) コマンドの後に表示されます。また、システムパニックの後に表示されることもありますが、その場合は、システムに損傷データがある可能性があります。
対処方法
マシンの停止、または再起動直後はそのままにしておいてください。このメッセージは正常です。システムパニックの場合は、パニックメッセージを調べてください。問題点の診断について、システムベンダの協力を得られるか問い合わせてください。ベンダに協力を得られる場合は、パニックの説明ができるように、システムをパニック状態のままにしておくか、または障害を再現できるようにしてください。
テクニカルノート
メッセージ内の 3 つのドットの後に数字が表示されることがありますが、この数字は、書き出されるダーティーページ数を示します。カッコ内の数字は、システムのビジーバッファーの推定数を示します。
syslog service starting.
原因
システムのリブート中、このメッセージが表示されて、ブートがハングしたようです。syslogd(1M) サービスの開始後、システムは /etc/rc2.d/S75cron を実行します。/etc/rc2.d/S75cron は次に ps(1) を呼び出します。システムが突然クラッシュすると、/dev/bd.off がどこにもリンクされていない状態になることがあり、ps(1) コマンドがハングすることがあります。
対処方法
(たとえば boot -s によって) シングルユーザーとしてリブートし、ls -l /dev/bd* を実行して、これが原因であるかどうかを判断します。原因である場合は、/dev/bd.off を削除してから、bdconfig off を実行するか、または -r (再構成) オプションを付けてリブートします。
これは、ps(1) のハング原因として最も報告が多い状態です。
System booting after fatal error FATAL
原因
システムが自動的にリブートし、その後、メッセージファイルに「System booting after fatal error FATAL」が含まれます。
このメッセージは、システムがハードウェアエラーを検出したあとのリブート中に出力されます。以下の状況により、この応答が返されることがあります。UPA アドレスのパリティエラー、マスター待ち行列のオーバーフロー、DTAG パリティエラー、E-Cache タグのパリティエラー、一貫性のエラーなどがあります。
対処方法
prtdiag(1M) は、失敗したハードウェアコンポーネントの特定に使用すると便利です。エラーは、CPU モジュールまたはシステムボードが不良であることを示します。
SYSTEM error, Arg list too long
原因
Networker でクライアントをバックアップしようとして、次のエラーになりました。
* heaven.com:/export/heaven2 save: SYSTEM error, Arg list too long
* heaven.com:/export/heaven2 save: Cannot open save session with heaven.com
* heaven.com:/export/heaven3 1 retry attempted
* heaven.com:/export/heaven3 save: SYSTEM error, Arg list too long
* heaven.com:/export/heaven3 save: Cannot open save session with heaven.com
対処方法
このようなエラーは、Solstice バックアップバージョン 5.0.1 未満の 2 G バイトを超えるインデックスファイル (/nsc/index/clientname) が原因です。5.0.1 では、インデックスはセグメント化されているのでこのエラーは問題になりません。Solstice バックアップのどのバージョンでも、クライアントインデックスの破壊が原因でこのエラーになることがあります。その場合は、次のコマンドで問題を解決できる場合があります。
# nsrck -F clientname
この方法で問題が解決しない場合は、Networker をシャットダウンし、クライアントインデックスを削除してデーモンを再起動してください。これでバックアップが正常に実行されます。
system hang
原因
4.1.3C の SBUS カードのために、システムがフリーズしました。
SYSTEM HANGS DURING BOOT
原因
ユーザーがシステムを起動すると、ブートメッセージ root on、swap on、および dump on の後にハングします。システムがこれらのメッセージを表示した後、LED が点滅し、システムがハングします。
これは、以前に fsck を実行した際に /dev ディレクトリの下のデバイスが削除されたことが原因で発生します。/dev/console デバイスを探し、ない場合はこのデバイスを作成します。
system will not connect to port 80
「late initialization error」を参照してください。
"T"
tar: /dev/rmt/0: No such file or directory
原因
デフォルトのテープデバイス /dev/rmt/0、または TAPE 環境変数で指定されているデバイスが、現在、システムに接続されていないか、設定されていないか、またはそのハードウェアのシンボリックリンクが壊れています。
対処方法
/dev/rmt ディレクトリ内のファイルを一覧表示して、現在設定されているテープデバイスを調べます。設定されているデバイスがない場合は、テープデバイスがシステムに正しく装着されていることを確認してから、-r オプションを付けてリブートし、デバイスを設定し直します。
/dev/rmt/0 以外のテープデバイスが設定されている場合は、tar(1) の -f オプションの後に指定できます。
tar: directory checksum error
原因
tar(1) からのこのエラーメッセージは、テープから読み込んだディレクトリとファイルのチェックサムが、ヘッダブロックに宣言されているチェックサムと一致しないことを示します。通常、このメッセージは、ブロック化因数が間違っていることを示します。ただし、テープ上のデータが損傷していることを示す場合もあります。
対処方法
この問題を解決するには、コマンド行で (-b の後に) 指定したブロック化因数が、初めに指定したブロック化因数と一致することを確認します。疑わしい場合は、ブロックサイズを省略して、tar(1) に自動的に決めさせます。これでも解決しない場合は、テープのデータが損傷している可能性があります。
tar: tape write error
原因
tar(1) の出力ファイルで物理的な書き込みエラーが発生しました。出力ファイルは、通常はテープですが、フロッピーディスクまたはディスクファイルの場合もあります。システムコンソールで、デバイスドライバが実際のエラー状態を表示しているか見てください。テープが書き込み禁止になっているか、物理的な入出力エラーが発生したか、テープの終わりに達したか、またはファイルの大きさ制限を超えたかのいずれかが原因の可能性があります。
対処方法
テープが書き込み禁止になっている場合は、書き込みスイッチを有効にします。物理的な入出力エラーの場合は、新しいテープに交換します。テープの終わりに達した場合は、そのデバイスがサポートしている場合は高密度テープを使用するか、マルチボリュームをサポートしている cpio(1) または pax(1) を使用します。ファイルの大きさ制限を超えた場合は、親シェルの limit(1) または ulimit(1) 機能を使用して、ファイルの最大サイズを大きくします。
関連項目
tar テープの詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』の UFS ファイルのコピーに関する節を参照してください。
Text file busy
原因
このエラーは、書き込みのために現在開いている手続きのみの (共用テキスト) ファイルを実行しようとした場合や、実行中の手続きのみのファイルを書き込みのために開こうとしたり、削除しようとしたりする場合に発生します。このメッセージは現在は使用されていません。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ETXTBSY、errno=26 です。
Text is lost because the maximum edit log size has been exceeded.
原因
このメッセージは、cmdtool(1) のスクロールウィンドウで 100,000 文字がスクロールされるとセッションの先頭部分で表示されます。スクロールバーの最上部にある矩形をクリックすると、このメッセージが表示されることがあります。データは失われていませんが、ユーザーは、この位置よりも前にスクロールできません。
対処方法
コマンドツールのログファイルの最大サイズを大きくするには、cmdtool に -M オプションを付けて使用し、100,000 バイトよりも大きな値を指定します。
tftpd: nak: Transport endpoint is already connected
原因
AutoClient (AutoClient 2.1 - Solstice AdminSuite 2.3) を構成後、特に Solaris 2.6 環境では、/dev/console と /var/adm/messages の両方またはどちらかからサーバーに次のようなエラーメッセージが表示されることがあります。
tftpd: nak: Transport endpoint is already connected
その後の AutoClient による起動ネットはハングします。次に例を示します。
Boot Device:...
File and Args...
注 -
このエラーメッセージは解読困難です。また、このように AutoClient の起動の初期には、イベントの記録もほとんどありません。この問題の原因を確かめるには、クライアントのサブネットの別のシステムからのクライアントの snoop の実行が必要です。
対処方法
Solaris 2.6 で in.tftpd に変更が加えられ、send() ではなく sendto() を使用するようになりました。Solaris 2.5.1 環境では、sendto() のかわりに send() を使用するので、Solaris 2.5.1 から Solaris 2.6 環境に in.tftpd をコピーするのも 1 つの方法です。さらに、クライアントの snoop を実行することで、受信しようとして見つからなかったファイルをサーバーから障害追跡する方法もあります。
次に例を示します (オンボード Ethernet インタフェースの使用を想定)。
# snoop autoclient_name
または
# snoop ethernet_address_of_autoclient_name
この例では、TFTP (Trivial File Transfer Protocol) は次のようにエラーメッセージを読み取りました。
81911ED4.SUN4C
TFTP Error: access violation
このエラーは、/tftpboot ディレクトリに何らかの問題があることを示しています。
AUTOCLIENT の場合: 問題は、起動サーバーの /tftpboot ディレクトリにあります。HOSTID ファイルと HOSTID.ARCH ファイルが、現在のアーキテクチャの正しい inetboot ファイルにリンクされていることを確認してください。次に、sun4m システムの場合の正しいエントリを示します。
81971904 -> inetboot.sun4m.Solaris_2.4
81971904.SUN4M -> inetboot.sun4m.Solaris_2.4
次のエントリは、sun4m システムでは正しくありません。
C753002F -> inetboot.axil4m.Solaris_2.5.1
C753002F.AXIL4M -> inetboot.axil4m.Solaris_2.5.1
間違っている場合は、現在のディレクトリで対応するクライアントのエントリを削除し、add_install_client スクリプトまたは Solstice ツールで再度そのクライアントを追加してください。
JUMPSTART クライアントの場合: サーバーからクライアントに対する「Error: access violation」は、add_install_client コマンド行で間違ったカーネルアーキテクチャが指定されたことを表している場合があります。サーバーで、次のコマンドを実行します。
# cd /cdrom/cdrom0/s0
# ./add_install_client host_name correct_architecture
間違ったアーキテクチャは add_install_client スクリプトによって削除され、インストールサーバーは、クライアントを起動するための正しいアーキテクチャでセットアップされます。add_install_client の使用に問題がある場合は、./rm_install_client および ./add_install_client を正しいアーキテクチャで使用してください。
他はすべて /tftpboot ディレクトリのチェックと同じ手順を使用してください。
THE FOLLOWING FILE SYSTEM(S) HAD AN UNEXPECTED INCONSISTENCY:
原因
ブート時、/etc/rcS スクリプトは fsck(1M) コマンドを実行して、/etc/vfstab の fsck がマークされたファイルシステムの整合性をチェックします。fsck(1M) がファイルシステムを自動的に修復できなかった場合、ブート手続きは中断され、このメッセージを表示します。この状態では、fsck(1M) の修復作業はファイルの損失を伴うため、システム管理者に判断を仰ぎます。すでにデータが損傷している恐れがあります。
対処方法
まずファイルシステムで fsck -n を実行し、障害の数と種類を調べます。その後、再度 fsck(1M) を実行してファイルシステムを修復します。ファイルシステムのバックアップがある場合は、通常、fsck(1M) からの質問にすべて「y」と答えても問題はありません。後で参照できるように、問題のあるファイルと i ノード番号をすべて記録しておくことを推奨します。fsck(1M) を自分で実行する場合は、ブートスクリプトが推奨するオプションを指定します。たとえば、次のように入力します。
# fsck /dev/rdsk/c0t4d0s0
通常、fsck(1M) による修復中に失われるファイルは、クラッシュまたは停電の直前に作成されたもので復元できません。重要なファイルが失われた場合は、バックアップテープから復元できます。
バックアップがない場合は、fsck(1M) の実行を詳しい方に依頼してください。
関連項目
詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの整合性チェックに関する節を参照してください。
The SCSI bus is hung. Perhaps an external device is turned off.
原因
このメッセージは、リブートの初めの方で「Boot device: ...」メッセージの後に表示され、その後システムはハングします。問題は、非ブートデバイスの SCSI ターゲットが重複していることです。外部デバイスの電源を切っておくと、この障害が発生しにくくなります。
対処方法
解決方法については、「Boot device: /iommu/sbus/directory/directory/sd@3,0」を参照してください。
関連項目
詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』の停止とブートに関する節を参照してください。
THE SYSTEM IS BEING SHUT DOWN NOW !!!
原因
このメッセージは、システムが停止直前であり、変更内容を保存できないことを意味しています。
対処方法
多くの場合、このメッセージの前に、システムが 15 分や 10 分で停止するといった意味のメッセージが表示されます。これらの初期ブロードキャストシャットダウンメッセージが表示された場合は、すべての作業内容を保存し、作成中の電子メールを送信し、ファイルを閉じてください。vi(1) セッションは後で復元できるように自動的に保存されますが、他の多くのアプリケーションにはクラッシュ保護機構がありません。データが失われる恐れがあります。
関連項目
システムのシャットダウンについては、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』を参照してください。AnswerBook のオンラインマニュアルを使用している場合は、「halting the system」と入力して検索文字列として使用します。
The system will be shut down in int minutes
原因
システムの shutdown(1M) スクリプトからのこのメッセージは、スーパーユーザーがシステムを停止しようとしていることを示します。
対処方法
即座にすべての変更内容を保存しないと、作業結果が失われます。変更中のファイルを書き出し、作成中の電子メールメッセージを送信し、ファイルを閉じてください。
関連項目
システムのシャットダウンについては、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』を参照してください。AnswerBook のオンラインマニュアルを使用している場合は、「halting the system」と入力して検索文字列として使用します。
This gateway does not support Unix Password.
原因
FireWall バージョン 2.0 を使用中に、次のようなエラーが発生します。
# telnet firewall-machine
Trying 192.29.174.60 ...
Connected to firewall-machine
Escape character is '^]'.
CheckPoint FireWall-1 authenticated Telnet server running on
firewall-machine
Login: testuser
This gateway does not support Unix Password.
対処方法
「Network Objects」を開き、該当する Gateway オブジェクト、「Host Properties Auth Schemes」を編集し、UNIX Password を選択します。UNIX Password は、認証の方法としては安全でないと考えられているため、デフォルトのチェックはありません。
This mail file has been changed by another mail reader.
原因
このメッセージは、別のメールリーダが受信箱をロックしているときに mailtool(1) を起動すると、ポップアップダイアログボックスに表示されます。次に、「Do you wish to ask that mail reader to save the changes?」という質問が表示されます。この質問には、次の対処方法に示す 3 つの選択肢があります。
対処方法
「変更内容を保存 (Save Changes)」を選択すると、mailtool(1) はもう一方のメールリーダに、ロックを解除して受信箱に加えた変更内容を書き出すように要求します。「変更内容を廃棄 (Ignore)」を選択すると、mailtool(1) は受信箱をロックせずに読み取ります。「取り消し (Cancel)」を選択すると、mailtool(1) は終了します。
Timeout waiting for ARP/RARP packet
原因
この障害はネットワークからのブート時に発生し、ネットワークの接続障害を示します。
対処方法
Ethernet ケーブルがネットワークに接続されていることを確認します。次に、NIS ethers(4) マップまたはブートサーバー上にこのシステムのエントリがあることを確認します。さらに、サーバーとクライアントの IP アドレスを調べて、両者が同一のサブネット上にあることを確認します。また、ローカルの /etc/hosts ファイルが、ethers の内容、および NIS の hosts(4) マップと矛盾していてはいけません。
これらが原因でなかった場合は、システムの PROM モニタの ok プロンプトで test net を実行して、ネットワークの接続を調べます (古い PROM モニタでは test-net を使用してください)。ネットワークテストが失敗する場合は、Ethernet のポート、カード、ヒューズ、ケーブルを調べて、必要に応じて交換します。また、ツイストペアポートも調べて、正しいサブネットに接続されていることを確認します。
関連項目
パケットの詳細については、『日本語 Solaris のインストール (SPARC 版)』を参照してください。AnswerBook のオンラインマニュアルを使用している場合は、「ARP/RARP」と入力して検索文字列として使用します。
Timer expired
原因
STREAMS ioctl コールに設定されたタイマーがタイムアウトしました。このエラーの原因はデバイスによって異なり、ハードウェアまたはソフトウェアの障害、あるいは特定の操作に対してタイムアウト値が短すぎるということを示しています。ioctl(2) 操作のステータスは不定です。このエラーは、_lwp_cond_timedwait(2) や cond_timedwait(3THR) によるタイムアウトの場合にも返されます。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ETIME、errno=62 です。
token ring hangs
原因
4.1.3C Sbus カードによりシステムフリーズになりました。
Too many links
原因
ファイルに対して、最大数 (LINK_MAX、デフォルトでは 32767) を超えるハードリンクを作成しようとしました。サブディレクトリのそれぞれが親ディレクトリへリンクされているため、多数のサブディレクトリを作成しようとすると同じエラーが発生します。
対処方法
同じファイルに対して多数のリンクが存在する理由を調べます。最大数を超えるハードリンクを得るには、シンボリックリンクを使用します。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EMLINK、errno=31 です。
Too many open files
原因
プロセスが多くのファイルを一度に開きすぎました。システムは、ファイルをオープンできる制限値としてプロセスごとのソフト制限値である OPEN_MAX (通常は 64 ですが、増やすことができます) と、プロセスごとのハード制限値 (通常は 1024 で、これ以上増やすことはできません) を適用します。
対処方法
ソフト制限値はシェルから変更できます。C シェルの場合は、limit(1) コマンドを使用して記述子の数を増やします。Bourne シェルまたは Korn シェルの場合は、-n オプションを付けた ulimit コマンドを使用して、ファイル記述子の数を増やします。
このエラーのために、ウィンドウシステムが新たなアプリケーションの起動を拒否する場合は、ウィンドウシステムを起動する前に、ログインシェルのファイルをオープンできる制限値を大きくします。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EMFILE、errno=24 です。
Transport endpoint is already connected
原因
すでに接続されているトランスポート終端に対して接続要求が行われたか、あるいはすでに接続されているにもかかわらず sendto(3XNET) または sendmsg(3XNET) のトランスポート終端に、接続先が指定されました。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、EISCONN、errno=133 です。
Transport endpoint is not connected
原因
トランスポート終端が接続されていないか、データグラムの送信時にアドレスの指定がなかったため、データ送受信の要求が拒否されました。
テクニカルノート
このエラーの記号名は、ENOTCONN、errno=134 です。
TRAP 3E
原因
Ultra システムが「TRAP 3E」で起動に失敗しました。システムは、不良マジックナンバーエラーを表示することもあります。
このエラーは、起動ディスク上に不良スーパーブロックがあることが原因で発生します。この不良スーパーブロックは、SCSI 設定の問題が原因で発生した可能性があります。
対処方法
解決策は次のとおりです。
SCSI バスに、不当な設定、不良ケーブル、重複した SCSI などがないかどうかを調べます。
CD-ROM からシングルユーザーとして起動します。
OK boot cdrom -sw
起動ディスクに対して fsck(1M) を実行します。すると、おそらくスーパーブロックのエラーで失敗します。
# fsck /dev/rdsk/device
代わりのスーパーブロックの場所を見つけます。必ず大文字の -N を使用してください。次に例を示します。
# newfs -N /dev/rdsk/c0t0d0s0
/dev/rdsk/c0t0d0s0: 2048960 sectors in 1348 cylinders of 19 tracks,
80 sectors 1000.5MB in 85 cyl groups (16 c/g, 11.88MB/g, 5696 i/g)
super-block backups (for fsck -F ufs -o b=#) at:
32, 24432, 48832, 73232, 97632, 122032, 146432, 170832, 195232, 219632,
244032, 268432, 292832, 317232, 341632, 366032, 390432, 414832, 439232,
463632, 488032, 512432, 536832, 561232, 585632, 610032, 634432, 658832,
683232, 707632, 732032, 756432, 778272, 802672, 827072, 851472, 875872,
900272, 924672, 949072, 973472, 997872, 1022272, 1290672, ...
代替スーパーブロックを使用して、fsck(1M) をディスクで実行してください。代替スーパーブロックを繰り返し実行しなければ機能しない場合があります。最初と中間と最後からいくつかのブロック番号を抜き出して試してください。
# fsck -o b=<altblk> /dev/rdsk/c0t0d0s0
ブートブロックも不良である場合があります。起動に使用した CD-ROM の中のブートブロックで復元してください。
# /usr/sbin/installboot /usr/platform/architecture/lib/fs/ufs/bootblk
/dev/rdsk/c0t0d0s0
オペレーティング環境を再起動します。
# reboot
"U"
ufsdump 4mm commands
原因
Autoloader でダンプ構文が使用されました。
umount: warning: /string not in mnttab
原因
このメッセージは、スーパーユーザーが、マウントされていないファイルシステムのマウントを解除しようとした場合に表示されます。なお、/var などの、ファイルシステムのサブディレクトリのマウントを解除することはできません。
対処方法
mount(1M) または df(1M) コマンドを実行して、マウントされているファイルシステムを判断します。それらのいずれかのマウントを解除したい場合は、存在するマウントポイントを指定します。
Unable to connect to license server. Inconsistent encryption code.
原因
このエラーメッセージが表示され、マシンの IP アドレスだけが変更されていました。
対処方法
ifconfig(1M) で定義される IP アドレスは、/etc/hosts の中のものと一致しなければなりません。つまり、マシンの IP アドレスを ifconfig(1M) で変更する場合は、/etc/hosts ファイルのマシンでエントリも変更する必要があります。
複数のインタフェースを持つマシンでは、/etc/hostname.* を確認して更新しなければならない場合もあります。
unable to get pty!
原因
CDE で「端末エミュレータ (Terminal)」ウィンドウを開くと (dtterm)、「Unable to get pty!」 というポップアップウィンドウメッセージが表示されます。
dtterm で /dev/pts/int (int は整数) を開くことができません。grantpt(3C) がファイルのアクセス権の変更に失敗したため、ファイルを開くことができません。grantpt(3C) が失敗したのは、バイナリ /usr/lib/pt_chmod が setuid root でないためです。/usr/lib/pt_chmod のアクセス権は 4111 でなければなりません。
対処方法
正しいアクセス権を pt_chmod に対して設定し直すには、次のコマンドを root で実行します。
# chmod 4111 /usr/lib/pt_chmod
Unable to install/attach driver 'string'
原因
これらのメッセージは、ブート時に、システムがマシン上に存在しないデバイス用にドライバを読み込もうとした場合に、/var/adm/messages に表示されます。
対処方法
このメッセージは情報を提供するのみです。デバイスドライバが多すぎると、システムカーネルが大きくなり、必要なメモリーも増えるため、これらのデバイスドライバすべてが必要ではないことがあります。
Unable to open nwrecover, Error: nwrecover: NSR: please start a server on client_name
原因
クライアントから nwrecover を実行してグラフィカルな復旧インタフェースを開く際に、このエラーが表示されます。
対処方法
この場合、複数の NetWorker サーバーが存在しており、nwrecover がクライアントに対して使用するネットワークサーバーを決定することができませんでした。
サーバーは、-s オプションで nwrecover コマンドに指定することができます。
nwrecover -c client_name -s server_name
-s server_name の部分には NetWorker サーバーを設定し、-c client_name の部分には NetWorker クライアントインデックスを設定します。
uname: error writing name when booting
原因
システムはブートストラップできません。
対処方法
CD-ROM から起動して /etc/nodename を確認します。ファイルにはシステム名の入った 1 行だけが必要です。空白行やその他の行を入力することはできません。
undefined control
原因
このメッセージの前には、該当するファイル名と行番号が表示されます。このメッセージは C プリプロセッサ /usr/ccs/lib/cpp によって表示され、ハッシュ記号 (#) で始まりますが、後に define や include などの有効なキーワードが続きません。
対処方法
ソフトウェアによっては、初期ファイルを解釈する時に、シェルではなくプリプロセッサを使用するものもあります。大部分のシェルでは、シャープ記号 (#) はコメントを表します。C プロセッサは /* と */ の区切り文字に挟まれた部分をコメントと見なします。
unknown host exception: unknown host
原因
Java フロントエンドで Sun Directory Services 1.0 をインストールしようとしました。インストールのときに、エラー「unknown host exception: unknown host」が発生しました。Sun Directory Services 1.0 によって、2 度追加されたドメイン名とともにホスト名が表示されます。
対処方法
/etc/nsswitch.conf に hosts: dns files という行がありました。
まずファイルを指定し、次に DNS を指定するよう、この行を hosts: files dns と変更すると、問題が解決します。
考察: このエラーは完全指定のホスト名の使用時にも発生します。ホスト名にドメイン名が追加されていないことを確認してください。完全指定ホスト名を使用すると、ドメインが 2 回追加されます。また、/etc/resolv.conf で指定したドメイン名がアクセス可能なドメインであることを確認してください。
Unmatched `
原因
C シェルの csh(1) からのこのメッセージは、終わりの逆引用符を付けずに、初めの逆引用符 (`) のみを付けたコマンドをユーザーが入力したことを示します。引用符 (') や二重引用符 (") を片方しか付けなかった場合も、同様のメッセージが表示されます。他のシェルでは、通常、コマンド行で引用符が片方しかない場合は継続プロンプトが表示されます。
対処方法
コマンド行を訂正して、再度実行します。Cシェルで、改行して入力を続けるには、改行文字の直前にバックスラッシュを入力します。
UNREF FILE I=i OWNER=o MODE=m SIZE=s MTIME=t CLEAR?
原因
fsck(1M) がフェーズ 4 で、i ノードにパス名がないために、指定されたファイルに親がないことを発見しました。すなわち、そのファイルはどのディレクトリにも接続していません。
対処方法
「YES」と答えて、ファイルを lost+found ディレクトリに接続し直します。次に、ファイルの復帰を希望するかどうかと復帰先の場所をファイルの所有者に問い合わせてください。
関連項目
詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの整合性チェックに関する章を参照してください。
UnsatisfiedLinkError
原因
インターネットプロバイダにダイアルインしないとデモバージョンを利用できません。また、この Java エラーメッセージは、接続せずにライブラリページをロードしようとしても発生します。
対処方法
Java WorkShop パッケージでネットワーキングサービスを提供するには、Java Development Kit が必要です。問題は 2 つ考えられます。
JDK/VM は net.dll をロードしようとしましたが、(net.dll はその後、そのソケットサービスとして wsock32.dll をロードします) winsocket プログラムによってシステムソケット DLL に何らかの操作が行われ、JDK net.dll が破壊されたようです。UnsatisfiedLinkError の原因は、これで説明できます。
JDK によって ServerSocket オブジェクトまたは Socket オブジェクトが作成されるとき、gethostbyaddr() を呼び出してローカルホスト名を解読しようとします。TCP/IP 用に DNS エントリが構成済みの場合、gethostbyaddr() は Win95/NT で DNS を照会します (通常は、これで「ダイアルアップダイアログ」が表示されます)。
最初の問題の場合: winsocket プログラムによって wsock32.dll または winsock.dll の名前が変更または移動された場合、解読には JDK の変更が含まれます。
2 番目の問題の場合: DNS の照会を避けるには、%WinDir%¥HOSTS ファイルにエントリを追加します。詳細は、Java WorkShop の Release Notes を参照してください。
Use "logout" to logout.
原因
Control-D を使用してログアウトする習慣がついている Bourne シェルまたは Korn シェルのユーザーは、この C シェルメッセージに驚くかもしれません。
対処方法
ignoreeof が設定されている場合、C シェルでは、logout(1) または exit(1) と入力してログアウトしなければなりません。修正したファイルがある場合は、終了する前にディスクに書き込んでください。
user unknown
原因
同じシステム上に存在するユーザーであるにもかかわらず、メールを送信しようとすると、エラー「Username... User unknown」が表示されます。
対処方法
電子メールアドレスを入力ミスしていないか確認してください。送り先のユーザーが、/etc/mail/aliases またはユーザーの .mailrc ファイルで、存在しない電子メールアドレスにエイリアス指定されている可能性もあります。
名前に大文字が入っているユーザーにはメールを送信できません。sendmail(1M) は、すべての大文字を小文字に変換してからユーザーを検索します。UNIX では大文字小文字を区別するため、このような大文字から小文字に変更されたユーザー名を検索することができません。そのため、「User unknown」のメッセージが表示されます。
回避策として、すべてのユーザー名が小文字だけで構成されていることを確認してください。
/usr/dt/bin/rpc.ttdbserverd:Child Status' changed
原因
CDE の実行中、コンソールまたは /var/adm/messages ファイルに、次のようにエラーが出力されます。
Oct 19 04:41:00 darkcastle last message repeated 393 times
Oct 19 04:41:01 darkcastle inetd[120]: /usr/dt/bin/rpc.ttdbserverd:Child Status Changed
対処方法
次のソフトリンクを作成します。
ln -s /usr/openwin/bin/rpc.ttdbserver /usr/dt/bin/rpc.ttdbserver
ln -s /usr/openwin/bin/rpc.ttdbserverd /usr/dt/bin/rpc.ttdbserverd
/usr/openwin/bin/xinit: connection to X server lost
原因
このエラーは、X11 リソースを設定し、ウィンドウマネージャーを起動する xinit(1)プログラムが、X サーバープロセスを発見できなかったことを示します。ユーザーがウィンドウマネージャーの起動を中止したか、または (プロセスの強制終了やリブートなどによって) OpenWindows が異常終了した可能性があります。X サーバーがクラッシュした可能性もあります。場合によっては、データが失われている恐れがあります。OpenWindows 環境がシステムのリブート時に終了した場合、プロセスのタイミングによっては、このメッセージは正常である可能性もあります。
対処方法
唯一の解決方法は、OpenWindows 環境を終了してから起動し直すことです。システムがハングしたためにコンソールプロンプトの表示に失敗した場合を除き、システムのリブートは必要ありません。OpenWindows 環境を終了するには、「ワークスペース」メニューから「終了」を選択します。OpenWindows 環境を再起動するには、システムプロンプトで openwin(1) と入力します。
/usr/ucb/cc: language optional software package not installed
原因
BSD 互換のなんらかのコードをコンパイルしているときに、usr/ucb/cc を起動するとエラーが発生しました。別製品のコンパイラ (SPARCworksTM Professional C 製品) が /opt にインストールされていました。
/usr/ucb/cc は、ファイル /usr/ccs/bin/ucbcc を探すためのスクリプトであり、このファイルを見つけると、BSD 互換のコンパイルのために適切なライブラリフラグを設定して起動します。
/usr/ucb/cc は、SUNWscpu のパッケージの一部です。/usr/ccs/bin/ucbcc は、別製品の C コンパイラ、SPROcc のインストール中に作成される /opt/SUNWspro/bin/acc に対するシンボリックリンクです。
対処方法
OS に含まれている開発パッケージ、SUNWscpu、SUNWbtool、および別製品の C コンパイラ SPROcc が存在することを確認します。しかし、/usr/ccs/bin/ucbcc がユーザーのシステム上になければ、明らかに何らかの方法でこのリンクが削除されています。
新しいシンボリックリンクを作成して、問題を解決してください。
# ln -s /opt/SUNWspro/bin/acc /usr/ccs/bin/ucbcc
/usr/ucb/cc を起動してこの対処が実行されていることを確認します。
次のコマンドを使用して、必要な特定のコンポーネントを含むパッケージを確認します。
craterlake% grep ucb/cc /var/sadm/install/contents
/usr/ucb/cc f none 0555 bin bin 3084 50323 814621113 *SUNWscpu
craterlake% ls -l /usr/ucb/cc
-r-xr-xr-x 1 bin bin 3084 Oct 25 1995 /usr/ucb/cc
craterlake% file !$
file /usr/ucb/cc
/usr/ucb/cc: executable /usr/bin/sh script
craterlake% grep ucbcc /var/sadm/install/contents
/usr/ccs/bin/ucbcc=/opt1/40/SUNWspro/SC4.0/bin/acc s none SPROcc SPROcc.2 SPROcc.5
craterlake% file /usr/ccs/bin/ucbcc
/usr/ccs/bin/ucbcc: ¥
ELF 32-bit MSB executable SPARC Version 1, dynamically linked, stripped
craterlake% ls -l /usr/ccs/bin/ucbcc
lrwxrwxrwx 1 root other 31 Aug 23 1996 /usr/ccs/bin/ucbcc
-> /opt1/40/SUNWspro/SC4.0/bin/acc
UX: userdel: error: Cannot update system files login cannot be deleted
原因
このエラーは、userdel でユーザーを削除するときに表示されます。
userdel -r userid
また、root (/) ファイルシステムがいっぱいです。
対処方法
root (/) ファイルシステムに空きスペースを作成します。
"V"
Value too large for defined data type
原因
IPC オブジェクトまたはファイルシステムオブジェクトのユーザー ID またはグループ ID が大きすぎて、呼び出し側が提供した構造体の適切なメンバーに格納できません。
対処方法
より新しいシステムでアプリケーションを実行するか、またはプログラムの作成者に解決を依頼してください。
テクニカルノート
このエラーは、宣言されたメンバー構造体のサポート範囲よりも大きな範囲のユーザー ID 値またはグループ ID 値をサポートしているシステムでのみ表示されます。通常、この状態は、IPC またはファイルシステムオブジェクトが、ローカルシステムのものよりも大きな uid_t 型、off_t 型、または gid_t 型の値を持つリモートマシン上にあるため発生します。
このエラーの記号名は、EOVERFLOW、errno=79 です。
Volume Manager reports error: Configuration daemon can't speak protocol version
原因
VXVM 2.0 または 2.1 から VXVM 2.3 へのアップグレードで vxva (ボリュームマネージャGUI) を実行しようとして、このメッセージが表示されました。
Volume Manager reports error:
Configuration daemon can't speak protocol version
このメッセージは、ボリュームマネージャデーモン vxconfigd と起動しようとしている GUI vxva のバージョンが一致していないことを示しています。たとえば、バージョン 2.3 の vxconfigd を実行していて、旧バージョン (2.1) の vxva を実行しようとする場合です。
おそらく vxva のパスが間違っています。vxva の 2.1 およびそれ以前のバージョンでは、/opt/vxva.bin にバイナリがありますが、2.1.1 以降では /opt/SUNWvxva/bin に場所が変更になりました。
古い SUNWvxva パッケージを削除しないで新規のバージョン 2.3 をインストールすると (これは通常の方法で、旧パッケージの削除は必要ない)、$PATH に古い /opt/vxva/bin が残っているため、古いバージョンの vxva を起動したとも考えられます。
対処方法
新しい vxva プログラム、/opt/SUNWvxva/bin/vxva を実行します。このプログラムが動作し、エラーメッセージが表示されない場合は、/opt/vxva/bin/vxva をパスステートメントから削除するか、あるいは旧バージョンの vxva を削除して、次の 2 つのコマンドで新バージョンに対するシンボリックリンクを作成します。
# rm /opt/vxva/bin/vxva
# ln -s /opt/SUNWvxva/bin/vxva /opt/vxva/bin/vxva
Volume too large for defined data type
原因
このエラーは、サイズが 2 G バイトを超えるデータベースファイルを開くときに発生しました。Solaris 2.6 以降のリリースでは、2 G バイトを超えるサイズをサポートしているので、次の対処方法で対応できます。
対処方法
Solaris 2.6 ソフトウェアが 2 G バイトを超えるサイズをサポートしているのは事実ですが、そのサイズのファイルを開くには、新バージョンの標準コールを使用する必要があります。ほとんどのシステムコールと libc 関数に 64 ビットバージョンが用意されています。たとえば、単なる open ではなくて open64 を実行します。
関連項目
lf64(5) のマニュアルページを参照してください。
vxconfigd error: segmentation fault
原因
システムの起動時に、vxconfigd が起動できません。セグメント例外 (コアダンプ) で異常終了します。
vxconfigd error: segmentation fault
[ vxvm warning: _illegal vminor encountered ]
対処方法
date(1) (/bin/date または /usr/bin/date) を使用してシステム上の日付を確認します。システム上の日付が非常に古い (1970 年など) か、あるいは遠い未来 (2010 年など) である場合は、vxconfigd はコアダンプを生成します。
/bin/date または /usr/bin/date を使用してシステム上の日付を変更すると、vxconfigd は問題なく起動します。
vxfs filesystems not mounting
原因
この例ではマウントができず、修復不能なエラーメッセージが mountall の実行で戻りました。次にマウントレポートの例を示します。
mount: You don't have a license to run this program
ただし、vxserial -p の場合は、次のメッセージが表示されます。
Feature name: CURRSET [95]
Number of licenses: 1 (non-floating)
Expiration date: Sun Jan 18 03:00:00 1998 (22.8 days from now)
Release Level: 20
Machine Class: All
Feature name: RAID [96]
Number of licenses: 1 (non-floating)
Expiration date: Sun Jan 18 03:00:00 1998 (22.8 days from now)
Release Level: 20
Machine Class: All
対処方法
vxfsserial -p を実行して vxfs ライセンスの状態を確認してください。この例では、期限切れになっていました。期限切れでない場合は、vxfsserial -p では次のようなメッセージが表示されます。
Feature name: VXFS [80]
Number of licenses: 1 (non-floating)
Expiration date: No expiration date
Release Level: 22
Machine Class: 934986342
vxvm:vxslicer:ERROR unsupported disk layout
原因
ディスクをカプセル化しようとすると、このエラーが発生します。
対処方法
ディスクをカプセル化するには、次の最低条件を満たさなければなりません。
ディスク上に、未使用の長さがゼロのスライスが 2 つなければなりません。これらのスライスにはシリンダが割り当てられていてはいけません。
ディスク上に未使用のシリンダが 2 つなければなりません。これらの 2 つのシリンダは、スライス 2 以外のスライスに使用されていてはいけません。
上の 2 つの未使用のシリンダは、ドライブの最初か最後に配置されていなければなりません。
"W"
WARNING: add_spec: No major number for sf
原因
システムが起動中に次の警告メッセージを表示します。
SunOS Release 5.5.1 Version Generic_103640-03 [UNIX(R)
System V Release 4.0]
Copyright (c) 1983-1996, Sun Microsystems, Inc.
WARNING: add_spec: No major number for sf
sf(7D) ドライバは Sun Enterprise Network ArrayTM (SENA) (「photon」とも呼ばれる) 専用です。
対処方法
システムに SENA が接続されていない場合は、メッセージを無視しても安全です。メッセージを表示させないためには、sf(7D) を参照する /kernel/drv/ssd.conf の最後の行をコメントにします。
コメントにしたあとに SENA をシステムに接続する場合は、必ずこの行のコメントを解除してください。
warning:cachefs:invalid cache version
原因
Solaris 2.5.1 リリースを実行し、AdminSuite 2.3 または AutoClientTM 2.1 の使用時に 5 つのオートクライアントを追加しました。このクライアントの起動時に、このエラーメッセージを受け取りました。
対処方法
/kernel/fs/cachefs ファイルがサーバーとクライアント間でバージョンが異なります。サーバーとクライアントの Cachefs バージョンは、次に示すように同じである必要があります。
サーバーで:
# cd /kernel/fs
# ls -al cachefs
-rwxr-xr-x 1 root sys 229396 Jul 15 1997 cachefs*
クライアントで:
# cd /export/root/clientname/kernel/fs
# ls -al cachefs
-rwxr-xr-x 1 root sys 229396 Jul 15 1997 cachefs*
solution: load patch 104849-02 or higher
この問題を解決するには、パッチ 104849-02 またはそれ以降をロードします。
WARNING: Clock gained int days- CHECK AND RESET THE DATE!
原因
各ワークステーションには、充電式バッテリーから給電された内部時計が内蔵されています。システムが停止して電源を切っても、内部時計は動き続けています。システムの電源を入れてリブートしたとき、ワークステーションが停止していたために内部時計の時間が進んでいることにシステムが気づきました。
対処方法
通常、電源オフの期間が 1 か月未満の場合は特に、内部時計は正しい時間を保っているため、日付を設定し直す必要はありません。date(1) コマンドを使用してシステムの日時を確認します。日時が違っている場合は、スーパーユーザーになり、date(1) コマンドを使用して設定し直します。
Warning: Could not find matching rule in rules.ok
原因
Solaris 2.5.1 リリースにアップグレードした後、JumpStart が失敗してこのメッセージが表示されました。
Checking rules.ok file...
Warning: Could not find matching rule in rules.ok
このメッセージは、ルールファイルが機能することがわかっていても、あるいはレビュー後で問題がないように思われ、検査スクリプトも実行した後でも発生することがあります。
対処方法
ルールファイルからルールキーワード network を削除し、再度検査を実行します。これで JumpStart がエラーなく実行されます。
WARNING: FAN FAILURE check if fans are still spinning
原因
SPARCcenterTM 2000/2000E では、次のエラーメッセージのどちらかが表示されることがあります。
WARNING: FAN FAILURE check if fans are still spinning
または
WARNING: FAN FAILURE still sensed
これらのメッセージが随時コンソール画面に表示され、イベントレコードが /var/adm/messages に保存されます。
対処方法
エラーそのものは自明で改めて解説するほどのものではありません。システムキャビネット背面の最上部にあるシステムのブロワーまたはファンアセンブリにハードウェアの問題が発生していないか調べてみる必要があります。
さらに調べたところ、ブロワーは正しい速度で回転していました。その場合、「ブロワー、フィルタ、キースイッチハーネスに到る AC 配電」プラグ/アダプタが正しく差し込まれているかを確認する必要があります。2 本のケーブルアセンブリはブロワーアセンブリと装置の電源を接続します。1 本は「電源」ケーブルであり、もう 1 本は「ブロワー、フィルタ、キースイッチハーネスに到る AC 配電」です。
ハーネスを確実に接続すると、さらに次のメッセージが表示されます。「NOTICE: FAN RECOVERED」。このメッセージはシステムのコンソール画面に表示されるか、表示されない場合は、/var/adm/messages に記録されています。
WARNING: FAN FAILURE still sensed
「WARNING: FAN FAILURE check if fans are still spinning」を参照してください。
WARNING: No network locking on string: contact admin to install server change
原因
標準 SunOS 4.1 のエクスポートされたファイルシステムなど、NFS ロックを持たないファイルシステムをマウントした場合、mount(1M) コマンドはこのメッセージを表示します。ロックに依存するアプリケーションでは、データが失われる恐れがあります。
対処方法
リモート SunOS 4.1 システムで、適切な rpc.lockd ジャンボパッチをインストールし、NFS ロックを実装します。SunOS 4.1.4 システムの場合はパッチ #102264、SunOS 4.1.3 システムにはパッチ #100075、それ以前の 4.1 リリースにはパッチ #101817 をそれぞれインストールしてください。
WARNING: processor level 4 interrupt not serviced
原因
このメッセージは、基本的に SCSI ドライバからの診断結果です。約 10 分ごとに表示されることがあります。
対処方法
このメッセージの出現頻度を減らすには、/etc/system ファイルの末尾近くに次の行を追加してからリブートします。
set esp:esp_use_poll_loop=0
テクニカルノート
ビジー状態のときに手動で CD を取り出すと、このメッセージが繰り返し表示されることがありますが、このようなことは決してしないでください。システムを正常に戻すには、-r (再構成) オプションを付けてシステムをリブートします。
WARNING: /tmp: File system full, swap space limit exceeded
原因
システムのスワップ空間 (仮想メモリー) がいっぱいになりました。一部のプロセスを強制終了するか、またはシステムをリブートして、スワップ空間の消費率を減らす必要があります。
対処方法
スワップ空間の増やし方については、「Not enough space」を参照してください。
WARNING: TOD clock not initialized- CHECK AND RESET THE DATE!
原因
このメッセージは、Time Of Day (TOD) 時計がゼロを指しているため、その時間が UNIX 時代の始まりである 1969 年 12 月 31 日の午前 0 時になっていることを示します。新しいシステムの場合は、製造メーカーがシステムクロックを初期化していない可能性があります。古いシステムの場合は、充電式バッテリーが消耗し、交換する必要がある可能性があります。
対処方法
まず、製造メーカーの指示に従ってバッテリーを交換します。次に、スーパーユーザーになり、date(1) コマンドを使用して日時を設定します。SPARC システムのなかには、時計は NVRAM と同じバッテリーから給電されているため、バッテリーがなくなるとマシンの Ethernet アドレスとホスト ID も失われてしまうことがあります。これは、ネットワークシステムにとって重大な問題です。
WARNING: Unable to repair the / filesystem. Run fsck
原因
このメッセージは、ブート時に、ファイルシステムのチェック後に fsck(1) から不正なリターンコードを受け取った /etc/rcS スクリプトによって表示されます。このメッセージは、fsck(1) コマンド行を推奨した上で、それが終了したらシェルを終了してブートを続行するように指示しています。このメッセージの表示後、スクリプトは、fsck(1) を効率よく実行できるようにシステムをシングルユーザーモードに切り替えます。
対処方法
UFS ファイルシステムの修復方法については、「/dev/rdsk/string: UNEXPECTED INCONSISTENCY; RUN fsck MANUALLY.」を参照してください。
UFS 以外のファイルシステムの修復については、「THE FOLLOWING FILE SYSTEM(S) HAD AN UNEXPECTED INCONSISTENCY:」を参照してください。
WARNING: vxvm:vxio: Illegal vminor encountered
原因
この例では、このエラーメッセージは起動時に表示されました。システムが SSA1XX を同じシステムと共用していました。ディスクグループの構成コピーにも起動時にエラーが表示されました。同じシステムはエラーなしに問題なく起動されました。vxconfigd は停止しました。ディスクの 1 つを走査した vxprivutil により、次のメッセージが表示されました。
diskid: 880409237.1043.system_that_comes_up
hostid: none
対処方法
vxinstall を両システムにすぐに適用します。まず、起動に失敗したシステムに、そして次は起動できたシステムに適用します。カスタム vxinstall を実行し、各システムに必要なディスクだけを選択する必要があります。
テクニカルノート
注 -
次の方法では問題は解決できません。
vxiod set 10
vxconfigd -m disable
vxdctl init hostname
vxdctl enable
Watchdog Reset
原因
この重大エラーは、通常、ある種のハードウェア障害を示します。システム上でデータが損傷している恐れがあります。
対処方法
障害の診断に役立つその他のメッセージを探してください。「watchdog reset」だけでは、十分な情報を提供できません。トラップが使用できなくなっているため、すべての情報が失われています。コンソールに表示されるのが ok プロンプトのみの場合は、下記の PROM コマンドを発行して、システム障害の直前に出力された最後のメッセージを表示します。
ok f8002010 wector p
上記は、vector ではなく、wector ですので注意してください。
結果として、dmesg(1M) コマンドによって出力されるメッセージに似たメッセージが表示されます。これらのメッセージは、システム障害の原因を特定する上で役立ちます。
テクニカルノート
このメッセージはカーネルが表示したものではなく、OpenBootTM PROM モニタが表示したものです。OpenBoot PROM モニタは、UNIX のブート前に ok プロンプトを表示する Forth ソフトウェアです。トラップが使用できないときにトラップを検出すると (回復不可能なエラー)、CPU は watchdog シグナルを出します。OpenBoot PROM モニタは、watchdog を検出し、このメッセージを発行してシステムをシャットダウンします。
Who are you?
原因
このメッセージを出力する可能性があるネットワークプログラムは、from(1B)、lpr(1B)、lprm(1B)、mailx(1)、rdist(1)、sendmail(1M)、 talk(1)、rsh(1) など、数多くあります。現在のユーザー用のパスワードファイルエントリを発見できなかった場合、コマンドはこのメッセージを出力します。ユーザーがログインした直後にスーパーユーザーがそのユーザーのパスワードエントリを削除した場合、またはローカルパスワードファイルにエントリのないユーザーに関してネットワークネームサービスが失敗した場合は、このようなエラーが発生する可能性があります。
対処方法
ユーザーのパスワードファイルエントリを誤って削除した場合は、バックアップまたは別のパスワードファイルから復元します。ユーザーのログイン名またはユーザー ID を変更した場合は、ログアウトしてからログインし直すようにそのユーザーに依頼します。ネットワークネームサービスが失敗した場合は、NIS サーバーを調べて、必要に応じて修理またはリブートします。
テクニカルノート
別件で、数百の rsh(1) プロセスを開始した場合に発生する既知の問題があります。このメッセージは、予約済みのポートへの接続中に rsh(1) がハングし、ネットワークネームサービスと対話する際の応答速度が遅くなったために表示されます。
Window Underflow
原因
このメッセージはブート時に表示されることが多く、「Watchdog Reset」エラーを伴う場合があります。これは、ハードウェアからプロセッサトラップを渡された OpenBoot PROM モニタが表示するメッセージです。このエラーは、あるプログラムが、プロセッサからアクセスできないレジスタウィンドウにアクセスしようとしたことを示します。
対処方法
一部のシステムアーキテクチャでは、異なる容量のメモリーチップを混用していることが、この障害の原因である可能性があります。4 M バイト SIMM と同じバンクに 1 M バイト SIMM を装着した可能性があります。その場合は、メモリーチップを適切なバンクに装着し直してください。大容量の SIMM を最初のバンクに装着し、低容量の SIMM は残りのバンクに装着します。容量の異なる SIMM を同じバンクに置かないでください。
マザーボード上のキャッシュメモリーが不良になり、交換が必要な可能性もあります。メインメモリーが正しく装着されている場合は、マザーボードを交換してください。
テクニカルノート
問題点を特定する最善の方法は、%pc レジスタを調べて、引数をどこから取得したか、および引数が不正になった原因を判断することです。このメッセージの原因となった状態を再現できる場合は、問題点の診断についてシステムベンダに問い合わせてください。
"X"
X connection to string:0.0 broken (explicit kill or server shutdown).
原因
このエラーは、クライアントが X サーバーへの接続を失ったことを意味しています。「0.0」は表示デバイスを表しており、通常はコンソールです。このメッセージは、DISPLAY をローカルのシステムに設定した状態で、ユーザーがリモートシステム上で X アプリケーションを実行しているときに、誰かが X ウィンドウを終了したか、またはマシンをリブートしたためにリモートシステムの X サーバーが消滅すると表示されることがあります。また、ユーザーがウィンドウシステムを終了した場合は、ローカルに表示される場合もあります。ファイルを保存する前にアプリケーションが終了した場合は、データは失われている恐れがあります。
対処方法
システムがリブートされ、ウィンドウシステムが実行されるまで数分間待ってから、アプリケーションをもう一度実行してください。
xinit: not found
原因
OpenWindows 環境が正しくインストールされていないため、openwin(1) プログラムが、xinit(1) を見つけて X ウィンドウシステムを起動できません。ユーザーが MIT X11 などの別バージョンの X ウィンドウを実行している場合、startx プログラムは xinit(1) と同じ機能を持ちます。
対処方法
環境変数 PATH を調べて、X ウィンドウの正しいインストールディレクトリが指定されていることを確認します。次に、xinit(1) が実行可能プログラムとしてこのディレクトリに存在することを確認します。
XIO: fatal IO error 32 (Broken pipe) on X server "string:0.0"
原因
このエラーは、X サーバーとの入出力が切断されたことを意味します。0.0 は表示デバイスを表し、通常はコンソールです。このメッセージは、ユーザーが Display PostScript アプリケーションを実行しているときに、X サーバーが消滅したかまたはクライアントがシャットダウンされた場合に表示されることがあります。ファイルを保存する前にアプリケーションが終了した場合は、データが失われている恐れがあります。
対処方法
システムがリブートされ、ウィンドウシステムが実行されるまで数分間待ってから、アプリケーションをもう一度実行してください。
Xlib: connection to "string:0.0" refused by server
原因
このメッセージのすぐ後に、「Xlib: Client is not authorized to connect to Server」メッセージが表示されます。これらのメッセージは、二重引用符内で指定された X サーバー上で X ウィンドウアプリケーションを実行しようとしましたが、その要求が許可されなかったことを示します。0.0 は表示デバイスを表しており、通常はコンソールです。サーバー名が表示されていない場合は、スーパーユーザーが、現在のマシン上の他のユーザーが所有している X セッション内で X アプリケーションを実行しようとした可能性があります。
対処方法
このクライアントが X サーバーに接続できるようにするには、その X サーバーシステムで xhost(1) +clientname を実行します。xhost(1) コマンドを実行できるのは、現在の X セッションの所有者 (スーパーユーザーである必要はありません) のみです。他のユーザーがそのサーバー上で X ウィンドウを実行している場合は、ログアウトするようにそのユーザーに依頼してから、そのサーバー上で自分の X セッションを開始します。通常、リモート X 接続は、同じユーザー ID に対してのみ許可されています。
Xlib: extension "GLX" missing on display "0.0"
原因
OpenGL 1.0 をソフトウェアをインストールし、/usr/openwin/demo/GL/ogl_install_check を実行して設定をテストすると、次のような結果になります。
# ./ogl_install_check
Xlib: extension "GLX" missing on display "0.0".
Xlib: extension "GLX" missing on display "0.0".
Xlib: extension "GLX" missing on display "0.0".
can't find visual
対処方法
まず、実行時のパッケージに対してパッケージチェックユーティリティ、pkgchk SUNWglrt を実行することにより、インストールが正常に完了したことを確認します。この結果、次のようなエラーメッセージが表示されます。
ERROR: /usr/openwin/server/etc/OWconfig
file size <187> expected <5423> actual
file cksum <14394> expected <27045> actual
(数値は異なる場合がありますが、エラーとして表示されるファイルは 1 つだけです。) その他のエラーが表示された場合は、OpenGL、特に SUNWglrt パッケージをインストールし直してください。
インストールが正常であれば、次の方法で Xsun プロセスのプロセス所有者を確認します。
# ps -aef | grep Xsun | grep -v grep
nobody 20022 225 0 11:36:22 ? 0:34 /usr/openwin/bin/Xsun :0 -nobanner
所有者が root でないと、グラフィックパイプラインをロードする際に、アクセス権の問題が発生するため、このメッセージの出力原因となる可能性が最も高いと考えられます。
CDE を使用している場合は、Xservers ファイルが次の形式であることを確認してください。
:0 Local local_uid@console root /usr/openwin/bin/Xsun :0 -nobanner
Xservers ファイルは、カスタマイズされていなければ /etc/dt/config/ にありますが、カスタマイズされていれば /usr/dt/config にあることが多いです。-nobanner オプションの後に引数を追加してあっても構いません。
もう 1 つの確実な方法は、OpenWindows 環境をコマンド行から root として実行することです。これにより、Xsun プロセスは間違いなく、root によって所有されます。
さらに、システムが Creator 3D でない可能性もあります。Ultra マシン上では、OpenGL 1.0 を Creator 3D グラフィックカードなしで実行することはできません。Creator 3D ではなく Creator フレームバッファを搭載した Ultra マシン上にこのアプリケーションをインストールすると、同じエラーメッセージが表示されます。
xntpd: clnt_dg_create: out of memory
原因
起動時に、NTP の構成後にエラーになります。エラーを除けば、すべて問題なく機能しているようです。
対処方法
これを避けるには、xntpd のスクリプトを S74xntpd から S77xntpd に移動し、S76nscd の後に起動するようにします。
xterm: fatal IO error 32 (Broken Pipe) or KillClient on X server "string:0.0"
原因
このエラーは、xterm(1) が X サーバーへの接続を失ったことを意味しています。0.0 は表示デバイスを表しており、通常はコンソールです。このメッセージは、ユーザーが xterm を実行しているときに、X サーバーが消滅するか、またはクライアントがシャットダウンされると表示されることがあります。ファイルを保存する前にアプリケーションが終了した場合は、データが失われている恐れがあります。
対処方法
システムがリブートされ、ウィンドウシステムが実行されるまで数分間待ってから、端末エミュレータをもう一度実行してください。
XView warning: Cannot load font set 'string' (Font Package)
原因
XView ライブラリからのこのメッセージは、要求されたフォントが X サーバーにインストールされていないことを警告しています。多くの場合は、同一フォントに対して複数の警告が表示されます。使用可能なフォントは、リリースごとに異なります。
対処方法
xlsfonts(1) プログラムを実行して、X サーバーで使用可能なフォントを確認します。次に、xlsfonts(1) の出力に表示された別のフォント名を指定します。Sun 社製以外の類似フォントを使用できる場合もあります。
テクニカルノート
X ウィンドウのフォントには次の 2 種類のパッケージがあります。1 つは必須フォントではないが一般的なフォント (SUNWxwcft) で、もう 1 つはオプションフォント (SUNWxwoft) です。pkginfo(1) を実行して、これらのパッケージが両方ともインストールされているかどうかを確認し、必要に応じて追加してください。
"Y"
yp_all RPC clnt_call (transport level) failure
原因
NIS のスレーブサーバーに問題があり、ypbind(1M) が不定期に、「ypserver not responding」というエラーを表示するため、マシンをリブートしなければならなくなります。syslog の内容は次のとおりです。
Dec 14 07:11:03 rahab syslog: yp_all -
RPC clnt_call (transport level) failure:
RPC: Unable to receive; An event requires attention
対処方法
この問題を回避するには、yp 起動スクリプト /etc/rc2.d/S71rpc 中で、ファイル記述子の最大数を増やします。スクリプト中で、ypserv の起動行より前に次のコマンドを追加します。
ulimit -n 256
ypbind[int]: NIS server for domain "string" OK
原因
このメッセージは、「NIS server not responding」メッセージの後に表示され、ypbind(1M) が NIS サーバーと再び通信できるようになったことを示します。
対処方法
作業を続けてください。このメッセージは情報を表示しているだけです。
ypbind[int]: NIS server not responding for domain "string"; still trying
原因
これは、NIS クライアントデーモンである ypbind(1M) が、指定されたドメインの NIS サーバーと通信できないことを示します。このメッセージは、NIS ネームサービスが実行されているワークステーションがネットワークから切り離された場合、あるいは NIS サーバーが停止したかまたは応答が極度に遅い場合に表示されます。
対処方法
他の NIS クライアントが正常に動作している場合は、このメッセージが表示されたワークステーションの Ethernet の配線を確認します。アーキテクチャの違いによってメッセージが異なります。
SPARC マシンの場合は、ネットワークの配線が外れていると、一連の no carrier メッセージも表示されます。
IA マシンの場合は、ネットワーク配線が外れていることを示すのが NIS+ メッセージのみであることがあります。
ネットワーク上の多数の NIS クライアントにこのメッセージが表示されている場合は、問題の NIS サーバーに移動して、必要に応じてリブートまたは修復します。ドメインの NIS サーバーを特定するには、ypwhich(1) コマンドを実行します。サーバーマシンが稼働状態に戻ると、NIS クライアントは「NIS server for domain OK」メッセージを表示します。
関連項目
ypbind(1M) の詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』の secure NFS の管理に関する節を参照してください。
ypserv[int]: restarting resolv server. old one not responding
原因
この例では、バージョン 2.5.1 から バージョン 2.6 へアップグレードした NIS サーバーが 10 分おきにこのエラーメッセージを表示します。またそれより頻度は少ないのですが、NIS サーバーは次のメッセージを繰り返し表示します。
rpc.nisd_resolv[7472]: svc_getreqset: no transport handle for fd2
SUNWypu パッケージと SUNWypr パッケージがインストール済みです。
対処方法
パッチ ID# 10552-01 をインストールします。Makefile の B= も設定します。再度 make を実行して次のようにマップを再作成します。
#B=-b
B=
必要であれば、/usr/lib/netsvc/yp/ypstart スクリプトの ypserv コマンドから -d オプションも削除してからマシンを再起動します。
ypwhich: can't communicate with ypbind
原因
ypwhich(1) コマンドからのこのメッセージは、NIS バインダプロセスである ypbind(1M) がローカルマシン上で実行されていないことを示します。
対処方法
NIS を使用できるようにシステムが構成されていない場合は、このメッセージが表示されるのは当然であり正常です。必要に応じて、NIS を使用できるようにシステムを構成してください。
NIS を使用できるようにシステムが構成されているにもかかわらず、ypbind(1M) プロセスが実行されていない場合は、次のコマンドを呼び出して起動します。
# /usr/lib/netsvc/yp/ypbind -broadcast
"Z"
zsint: silo overflow
原因
このメッセージは、Zilog 8530 文字入力サイロ (またはシリアルポート FIFO) がオーバーフローして、データの受け渡しができなかったことを示します。Zilog Z8530 チップと対話する zs(7D) ドライバが、(約 2 文字を保持している) FIFO がオーバーランしたことを報告しています。zs(7D) の後の数値は、オーバーランが発生したシリアルポートを示します。
zs0 - tty serial port 0 (/dev/ttya)
zs1 - tty serial port 1 (/dev/ttyb)
zs2 - keyboard port (/dev/kbd)
zs3 - mouse port (/dev/mouse)
対処方法
サイロオーバーフローは、該当するシリアルポート FIFO 内のデータが失われたことを示します。ただし、オーバーフローの発生頻度が低い場合、データの損傷があまり問題にならない場合、またはデータの修復または復元が可能な場合は、サイロオーバーフローの結果は無視できることがあります。たとえば、マウスドライバ (zs3) でサイロオーバーフローが発生した場合は、システムがマウスイベントを素早く処理できないことを示していますが、ユーザーはマウス操作を繰り返すことができます。同様に、モデムが接続され、uucp(1C) を使用してデータ転送が行われているシリアルポートでサイロオーバーフローが発生しデータが失われても、uucp(1C) がデータが失われていることを発見し損傷パケットの再送信を要求すれば、データは復旧されます。
サイロオーバーフローを表すメッセージが頻繁に表示される場合は、zs(7D) ハードウェア FIFO の障害、シリアルドライバのソフトウェア障害、あるいはデータまたはシステム動作の異常を示している可能性があります。たとえば、システムパニック中、システムは割り込みを無視するため、マウスとキーボードの操作はサイロオーバーフローを引き起こします。
サイロオーバーフローが発生したシリアルポートを使用していない場合は、ハードウェア障害の発生を意味している可能性があります。
テクニカルノート
サイロオーバーフローのもう一つのタイプは、リブート時に HDLC 回線が端末ポートのいずれかに接続されているときに発生するものです。たとえば、X.25 ネットワークは、カーネルに通知する前にフレームを送信することがあります。このようなオーバーフローメッセージは無視してください。
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